2019年4月4日発売のONE PIECE図鑑「VIVRE CARD シャンドラの戦士VS神の軍勢!!」のちょっとした感想です。 

 ネタバレに配慮していないので、自分で買ってから見る事を推奨します。




 2018年9月以降、 毎月発売してきているVIVRE CARDもすでに折り返し地点。 

 今回は空島編に登場する戦士たちを中心に収録した「シャンドラの戦士VS神の軍勢!!」が発売されました。
 「パンクハザードの脅威!!」も同時発売ですが、それはまたいずれ。



 まずは以前、今回のパックに「どの人物のカードが収録されるのか」という予想会(参加者わたしのみ)を開いていたので、その答え合わせから。
 と言っても、タイミング逃しまくって2年前編の分しかやってないんですけどね。


 

 詳しくは予想会の記事を参照してもらうとして、わたしが個人的に、Amazonの商品情報を元に予想した収録内容は以下の15名だった。

ワイパー/アイサ/シャンディア酋長/エネル/オーム/ゲダツ/サトリ
シュラ/ヤマ/マッキンリー/カマキリ/ブラハム/ゲンボウ/ラキ/カルガラ
 
 対して、実際に「シャンドラの戦士VS神の軍勢!!」パックに収録されたメンバーは以下の通り。

 0288 サトリ
 0290 シュラ
 0292 アイサ
 0293 カマキリ
 0294 ワイパー
 0295 ゲンボウ
 0296 ブラハム
 0297 ラキ
 0299 オーム
 0300 ゲダツ
 0301 ヤマ
 0302 エネル
 0307 ホトリ&コトリ
 0314 酋長
 0317 カルガラ
 EX CHARACTERS “アラバスタ”編Vol.2

(左側の数字はカードのナンバー。)


 まあ空島編に関しては、主要キャラクターが分かりやすいストーリーだったのでそこまで大きな空振りはない……のだけれど、予想していたマッキンリーさんが落選し、代わりにホトリ&コトリがカード枠を勝ち取ったので、残念ながらパーフェクトとは行かず。


 しかし……マッキンリーはダメだったかぁ。
 正直なところ、以前の「秘境・空島の住人達!!」パックに封入されたアマゾンが単独のカードとなって、マッキンリーがダメってのは納得いかないところではあるなぁ。

 カード枠がカツカツだったために仕方がないと言えばそうなんだけど、別に「空島の住人達」パックにアマゾンの代わりに入れてあげても良かったんじゃ? って気がします。
 いや、別にアマゾンさん嫌いなワケじゃないんだけど、マッキンリーの方が明らかに印象深い出番が多かったからね。

 「半モブ扱い」と言っても良いEX枠に押し込んでしまうには少し勿体ない人物なので、ブランニューやドリー、ブロギーの様に、「EX送りと見せかけて何らかのタイミングで収録される」パターンに期待したいところ。



 以下、収録されたカードに記載された内容についての、簡単な感想です。
 スターターの時みたいに1枚1枚突っ込んで行くと死ぬほど疲れるので、気になったところだけ掻い摘んで。


・【サトリ】戦闘中の踊り

 「ほっほほーう」という奇怪な笑い声をあげながら飛び跳ねているイメージの強い神官・サトリだが、あの踊りには相手の集中力を奪う目的があったらしい。

 ほへぇ……?
 そりゃまた地味な新事実。あの踊り、ただの趣味じゃなかったのね。

 「心綱」と呼ばれる神官たちの能力だが、レイリーが言っていた様にこれは見聞色の覇気の別名。相手の一歩先の行動を先読みし、それに応じた攻撃や回避を行う事ができるが、相手がより神経を集中させ、サトリの動きを越える身体能力や反射神経を用いた動きを繰り出せば、例え敵の動きが分かっていても対応できない事もある。

 そういった状況を防ぐため、サトリはあの妙な踊りによって敵の集中力を削ぎ、反応を一瞬遅らせていたのだ。
 たかが踊りで集中を削ぐ事なんてできるのか? とも思うが、実際サンジなんかは、あの踊りに加えサトリの煽る様な言動に対しキレ気味の反応を見せたりもした。ああ言ったサトリの飄々とした立ち振る舞い自体が、敵を欺く事でマントラという能力をより役立たせるための演技だったのかもしれない。

 ……あ、でもサトリと似た様な言動・行動を取ってる3つ子の弟さん達の方は素だと思います。絶対、そんな深い事考えて戦える人らじゃない。
 もしくは、兄貴のやり方を何も考えず真似てるだけか。


 まあ、そんなサトリさんの高度な心理作戦(仮)も、ルフィという本物の奇人が繰り出す予測不能の行動の前には無力だったワケですね。
 何しでかすか分からんヤツ、怖い。 



【ワイパー】海楼石入りのシューター

>ワノ国で加工されたとされる海楼石を仕込んである。

 ……ん?
 これは「ワイパーのシューターに仕込まれた海楼石がワノ国で作られた」って事?
 それとも「海楼石を加工できるのはワノ国だけ」って事?


 確かに第924話にて、ホーキンスの口から「海楼石はワノ国で生まれた」という事実は明言されている。海楼石という鉱物の原産地は、確かにワノ国なんだろう。
 しかし同時に、ホーキンスはそんな小さく加工できる技術者はワノ国にしかいない」とも語っており、これは要するに「ワノ国の技術者には敵わないが、他の国にも海楼石の加工技術は存在する」という事だと思う。

 
 となれば、彼のシューターに海楼石が搭載されているからと言って、「その加工元がワノ国である」という根拠にはならない。
 ならばこの文章は、「ワイパーの持つシューターに搭載された海楼石が、たまたまワノ国で加工されたものだった」という意味合いになる。他の場所で加工されたものである可能性もあっただけに、何気ない新事実だったのかもしれない。

 ワノ国で加工された海楼石が、突き上げる海流などによって空へと運ばれ、シャンディアの職人がその海楼石をウェイバーに搭載したって事かな。

 ただ、一応ウェイバーはノーランドの時代から青海に存在していたので、過去に青海へと落ちて来たシューター型のウェイバーを参考として、ワノ国の技術者が海楼石をウェイバーの形状に加工、それが改めて空へと運ばれて来たという可能性もあるのかもしれない。


 ……「ワノ国で採掘された」を「加工された」と書き間違っただけとかいうオチだったらどうしよう。



【ゲンボウ】

>鉄の砲身の発熱から腕を守る為、雲豹の皮を加工し纏う。

 全然どうでもいいし喋る事もないんだけど、妙に合点が行った一文だった。
 キャラのイメージで言うと、別にワイパーと同じで上半身裸でも良さそうだものね。背中も腹も剥き出しで、腕部分だけを覆う珍妙な服の着方をしていたの、そういう理由だったのか。

 使用される皮に雲豹という動物のものを使用しているのは、この生き物の皮が耐熱性に優れたものだからなのかしら。

 ……いや、よく見ると腰巻きのバンド部分も豹の尻尾っぽい見た目をしてるんで、単にヒョウ柄好きなのかもしれない。
 しかし好物も雲豹の肉。まあ、ワニ肉好きなのに観賞用のバナナワニを飼ってる社長さんもいる事ですしね? 




【オーム】サングラスの下

 オームのギャラリーの項目では、原作では一度も外さなかったあのツノ付きサングラスの下に隠された目元を描いたラフイラストを見る事ができる。


 ……が、グラサンを取ったオームさんはお世辞にも格好いいとは言い難い御尊顔をしていらっしゃったので、そっとページをめくって見なかった事にしたのでした。
 なんやろ、このカッコいい声した声優の素顔を見てしまった時に似た、何ともコメントしがたい感覚。



【神官】:年齢


 約7か月前、VIVRE CARDに「各キャラクターの年齢が載る」と分かった時、「そういや何気にエネル達の年齢って分かってなかったんだなー」という流れで神官たちの年齢を(適当に)予想したりしていたのを思い出したので掲載。

 その予想結果は……まあ何と言うか、こちらはこちらで何ともコメントに困る結果ですね。
 ヤマがドンピシャ、サトリとシュラが惜しい感じ、オームとゲダツはクソ外しという「当たらずとも遠からず」感。
 宝くじなら300円ぐらい当たってそうな中途半端さ。バラエティ番組で絶対やっちゃいけないヤツ。


 ちなみに答え合わせをすると、

 サトリ・・・27歳
 シュラ・・・33歳
 ゲダツ・・・31歳
 オーム・・・29歳
 ヤマ・・・・45歳


 
 ……いやぁ……


 若いっすねオームさん。


 何?
 只事ではない老け顔はまだ良いとしても、あなた20代にして「死ぬ事が救い」とかいう境地に行き着いたの?
 どんな人生送って来たの? 前世は菩薩か何か? あの世で魂が汚染されて生まれ変わったの?



【ホトリ&コトリ】:見聞色[心綱]

 ……え?

 使えるの? キミたち? マントラ?

 副神兵長だと言うのに、神兵長のヤマを差し置いてマントラの使い手だったのか……。
 まあ確かに彼ら2人は、神官でありマントラの使い手であるサトリの、3つ子の弟。素質というものが「血筋」と無関係でないのであれば、彼らだってその素質を持っていてもおかしくはない。


 ……しかし、この2人がマントラの使い手かぁ。

 言われてみれば、彼らはナミの棒術やサイクロン=テンポを容易く避けてみたり、ガン・フォールがマントで炎を防ごうとする事を見越して、フェイクの匂貝を使い爆発の下準備を行ったりもしていた。
 これらの行動は全て、マントラによってナミ達の次の行動を先読みしていたが為に出来たことだったのかもしれない。

 ……ただねぇ。
 コトリに関しちゃ、爆発によってガン・フォールが死んだと勝手に早とちりした事が敗因なんですよねぇ。
 相手の生存確認なんて、見聞色のもっとも得意とするところじゃない。肝心なところで、集中を欠いてしまったんだろうか。

 おそらく彼らの性格的な問題で、勝利を確信した時に油断し、マントラの集中を怠る悪癖があるんだろう。
 そういえば、兄であるサトリの敗因も、玉ドラゴンの大爆発に気を取られルフィの生存に気付けなかった事にあった。最後の最後での詰めの甘さ、地味に兄弟ゆずりなのかもしれない。



【酋長】
 
 シャンディア達の長である酋長さん。

 この人に関してコメントがあるとすれば、たった1つ。

 本名明かさないんかい!


 バロックワークスのエージェント達の本名も明かされたVIVRE CARDなんで、ちょっと期待してたんだがな……。
 確かに重要なポジションなのかもしれないけれど、名前もないキャラクターに優先度で負けたのかマッキンリーさんは……なんと哀れな……。



【カルガラ】:見聞色の覇気

 ホトリ&コトリに続き、シャンディア達の祖先である彼もまた、見聞色の使い手である事が判明。

 ただまあ、彼についてはそんなに驚きもないですね。
 大昔の人物であるが故、比較対象が少なく分かりにくいんですが、実力は折り紙付きだろうし。

 地割れに飲み込まれたノーランドを容易に発見する事ができたのも、見聞色によってノーランドの気配を探知したおかげなのかもしれない。
 まあ何にせよ、見聞色の使い手を相手に、初見の勝負で互角に渡り合ったノーランドは中々の怪物な気がする。ただまあ、外敵を拒むシャンドラにおいて「見聞色」という概念が浸透していたとは思いにくいし、無意識に発動する事はできても鍛えて使いこなす段階までは至っていなかったのかしら。

 ちなみに、異名のとこに書かれてる「シャンドラの魔物」ってのは第286話のサブタイトルにも使われた、ジャヤから逃げ出そうとする海賊達が1回だけ呼んでた名前ですね。
 よく引っ張って来たなこんな地味なところ……。



【EX】ハイパー雪だるさん&シロラー

>製造日:なし

 無いって事はないでしょう無いって事は。
 
 あまりにも潔く、無茶苦茶な事が書いてあって笑ってしまった。
 完成後すぐに破壊されたから、「生まれてすらいない」という発想なのか……? 


 
 ざっくりと触れて行ったけれど、特別気になったとこって言うとこんなところかな。後は自分で実際に手に取ってみて下さいな。
 文化や生態系がまったく異なる空島の人物たちだけに、好物の欄にも耳慣れない食べ物や動物の名がたくさん書かれていたりするので、何気に興味深かったです。