2019年8月2日に発売した、ONEPIECE図鑑 VIVRE CARD 『“北の海”の戦争屋・ジェルマ66!!』および『“四皇”ビッグ・マム海賊団!!』の感想です。
また今回は、VIVRE CARD始動の段階で予定されていた「1年分」の刊行が完了したという事で、VIVRE CARD全体の総括も加えております。
ネタバレに配慮していないので、自分で買ってから見る事を推奨します。
今月発売のVIVRE CARDは、「ジェルマ66」中心のものと「ビッグ・マム海賊団」中心のものの2パック。
つまり両方ともホールケーキアイランド編を中心にしたセットになっている。
例によって、発売前に予想した収録内容と、実際の商品内容の照らし合わせを。
まずはジェルマ66を中心とした、『“北の海”の戦争屋・ジェルマ66!!』から。
商品詳細の発表前に立てた収録予想は、いかの15枚+EX1枚。
ジャッジ/レイジュ/イチジ/ニジ/ヨンジ/ソラ/パウンド/プラリネ/キングバーム/ボビン/マザー・カルメル/ヤルル&ヨルル/ゲルズ/モルガンズ/ル・フェルド
そして実際に発売されたセットに収録されたのが、以下の16枚。
0410 カーシー
0411 オイモ
0987 ヴィンスモーク・ヨンジ
0988 ヴィンスモーク・レイジュ
0997 シャーロット・プラリネ
1000 パウンド
1004 ヴィンスモーク・ジャッジ
1007 シャーロット・シフォン
1012 キングバーム
1013 ヴィンスモーク・イチジ
1014 ヴィンスモーク・ニジ
1070 モルガンズ
1111 ゲルズ
1113 ヨルル
1114 ヤルル
EX CHARACTERS “空島”編 Vol.1
ヴィンスモーク家5人の収録はAmazonの紹介文にて判明済みだったので、正答率はその5枚を除いた10枚のうち5.5枚でした。
ヨルル&ヤルルは2人で1枚のカードになると踏んでいたけど、普通に個別でしたか。
購入してきた冊子のページを1枚めくると、まず目につくのがカーシーのカード。
確かにエルバフの様子を描いたリンリンの回想に登場したけれど、まさかここで収録されるとは……。予想を立てていたタイミングでは、普通にウォーターセブン編のパックに入ると考えていたんですよね。
WCI編の内容からは微妙に浮いてる気がしないでもないが、まあEX送りにされるよりはずっとマシだろう。
同様の理由で、シフォンの収録も外し。
彼女に関しても、ゾウ編のセットにヴィト、ゴッティと共に入るものかと。ハックやバスティーユが入った事で、こちらのパックに押し出しを喰らった形になりました。
彼女もゴッティと同タイミングで初登場を果たしているのですが、その時は名前が判明されなかったのもあって、ベッジがペコムズを海に叩き落した時が初登場という扱いになった様です。ゾウ編のセットに入らなかったのはそのせいもあるのかもしれない。
ソラやル・フェルドが未収録となったのは少し残念ではあるが、全体的には纏まった内容かな。
このセットに収録されなかったカルメルは、ビッグ・マム海賊団の方に収録されています。
まあその分、膨大な人数量を誇るビッグ・マム海賊団のメンツからの収録人数が、若干物足りないことにはなったが……まあ、そちらの戦犯は他にもいるので、カルメルがどちらのセットに入っていようが些事だっただろう。
で、こちらがビッグ・マム海賊団の船員であるシャーロット家を中心としたパック。
同じく、事前予想と実際の収録内容をサクッと紹介。
ビッグ・マム/カタクリ/クラッカー/スムージー/プリン/ペロスペロー/オーブン/ダイフク/オペラ/モンドール/コンポート/アマンド/ブリュレ/ガレット/フランペ
実際の収録内容が、
0983 シャーロット・プリンの16枚。
0996 シャーロット・リンリン(ビッグ・マム)
1003 シャーロット・ブリュレ
1009 シャーロット・ペロスペロー
1011 シャーロット・クラッカー
1033 シャーロット・モンドール
1049 シャーロット・スムージー
1059 プロメテウス
1060 ゼウス
1066 シュトロイゼン
1076 シャーロット・カタクリ
1087 シャーロット・ダイフク
1088 シャーロット・オーブン
1100 カルメル
1147 シャーロット・フランペ
EX CHARACTERS “頂上戦争” Vol.10
Amazonの商品ページで判明していたのはリンリン、プリン、3将星の5枚なので、それらを除いた10枚の中の正答数は6枚分でした。
ジェルマのパックに続いて、微妙な割合。
まあシャーロット家が中心のセットという事で、シャーロット家の面々である11人は納得のチョイス。
そしてリンリンと深い関係性を持つカルメル、シュトロイゼンも、このセットに入るに相応しいだろう。
けどゼウスとプロメテウスはお前。
そもそもが彼ら、独立したキャラクターとしての扱いで良いのか? リンリンのカード内で紹介する感じじゃダメだったんか?
いや、キャラクターとしてカード化されるのはまだ良い。
仮に「キャラクターカードとして登場するキャラの枠に制限がない」状況なら、私だって諸手を挙げて歓迎したさ。
しかしただでさえ枠が不足しているビッグ・マム海賊団の面々の中から「15キャラクター」に絞らなくてはいけない状況で、彼らそれぞれに個別のカード枠を与える采配は正しいんだろうか。
ナポレオンと合わせて、3人で1枚のカードとする方向性じゃダメだったんだろうか。
オペラやアマンドといった出番の多めだったシャーロット家を削ってまで、彼ら2人に個別のカードが欲しいと思った読者は何人いるんだろうか。
何がキツいって、ゼウスやプロメテウスが単独の枠を貰えたところで、ナポレオンはその枠を貰えていないので結局リンリンのソウルを入れられた3体のホーミーズは勢揃いしないんだよね。
一体何のために枠を与えたのか。
……まあいいさ、まだ希望はあるさ。
VIVRE CARDの展開は一旦完結したものの、ワノ国編などを中心としたセットがいずれ登場する可能性は、まだ十分にある。
今回のセットにはリンリンやカタクリ、プリンと言った知名度一線級のキャラを収録し、いずれ出る2冊目のビッグ・マム海賊団中心のセットに、アマンドやオペラ、ガレット、コンポートやスナックと言った面々が投入される可能性もまた、十分にあるという事だ。
そう言う事だよね? そう言う事にしてくれよ。
気を取り直して、
■【ジェルマ66】好物
どうでも良いけど、『スパーキングレッド』『ポイズンピンク』みたいなコードネーム的なアレ、VIVRE CARD的には異名じゃなくて役職扱いなのね。
船長とかコックとかと同じ場所に書かれてる。
まあそれは良いとして、ジェルマの兄姉たちの好物は、イチジならイチゴ、ニジならブルーベリー、レイジュならリンゴ……と、自身のイメージカラーに沿った果実が設定されているらしい。(レイジュはちょい色と違うけど)
それならヨンジは緑色だから、マスカットかメロン辺りかな?
……と思わせておいて、グリーンピースってあんた。
1人だけ果物じゃない。
というか、そんなに好んでパクパク食べるイメージのものでもない。
「ミックスベジタブル」とかならまだ分かるけど、グリーンピース…単品なんだね……。
しかも兄2人なら好みの酒類、レイジュなら原作でも描かれた「ヨロイオコゼの毒」と、果実以外の好物も添えられているところ、この人グリーンピースオンリーだからね。弁当箱の中、一面緑色よ。
多くの人ならかなりヘコみそうなオカズでも、ヨンジは大喜びなんだろう。
というかヨンジさん、結婚式の前夜にはあんなに大樽で酒グビグビ飲んでたのに、酒の好み特にないのね。
エッセンス欄では酒好きにも触れられているけど、味がどうこうより「酒ならなんでも良い」タイプなのかもしれない。
少し面白かったのが、ジャッジの好きなものが「オマール海老のトマトパスタ」で、サンジの「辛口海鮮パスタ」と似通っていたところ。
髪の色なんかもそうだけれど、改造の成果が表れなかった故に、恨みこそすれど抗えない血の宿命みたいなものが見え隠れするのが、皮肉というかなんというか。
ちなみに、サンジが「辛口」好きなのはもう1方の父親の影響かな。彼の好物、激辛チキンだし。
■【パウンド】
「シャーロット」姓を貰えず『パウンド』とのみ表記されたり、カードの背景色も水色(一般市民)の扱いだったりと、明確にビッグ・マム海賊団とは無関係の存在とされているのが少し哀愁を誘う。
いやまあ、元々シャーロット姓を持たない人物なので、当たり前と言えば当たり前なのだけど、改めてこう区分けされるとね。
しかしこの人でっかいなぁ。731cmと、リンリンには及ばずとも相当デカい。
その身長の内の半分ぐらいを占めている顔面のデカさったらない。イワさんよりデカい。常時顔面ホルモン受信中かってぐらいデカい。
ここまでデカいと何らかの異種族なんじゃないかと思いたくなるが、VIVRE CARD内にもそう言った記述はナシ。
血筋的には、やっぱり普通の人間なんでしょう。
巨人族を求めるも成し得なかったリンリンが、巨人族「っぽい」見た目の血筋をとりあえず確保したいが為に選ばれた気がする。
あ、ちなみにこのパウンドさん、VIVRE CARDのナンバー的には、記念すべき1000人目の登場キャラクターとなったみたいです。
おめでとうございます。
ぶっちゃけEXキャラのナンバーはもう滅茶苦茶な事になっているので、本当にこの番号が登場順とイコールなのかは不明ですが、とにかくおめでとうございます。
■【ジャッジ】ヒストリー
ギャラリー欄の初期設定画では、『からくり伯爵・サンジェルマン』という名だった構想段階のデザインを見る事ができる。
映画版のバトラー伯爵とカラクリ城を足して2で割ったような異名ですね。
からくりといえば、ジャッジと同じ研究チームに所属していたベガパンクの故郷・バルジモアは『からくり島』にあった。
微妙に関係性を感じるけれど、あくまで初期設定だからなぁ。
サンジェルマンの設定画が描かれたのが、本編にからくり島が登場した後なのか否かで話も変わってきそう。
そのジャッジ(完成稿)の歩んで来た人生も、少しばかり明かされている。
彼がベガパンクと共に無法な研究チームに属していた事は、原作第840話でもヨンジの口から語られていた。
ヒストリー欄によれば「国を出て海外の無法な研究チームに所属」との事なのだけれど、これは先代ジェルマ国王の意志とは無関係に国を飛び出したって事なんですかね。
ジャッジは全ての人生を、「北の海の国々への復讐」と「ジェルマ帝国復活」のために捧げて来たと言っていた。勿論この研究チームに所属した目的も、そこで得られた研究成果によりジェルマの軍事力を強化する事にあるハズ。
また、同じく840話によれば、ジェルマは代々「科学の国」だったと言う。
ジャッジがたまたま化学に目を付けたワケではなく、先代、先々代の頃から、科学力に秀でた国だったんだろう。
そしてその例に漏れず、ジャッジも科学に没頭し、ベガパンクの研究チームに所属し兵器の研究をする様になった。
そんな中で、ベガパンクが『血統因子』を発見。
それを危険視した政府により研究チームが買収されるも、ジャッジは政府の手から逃れ、国へと帰還。その後も『血統因子』の研究を続け、『複製兵』の生成や子供達の改造を行う様になった、と。
しかし最初からジェルマが科学に特化した国で、ジャッジの目的もジェルマの為だと言うのなら、わざわざ国を出てジャッジ個人として研究チームに所属するよりもジェルマ王国全体のバックアップのもと、ベガパンクらの研究をサポートしてやっても良さそうなもんだが……。
あくまでも「無法な」研究チームだったので、国としての関与が発覚するのを恐れたのかな?
大手を振るって海賊と癒着してる世界政府加盟国がある中で、何を今更って気もするが。
あるいは、実は先代国王が、ジェルマの軍事強化に否定的だったり?
いや、キャラクターとしてカード化されるのはまだ良い。
仮に「キャラクターカードとして登場するキャラの枠に制限がない」状況なら、私だって諸手を挙げて歓迎したさ。
しかしただでさえ枠が不足しているビッグ・マム海賊団の面々の中から「15キャラクター」に絞らなくてはいけない状況で、彼らそれぞれに個別のカード枠を与える采配は正しいんだろうか。
ナポレオンと合わせて、3人で1枚のカードとする方向性じゃダメだったんだろうか。
オペラやアマンドといった出番の多めだったシャーロット家を削ってまで、彼ら2人に個別のカードが欲しいと思った読者は何人いるんだろうか。
何がキツいって、ゼウスやプロメテウスが単独の枠を貰えたところで、ナポレオンはその枠を貰えていないので結局リンリンのソウルを入れられた3体のホーミーズは勢揃いしないんだよね。
一体何のために枠を与えたのか。
……まあいいさ、まだ希望はあるさ。
VIVRE CARDの展開は一旦完結したものの、ワノ国編などを中心としたセットがいずれ登場する可能性は、まだ十分にある。
今回のセットにはリンリンやカタクリ、プリンと言った知名度一線級のキャラを収録し、いずれ出る2冊目のビッグ・マム海賊団中心のセットに、アマンドやオペラ、ガレット、コンポートやスナックと言った面々が投入される可能性もまた、十分にあるという事だ。
そう言う事だよね? そう言う事にしてくれよ。
気を取り直して、
以下、2つのパックに収録されたカードに記載された内容についての、簡単な感想です。
気になった箇所だけ掻い摘んで紹介。
■【ジェルマ66】好物
どうでも良いけど、『スパーキングレッド』『ポイズンピンク』みたいなコードネーム的なアレ、VIVRE CARD的には異名じゃなくて役職扱いなのね。
船長とかコックとかと同じ場所に書かれてる。
まあそれは良いとして、ジェルマの兄姉たちの好物は、イチジならイチゴ、ニジならブルーベリー、レイジュならリンゴ……と、自身のイメージカラーに沿った果実が設定されているらしい。(レイジュはちょい色と違うけど)
それならヨンジは緑色だから、マスカットかメロン辺りかな?
……と思わせておいて、グリーンピースってあんた。
1人だけ果物じゃない。
というか、そんなに好んでパクパク食べるイメージのものでもない。
「ミックスベジタブル」とかならまだ分かるけど、グリーンピース…単品なんだね……。
しかも兄2人なら好みの酒類、レイジュなら原作でも描かれた「ヨロイオコゼの毒」と、果実以外の好物も添えられているところ、この人グリーンピースオンリーだからね。弁当箱の中、一面緑色よ。
多くの人ならかなりヘコみそうなオカズでも、ヨンジは大喜びなんだろう。
というかヨンジさん、結婚式の前夜にはあんなに大樽で酒グビグビ飲んでたのに、酒の好み特にないのね。
エッセンス欄では酒好きにも触れられているけど、味がどうこうより「酒ならなんでも良い」タイプなのかもしれない。
少し面白かったのが、ジャッジの好きなものが「オマール海老のトマトパスタ」で、サンジの「辛口海鮮パスタ」と似通っていたところ。
髪の色なんかもそうだけれど、改造の成果が表れなかった故に、恨みこそすれど抗えない血の宿命みたいなものが見え隠れするのが、皮肉というかなんというか。
ちなみに、サンジが「辛口」好きなのはもう1方の父親の影響かな。彼の好物、激辛チキンだし。
■【パウンド】
「シャーロット」姓を貰えず『パウンド』とのみ表記されたり、カードの背景色も水色(一般市民)の扱いだったりと、明確にビッグ・マム海賊団とは無関係の存在とされているのが少し哀愁を誘う。
いやまあ、元々シャーロット姓を持たない人物なので、当たり前と言えば当たり前なのだけど、改めてこう区分けされるとね。
しかしこの人でっかいなぁ。731cmと、リンリンには及ばずとも相当デカい。
その身長の内の半分ぐらいを占めている顔面のデカさったらない。イワさんよりデカい。常時顔面ホルモン受信中かってぐらいデカい。
ここまでデカいと何らかの異種族なんじゃないかと思いたくなるが、VIVRE CARD内にもそう言った記述はナシ。
血筋的には、やっぱり普通の人間なんでしょう。
巨人族を求めるも成し得なかったリンリンが、巨人族「っぽい」見た目の血筋をとりあえず確保したいが為に選ばれた気がする。
あ、ちなみにこのパウンドさん、VIVRE CARDのナンバー的には、記念すべき1000人目の登場キャラクターとなったみたいです。
おめでとうございます。
ぶっちゃけEXキャラのナンバーはもう滅茶苦茶な事になっているので、本当にこの番号が登場順とイコールなのかは不明ですが、とにかくおめでとうございます。
■【ジャッジ】ヒストリー
ギャラリー欄の初期設定画では、『からくり伯爵・サンジェルマン』という名だった構想段階のデザインを見る事ができる。
映画版のバトラー伯爵とカラクリ城を足して2で割ったような異名ですね。
からくりといえば、ジャッジと同じ研究チームに所属していたベガパンクの故郷・バルジモアは『からくり島』にあった。
微妙に関係性を感じるけれど、あくまで初期設定だからなぁ。
サンジェルマンの設定画が描かれたのが、本編にからくり島が登場した後なのか否かで話も変わってきそう。
そのジャッジ(完成稿)の歩んで来た人生も、少しばかり明かされている。
彼がベガパンクと共に無法な研究チームに属していた事は、原作第840話でもヨンジの口から語られていた。
ヒストリー欄によれば「国を出て海外の無法な研究チームに所属」との事なのだけれど、これは先代ジェルマ国王の意志とは無関係に国を飛び出したって事なんですかね。
ジャッジは全ての人生を、「北の海の国々への復讐」と「ジェルマ帝国復活」のために捧げて来たと言っていた。勿論この研究チームに所属した目的も、そこで得られた研究成果によりジェルマの軍事力を強化する事にあるハズ。
また、同じく840話によれば、ジェルマは代々「科学の国」だったと言う。
ジャッジがたまたま化学に目を付けたワケではなく、先代、先々代の頃から、科学力に秀でた国だったんだろう。
そしてその例に漏れず、ジャッジも科学に没頭し、ベガパンクの研究チームに所属し兵器の研究をする様になった。
そんな中で、ベガパンクが『血統因子』を発見。
それを危険視した政府により研究チームが買収されるも、ジャッジは政府の手から逃れ、国へと帰還。その後も『血統因子』の研究を続け、『複製兵』の生成や子供達の改造を行う様になった、と。
しかし最初からジェルマが科学に特化した国で、ジャッジの目的もジェルマの為だと言うのなら、わざわざ国を出てジャッジ個人として研究チームに所属するよりもジェルマ王国全体のバックアップのもと、ベガパンクらの研究をサポートしてやっても良さそうなもんだが……。
あくまでも「無法な」研究チームだったので、国としての関与が発覚するのを恐れたのかな?
大手を振るって海賊と癒着してる世界政府加盟国がある中で、何を今更って気もするが。
あるいは、実は先代国王が、ジェルマの軍事強化に否定的だったり?
ジャッジがわざわざ国外での科学研究を行っていたのは、ベガパンクという最高峰の協力者のもとで研究を行えるというメリットの他にも、先代の目から離れた場所で科学技術の強化を望む事ができるというのも含まれていたのかもしれない。
ともかく、最終的には彼がジェルマ国王の座に就くも、ビッグ・マム海賊団との盟約は晴れて失敗に終わり、ジェルマは世界政府から除名されるのでした。めでたしめでたし(めでたくない)。
彼が北の海への復讐を遂げる日は来るんだろうか。
個人的には、心境に多少の変化は起きつつも、北の海制圧の野望だけは捨てないでいて欲しい気もするんだよな。良くも悪くも、そこがジャッジの魅力だし。
あと、ヒストリー欄には「ジェルマの王となり科学力の国になる」なんて記述もあったりするんですが、上述した様にジェルマはジャッジ以前の世代から科学の国だったので、「科学力の国となった」ことにジャッジは関係ない。
「より強固な科学の国になった」って意味なら、間違っちゃいないけどね。
■【キングバーム】
羅列されたヒストリーが悲惨すぎて笑ってしまった。
ホーミーズとして生まれ、恋人が出来たのが人生(?)の絶頂期。
あとは下僕にされ、頭を斬られ、真っ二つに両断され、半身を抉られ、燃やし尽くされ……。
物理的な意味で言うなら、ONEPIECE界でも屈指の悲劇の人物かもしれん。
■【モルガンズ】
種族からして謎だった珍妙な新聞屋さんですが、VIVRE CARDによれば『トリトリの実 モデル:アルバトロス』の能力者とのこと。
人種的には普通の人間なのかな。
しらほしの美貌に石化していたのも、鳥類ではなく普通に人間相手に性的魅力を感じるからだったんでしょう。(しらほし、人魚だけど)
アルバトロスというのは、いわゆるアホウドリの英語名。
ゴルフ用語として聞き馴染んでいる人も多いかな。
ホールケーキ城の倒壊時、「おれ飛べねェ!!」と口走っていたモルガンズさん。
しかし現実のアホウドリは飛行不可能な鳥類ではなく、普通に海域間を渡ったりもするそうで。
という事は、モルガンズが飛行不可能なのは、能力の問題ではなくモルガンズ固有の問題という事になるんですかね。
そも、モルガンズはお茶会への参加時も赤い港での取材時も、常に獣人型らしき姿で活動していた。
戦闘時ですらないのに動物系の能力を発動し続けている理由としては、やっぱり仕事柄、人間としての素顔を明かさない様にしているという可能性が濃いかな。
WCIでの一件では四皇ビッグ・マムの怒りさえ買ったぐらいだし、2つの顔を使い分ける事ができるという利点は大きいと思われる。
けれど城の倒壊という非常時にさえ、自分の力で飛ぼうとしなかったのは謎。
仮に人獣型では飛ぶ事ができない能力なのだとしても、ふつうに獣型の姿になれば、素顔を明かす事なく無事に飛ぶ事ができるハズ。
それさえしなかったのは……そもそもモルガンズさん、変身する事ができないんだろうか。
既にこの鳥人間の姿で固定されてしまい、人や鳥の姿に戻る事ができず、飛ぶ事もできなくなってしまっているのか?
獣人型といえば、「覚醒した動物系」の能力者であるミノタウロス達も、現時点では獣人型の姿でしか登場していない。
実はモルガンズも、彼らの様な獣返りは見せていないものの覚醒しており、その結果獣人型以外の姿になる事ができない……とか?
何やら謎の多いお人だけれど、最悪の世代からの海賊王誕生を宣言したりと重要人物っぽい空気は出しているので、いずれ再登場もあるでしょう。
■【ヨルル・ヤルル】
所属船は『グレート・マグニ号』という事で、巨兵海賊団海賊団の先代船長ながら、ドリーやブロギーの代に使われていた『グレート・エイリーク号』とは別の船だったらしい。
巨兵海賊団、一団の名こそ継承するものの、海賊船までは受け継がないのね。
マグニ号の方、現存してるのかな。
いずれウソップ達がエルバフを訪れた時、「先代巨兵賊団が乗った船」として登場したら燃えるかもしれない。
■【シャーロット家】出身地
今回発売した2セットに収録されるシャーロット家の子供達の出身地には、「ある港」「船上」「万国」の3パターンが存在している。
彼らの生まれ順にまとめていくと、
(50歳)ペロスペロー:ある港
(48歳)カタクリ・ダイフク・オーブン:船上
(45歳)クラッカー:船上
(43歳)ブリュレ:ある港
(38歳)モンドール:船上
(35歳)スムージー姐さん:万国
となっている。
スムージー姐さんよりも遅く生まれた子供達は、みな一律に万国生まれだ。
(VIVRE CARDに単独のカードが存在するキャラクターのみで換算)
この並びを参考にすると、どうやらリンリンが万国を築き女王となったのは、35年前~38年前の3年間のどこかである可能性が高そうですね。
その正確な年数は、残念ながらリンリンのヒストリー欄でも書かれなかった。
リンリンは約40年前にはロックスとして活動していたと思われるので、この「港」や「船上」は、ロックスとしての船や拠点における出産という事になるか。
モンドール誕生時が微妙ですが、ロックスの解散から国家設立までに数年を要したと考えれば、そんなものかな。
■【ペロスペロー】
本人のカードでは、生死について詳しく触れられていなかったペドロ。
同時に発売したアブサロムのカードでは、モロに「享年」表記があった事から、「享年と書かれていないペドロはまだ生きているのでは?」なんて想像もできた。
が、今回のペロスペローのエッセンス欄、「彼の最期も見る事になった。」って書いちゃってますね……。
結局どうなんでしょ。
この情報の書き方、ヒグマと一緒なんですよね。年齢欄には「享年」表記がないものの、エッセンス欄で「最期」ってフレーズが使われるっていう。
個人的には、変に「実は生きてました」ってやるよりは、本当に死んでる方がええかな。
勿論、その御都合感を吹っ飛ばすぐらいドラマチックな再登場なら、文句もないですが。
■【カタクリ】
SBSでチラッと触れられていましたが、彼の口裂けは生まれついてのものではなく、後天的なもの。
「本編で明かすかは未定」とSBSで言われていましたが、結局使わない事になったのかな、VIVRE CARDのヒストリー欄にて明かされました。
シンプルにドーナツの頬張りすぎが原因でした。
3歳の頃だったのね。早いな。
んー、まあ「知れて良かった」って感じはあるけど、正直予想通りだったので驚きは特にないかな。
種族については特に何も書かれなかったけれど、キバに関しては特に何もないのかなぁ。
また彼が口元を隠し、隙を見せない様にし始めたのは38年前と。つまり10歳の事ですね。
ブリュレのカードでは顔に傷を付けられた年数が不明となっていましたが、この2つは同じタイミングでしょう。
ロックスの活動時期がピッタリ40年前までとすれば、ロックス解散から2年後って事になりますね。
ってかブリュレ、5歳にしてあの大怪我を負ったのか……。
カタクリの手前気丈に振る舞っていたものの、相当なトラウマだろうし、ナミ相手に逆恨みするのも無理はな……いややっぱ逆恨みはダメっすね。
■【ダイフク・オーブン・モンドール】懸賞金
ダイフク、オーブン:3億
モンドール:1億2000万
ひっく……。
ええ……?
あの多彩な能力の使い手で、海賊団内でも指揮官的な役割も務めたモンドールが……億越えそこそこ……?
金額的には2年前ゾロと同じ。
ルーキー海賊団の2番手と同等じゃ、四皇の幹部としては微妙な金額っすね……。
参謀仕事が多かった分、政府に危険視される様な目立ち方をしなかったのかな。
モンドールはそれで良いとしても、個人的には4将星に次ぐ実力者ぐらいの印象を持っていたダイフク、オーブンがたった3億というのは少しショック。
だって3億ってアレよ、ペコムズより下だからね。
長兄のペロス兄よりは下としても、5億ぐらいはつくものと思っていた。
やっぱ、同じ四皇の最高幹部であるエースが5億5千万というのもあって、最高幹部以下の幹部には下手にこのラインを越えさせない様にしていたりするのかな。
今回判明した2つの懸賞金、地味にエニエスロビー編後のルフィとゾロの懸賞金と同額という共通点があるが、まあ関係はないだろう。
■【カルメル】
彼女に関して気になるのは、やはり失踪の瞬間。
しかしこのVIVRE CARDでは、先の展開に関わるためか、明言すると少年誌的にヤバいのか、その件については一切明確にされませんでした。
リンリンの能力については「カルメルが突如失踪した後に備わったもの」、カルメルの能力は「名称不明」、年齢は「失踪当時」表記、ヒストリー欄でも「失踪」、プロメテウスのカードにも『パンドラ』については触れられずと、かなり徹底されている。
んー、これはもう、少なくとも連載が完結するまでは語られそうもないかなぁ。想像に任せる感じで。
今になってリンリンの幼少期についてまぜっかえしても、そんなに面白くならなそうですし。
議論の余地を残したままにしておくのもアリだと思う。
■【フランペ】
ガムを好んで食べており、また尻の辺りが異常に膨張して浮遊しているフランペ。
しかしコレは能力によるものではなく、服に仕込んだ装置によるものらしい。
ふわふわ風船システムて。
えらく緩い名前の装置ですが、これどういう仕組みになってるんだろう。
シビレ針を撃ち込んだ瞬間なんかは明らかに尻が縮んでたので、フランペ自身の呼吸に連動してる様な気はするけども。
……というか、リンリンが他国を滅ぼして手に入れたものをフランペが使ってるって事は、性格的にもフランペが母にねだって譲り受けたんだよな…?
あのクー・ド・ブー発動直前みたいな体型、本人が望んでなったものなのか……。なんかこう、変わった美的センスをお持ちのようですね。
とりあえず、各カード感想としてはこんなもん。
シャーロット家は今までもSBSやmagazineで情報が明かされて来てたんで、主だって気になる点は少なめだったかな。
というワケで、冒頭にも書いたように、これにてVIVRE CARD展開当初から予定されていた、1年分の刊行がすべて終了した。
今後の展開は未定。
しかし、当初から「情報を更新したカードを出す」ことは明言していたし、ジャンプの付録についてきていた『ルフィ太郎』『ゾロ十郎』は、未だ通常セットでの販売を果たしていない。
「特典として付属したカードはあくまでも『先行配布』で、今後どこかのセットに収録する」事は公式サイドから明言されているので、最低でも彼ら2枚分のカードを収録したセットは、どこかのタイミングで発売されるだろう(というか、しないと詐欺になるし)。
中身のデキは正直アレだったVIVRE CARDだが、1月に1度という定期的な供給があり、曖昧な情報に度々振り回され続けたこの1年間は、紛れもなく楽しかった。
今はいずれ出る、ワノ国編のVIVRE CARDを待ち望みつつ、一時の休息期間へと入りましょう。
ありがとうVIVRE CARD!
また会おうVIVRE CARD!
今度はもっとマトモにチェックしてくれ編集部!
というワケで、今日はスタンピード公開日。
わたしも楽しんでまいります。
VIVRE CARDの方は、映画が落ち着いたら1年間の総括も書きたい。