【ナミ】



戦闘スタイル:打撃/天候棒/雷/風

理論だけでなく身体で天候を感じ取る才覚を持つ、麦わらの一味の航海士。
航海を進める度に使用する武器が変更・バージョンアップされており、原作初期には組み立て式の棍による棒術を操っていた。当時は最前線で戦う機会は少なかったが、アラバスタ編以降はウソップが製作した〝天候棒(クリマタクト)〟を武器に、戦闘員としても活躍する様になる。
初期型の天候棒は宴会芸用の機能がほとんどで戦闘向きの作りにはなっていなかったが、ナミの天候術によりウソップの想定を超えた戦い方を生み出していた。以降、エニエスロビー編、魚人島編、ゾウ編と、冒険の過程で入手した道具や技術を天候棒に取り入れ、戦い方も進化していく事になる。
ホールケーキアイランド編では、四皇シャーロット・リンリンのソウルを持つ雷雲・ゼウスをしもべに加える。更に鬼ヶ島では、ゼウスが天候棒の一部に取り込まれた事で、武器の形状を自在に変えて攻撃できる様になった他、雷を使った攻撃に自動追尾機能が加わるなど、ナミ自身の戦闘の幅を増やす事になった。



※同名の技でも、『天候棒(クリマ・タクト)』の成長に合わせて技の内容が変わっている場合があるため、概要では下記の区分けで時期別に記載しています。

「初期型」:アラバスタ~ウォーターセブン
3本の棒状のタクトを組み合わせて使う武器。ほとんど未完成で、宴会芸向きの技ばかりだったがナミの天候術によって実用性のある技を生み出していた。

「完成版」:エニエスロビー~3D2Y
ウソップが一時的に一味を離れる前に残して行ったパワーアップ版で、「完成版〝天候棒(パーフェクトクリマ・タクト)〟」と呼ばれる。空島の貝(ダイアル)が組み込まれていて、各タクトの先端に球体状の部分が存在する。実用的な技が多数搭載され、以前からの技も比にならない程に威力を増した。

「ゾウ以前」:魚人島~ドレスローザ
2年間の修行中にウェザリアの天候の科学を組み込んで強化した武器で、〝魔法の天候棒(ソーサリークリマ・タクト)〟と呼ばれる。〝完成版〟に比べタクトの球体状の部分がなくなり、初期型に近い見た目に戻った。

「ゾウ以降」:ゾウ~ワノ国
〝魔法の天候棒〟にウソップとフランキーが改良を加えた物。名称は変わっていないが見た目は大きく変わっており、これまで3本のタクトを組み替えて使う形式だったものが1本の短いタクトに統合された。ウソップが使うポップグリーンが組み込まれており、タクトを握る力加減で自在に伸縮する。

「鬼ヶ島以降」:ワノ国鬼ヶ島~
鬼ヶ島にてゼウスが天候棒と一体化した事で、ゼウスの意志でタクトの形を自在に変える事ができる様になった。鈍器として使う際はトゲ付きの金棒の様な姿になる事が多い他、落雷を落とす際はゼウスの意志で敵を追撃する事ができる。



ファイン=テンポ

【技の概要】
初期型:3本のタクトを三角形に組み合わせてボタンを押し、手品の様に2羽のハトを飛び出させる宴会用の技の1つ。
アラバスタでのザラ(ミス・ダブルフィンガー)との戦いで使用。ビビの為に戦う覚悟を決めて技を出したが、攻撃能力はまったくない為なんの役にも立たなかった。
【使用箇所】
21巻 第190話  VS ザラ(ミス・ダブルフィンガー)
【コメント】
トルネード=テンポといい、初期型天候棒には鳥のオモチャが何体仕込まれてるんだろうか。冷静に考えたら、タクトの太さよりだいぶ大きい鳥がポンポン出て来るシステムも手品道具としては中々凄い。戦わせる気のないウソップも悪いが、事前に説明書に一切目を通してなかったナミにも非があると思う。




クラウディ=テンポ

【技の概要】
初期型:3本のタクトをライフルの形に組み合わせ、その銃口部から花束を飛び出させる。
アラバスタでのザラ(ミス・ダブルフィンガー)との戦いで使用。しかし〝ファイン=テンポ〟と同様、ただの手品の様な技だったので無意味に終わった。

完成版:初期型同様の組み方だが、銃口部から薄い雲を立ち込めさせる事ができる。
エニエスロビーでのカリファとの戦いで使用。天井に雲を発生させ、〝レイン=テンポ〟に繋げた。
【使用箇所】
21巻 第190話  VS ザラ(ミス・ダブルフィンガー)
43巻 第411話  VS カリファ
【コメント】
「完成版」になってこの技が実用性を持つまで、雲1つ起こす為にも気泡を沢山飛ばさなければならず、多大な時間がかかっていた。新世界以降は〝天候の卵〟が登場する為この技の役割は終わってしまったが、なんとも文明の進歩を感じさせる。
初期型の天候棒ではなんの役にも立たない宴会技だが、ゲーム『スワンコロシアム』では必殺ゲージが0の時にゲージを溜められる技として登場していたので、割と有用だった。




サンダー=テンポ

【技の概要】
初期型:3本のタクトをY字に組み合わせて構え、敵に向かってグローブ型の玩具を飛び出させる。
アラバスタでのザラ(ミス・ダブルフィンガー)との戦いで使用したが、片手で弾かれた。
【使用箇所】
21巻 第191話  VS ザラ(ミス・ダブルフィンガー)
【コメント】
初期型天候棒の中では、まだ攻撃っぽい体裁を成しているだけマシな部類。まあオモチャなんで殺傷能力はゼロだが……。
ゲーム『グランドバトル3』では普通に攻撃技として登場している。




ヒートボール
熱気泡

【技の概要】
初期型・完成版:タクトの内1本を振ったり吹いたりする事で、熱気を帯びた気泡を飛ばす技。3本のタクトそれぞれが異なる気泡を生む事ができ、3種の気泡を組み合わせる事で天候を操る事ができる。
アラバスタでのザラ(ミス・ダブルフィンガー)との戦闘で初使用。説明書には戦闘用コンポーズとして記載されながら、ウソップの想定では未完成品だった。しかしナミが操る事で複数の強力な技を編み出し、ザラと渡り合える様になった。
【使用箇所】
21巻 第191話  VS ザラ(ミス・ダブルフィンガー)
21巻 第192話  VS ザラ(ミス・ダブルフィンガー)
40巻 第381話  VS 海兵、役人(エニエスロビー編)
【コメント】
ウソップの想定では、初期型の天候棒で使用可能なまともな技は〝トルネード=テンポ〟だけだったので、これら気泡を生み出す技には何の意味もなかった。
〝サンダーボルト=テンポ〟などの強力な技を実現したのは偏にナミの才覚と運によるものだが、それにしても大技1つしか搭載されていない武器を渡しておきながら「3つの棒の組み方でなんと攻撃が変わるんだ」と息巻いたウソップのホラ吹き具合には困ったものである。




クールボール
冷気泡

【技の概要】
初期型・完成版:タクトの内1本を振ったり吹いたりする事で、冷気を帯びた気泡を飛ばす技。
アラバスタでのザラ(ミス・ダブルフィンガー)との戦闘で初使用。〝熱気泡〟同様、ウソップの想定では未完成だった。
【使用箇所】
21巻 第191話  VS ザラ(ミス・ダブルフィンガー)
21巻 第192話  VS ザラ(ミス・ダブルフィンガー)
28巻 第263話  VS ホトリ
40巻 第381話  VS 海兵、役人(エニエスロビー編)
43巻 第411話  VS カリファ
49巻 第480話  VS オーズ
【コメント】





サンダーボール
電気泡

【技の概要】
初期型:タクトの内1本を振ったり吹いたりする事で、電気を帯びた気泡を飛ばす技。
アラバスタでのザラ(ミス・ダブルフィンガー)との戦闘で初使用。〝熱気泡〟同様の未完成品で、ザラには「毛糸のセーターの方がいい電気を作れそう」と評された。

完成版:触れてもチクリとする程度の威力しか持たなかった初期型からパワーアップし、攻撃技として十分に通用する威力を持つようになった。
カリファとの戦いにて〝サンダーボルト=テンポ〟を放つ為に使用した他、〝幻想妖精〟で分身した状態で攻撃技としても使用した。
【使用箇所】
21巻 第191話  VS ザラ(ミス・ダブルフィンガー)
21巻 第192話  VS ザラ(ミス・ダブルフィンガー)
30巻 第283話  VS エネル
42巻 第407話  VS カリファ
42巻 第408話  VS カリファ
43巻 第411話  VS カリファ
【コメント】





サイクロン=テンポ

【技の概要】
初期型:十字に組んだタクトのうち横向きの1本をブーメランの様に回転させながら飛ばす技。飛ばしたタクトが敵に当たり回転が止まった際、タクトから放たれる『熱気泡』と『冷気泡』がぶつかり合い気流を生み、爆発的な風を起こして相手を吹き飛ばす。
ウソップの想定では宴会後のブーメラン遊び用の技でしかなく、ナミの天候術が組み合わさる事で実用性を得た偶然の産物。
アラバスタでのザラ(ミス・ダブルフィンガー)との戦闘で初使用。ザラを吹き飛ばし、初めてまともなダメージを与える事に成功した。

完成版
:タクトの組み方が変更され、折り曲げる様に組んだ2本のタクトを同時に飛ばして使用する様になった。
カリファとの戦いで使用しようとしたが、アワアワの能力で手がつるつるになっていた為、1度はタクトを落とし不発。その後カリファの〝羊雲大津波〟を吹き飛ばす為に使われた。
【使用箇所】
21巻 第191話  VS ザラ(ミス・ダブルフィンガー)
23巻 第206話  ウソップを時計台の上に飛ばす為に使用。
28巻 第263話  VS ホトリ
43巻 第411話  VS カリファ
43巻 第412話  VS カリファ
【コメント】
ザラ戦での解説図では飛ばした1本のタクトから熱気と冷気が両方出ている様に見えるが、各タクトが出せる気泡はそれぞれ1種類ずつなので、あらかじめタクトに別の気泡を纏わせておく必要があると思われる。
〝サンダーボルト=テンポ〟ほど気泡の働きを応用した複雑な技ではない為、ウソップの想定からそこまで外れた事をしているわけではないと思うが、まあ一応ナミの技術の賜物ではあるのかな。




レイン=テンポ

【技の概要】
初期型:3本のタクトからそれぞれ水を飛び出させる技。
アラバスタでのザラ(ミス・ダブルフィンガー)との戦闘で初使用。アラバスタの乾燥しきった空気に水分を含ませ、雲を作る為に使用した。

完成版
:『クラウディ=テンポ』で生み出した雲に、『冷気泡』を送り込む事で雨を降らせる。
カリファとの戦いにて、雨を降らせる事でアワアワの実の能力を打ち消す為に初使用した。

ゾウ以前:『天候の卵』によって生み出した雨雲から雨を降らせる。
ゾウ編の回想におけるタマゴ男爵ら率いるビッグ・マム海賊団との海戦にて使用し、雨や霧を起こす事で敵船からの逃走を成功させた。
【使用箇所】
21巻 第192話  VS ザラ(ミス・ダブルフィンガー)
43巻 第411話  VS カリファ
49巻 第480話  VS オーズ
81巻 第807話  VS ビッグ・マム海賊団(ゾウ編回想)
【コメント】





スプリンクラー

【技の概要】
初期型:〝レイン=テンポ〟の水を周囲にまき散らし、大気中の水分を増やす技。
アラバスタでのザラ(ミス・ダブルフィンガー)との戦闘で初使用。ザラにはやけくそ扱いされたが、〝サンダーボルト=テンポ〟を放つ為の雲を作り出す布石として使用された。

【使用箇所】
21巻 第192話  VS ザラ(ミス・ダブルフィンガー)
【コメント】





サンダーボルト=テンポ

【技の概要】
初期型:『レイン=テンポ』で水分を含ませた大気に『熱気泡』『冷気泡』を組み合わせて雲を作り出し、『電気泡』を投入することで雷雲へと育て、敵に向けて雷を落とす技。
アラバスタでのザラ(ミス・ダブルフィンガー)との戦闘で初使用。立て続けに攻撃を受けながらも何とか雷雲を作り出し、落雷による大きなダメージを与えた。

完成版:初期型と大きな違いはないが、雲を生み出す速度やその大きさ、雷の威力が大幅に強化された。
エニエスロビーに上陸した直後、その場にいた海兵や役人達に対して使用。凄まじい範囲と威力の雷を落とし、敵の戦力を壊滅させたが、ほぼ無差別の攻撃だった為味方にも危害が及んでいた。
尚この段階に至っても、ウソップは天候棒にこの技を搭載している自覚がなかった。

ゾウ以降:完成版とほぼ同様。雷を作り出す過程は原作中に描写がなく、不明。
誘いの森でのブリュレとの戦いで使用した。
【使用箇所】
21巻 第192話  VS ザラ(ミス・ダブルフィンガー)
40巻 第381話  VS 海兵、役人(エニエスロビー編)
42巻 第407話  VS カリファ
49巻 第475話  VS オーズ
52巻 第505話  VS 海兵(シャボンディ諸島編)
83巻 第837話  VS ブリュレ
【コメント】
長らくナミの主力技だったが、新世界編では〝サンダーブリード=テンポ〟という上位技らしきものが登場した上、WCI以降ではゼウスによる攻撃が主軸となった為、ほぼ役割を終えたと思われる。それでも、戦闘力の面では常人の域を超えていなかったナミの序~中盤を支えた技であり、特にフランキー一家から「サポート役かと思えば十分な戦闘員」と驚愕されたシーンは印象深い。




トルネード=テンポ

【技の概要】
初期型:Tの字に組んだタクトの先から、紐で繋がれたハトの玩具を2羽飛び出させる。そして敵の身体に絡みついたハトごと高速回転するタクトを射出する事で、敵の身体を後方へと大きく吹き飛ばす、1発限りの大技。

ゾウ以降:タクトを回す事で『熱気泡』『冷気泡』と思われる球を発生させ、タクトの先端から前方に向けて大規模な突風を巻き起こす技。
鬼ヶ島でのうるティとの戦いで使用したが圧倒的な速度で回避され、接近を許してしまった。
【使用箇所】
21巻 第193話  VS ザラ(ミス・ダブルフィンガー)
100巻 第1013話  VS うるティ
【コメント】
加入からアラバスタ編まで、しばらく戦闘面では目立った活躍がなかったナミにとって、初の大技ともいえる技。簡単に組み合わせただけで固定も何もされていないタクトでありながら、人一人を絡め取ってグルグルぶん回すその馬力は凄まじい。どういう仕組みしてるんだろう……?
見た目のシュールさに加えてトドメ以外には使えないという汎用性の低さからか、その後出番には恵まれなかったが、インパクトは絶大。『グラバト2』~『RUSH』の3作連続でナミの最強技を飾った事も手伝って、ナミの必殺技といえばこれ、というイメージの人も少なくないんじゃないだろうか。

そんなトルネード=テンポだが、ワノ国編では遂に天候術を利用した本格的な必殺技として再登場。……したは良いのだが、その内容はシンプルに大竜巻を発射するという「突風ソードの凄い版」に収まるものであり、しかも戦闘相手であるうるティには簡単に躱されてしまう(モブ敵兵は巻き込んだが)という何とも物足りない結果に終わってしまった。強さも使い勝手も格段に上がっているのだが、やっぱ、鳥のオモチャが絡みついて飛んでいくという唯一無二の個性が失われてしまったのは勿体ないところではあるかもしれない。




幸せパンチ

【技の概要】
浴場などで身体を隠すタオルをはだけさせる行為で、主に男性陣に対し破壊的な威力を誇る。ワノ国編では「国宝級」とも称され、男女問わず魅了していた。
その対価はアラバスタ時点で1人辺り10万ベリーで、新世界編では30万ベリーはとられると言う。(93巻SBSより)
【使用箇所】
23巻 第213話  アルバーナ宮殿の大浴場にて
93巻 第936話  ワノ国 花の都の湯屋にて
【コメント】
ある意味これが一番有名なナミの技かもしれない。




フォッグ=テンポ

【技の概要】
初期型:〝冷気泡〟によって冷気を溜めた空間の上に何らかの手段で熱気を流し、湿った空気を凝結させる事で霧を生み出す。 
空島編におけるサバイバルの際、ホトリとコトリとの戦いで使用。ホトリの〝熱貝〟による熱気を利用して濃霧を起こし、相手に接近する隙を生み出した。
【使用箇所】
28巻 第263話  VS ホトリ
【コメント】





インパクト
衝撃

【技の概要】
手袋やバンテージ等で手の平に固定した衝撃貝を相手に押し付ける事で、貝の中に蓄積した衝撃を解き放つ技。その衝撃は相手の身体を“髄”より破壊し、打撃の効かない相手に対しても有効なダメージを与える。
空島編でのホトリとコトリとの戦いで使用。〝フォッグ=テンポ〟で起こした霧で視界を奪った上で、ガン・フォールから借りた〝衝撃貝〟入りの籠手を使う事でホトリを撃破した。
【使用箇所】
28巻 第263話  VS ホトリ
【コメント】
普通の衝撃貝でも、常人が使えば腕が千切れそうになる程の痛みを伴うといういい例。10倍の衝撃が来る〝排撃貝〟を3回も撃ってたワイパーは人間ではない。




サンダー=チャージ

【技の概要】
完成版:タクトの先端に電気を蓄える技。またそのタクトを直接相手に触れさせ、感電させる事もできる。
エニエスロビーでのカリファとの戦いにて、〝風速計〟を叩き込む為に使用された。
【使用箇所】
42巻 第407話  VS カリファ
47巻 第453話  VS アブサロム
49巻 第471話  VS アブサロム
【コメント】





スイングアーム
風速計

【技の概要】
完成版:ワイヤーで繋がれたタクトの先端に〝サンダー=チャージ〟で電気を纏わせ、ヌンチャクの様に振り回して相手に叩きつける技。 
エニエスロビーのカリファとの戦いで、風呂上がりで油断しているカリファに対し初使用されたが、高速移動で悠々と回避された。
【使用箇所】
42巻 第407話  VS カリファ
49巻 第471話  VS アブサロム
【コメント】
名前だけ見ると風系の技に見えるが、バッチリ雷系。
他の雷系の大技に比べると下準備に時間がかからないので使いやすいが、そもそもナミに接近系の技があんまり向いていないというジレンマがある。っていうか、「完成版」の時だけ急に湧いて来たヌンチャクみたいな機能はどこから現れたんだろう。




クール=チャージ

【技の概要】
完成版:タクトの先端に冷気を蓄える。
カリファとの戦いにて、冷気を生み出す事で〝蜃気楼=テンポ〟の布石として初使用した。
【使用箇所】
43巻 第410話  VS カリファ
43巻 第411話  VS カリファ
【コメント】





ミラージュ=テンポ
蜃気楼=テンポ

【技の概要】
初期型:技名こそついていないが、『冷気泡』で空気の密度を変える事で著しい温度差を生み出し、光の異常屈折を引き起こすという類似する技を使用している。
ザラ(ミス・ダブルフィンガー)との戦いにて、蜃気楼により攻撃を回避する為に使用された。

完成版・ゾウ以前・ゾウ以降:『クール=チャージ』で冷気を纏ったタクトにより、自身の姿をした蜃気楼を発生させる。またタクトから冷気の壁を作り出し、自身の姿を見えなくする事もできる。 
エニエスロビーでのカリファとの戦いにて、蜃気楼を生み出し攻撃を回避する為に使用された。
【使用箇所】
43巻 第410話  VS カリファ
43巻 第411話  VS カリファ
51巻 第494話  VS トビウオライダーズ
64巻 第633話  新魚人海賊団から天竜人の書状と錠の鍵を奪還する為に使用。
82巻 第822話  天候棒の材料費を請求するウソップから逃げる為に使用。
【技名が明記されていないため推定の箇所】
21巻 第191話  VS ザラ(ミス・ダブルフィンガー)
【コメント】





ファタ・モルガナ
幻想妖精

【技の概要】
完成版:『蜃気楼=テンポ』によって自身の蜃気楼を4体出現させる事で、敵を翻弄する技。出現させた蜃気楼には本物とは大きく体格が異なるものもいるが、本来の姿をしたものが本体であるとは限らない。 
エニエスロビーでのカリファとの戦いにて初使用し、5体に分身した上で無数の〝電気泡〟を放った。本物の攻撃も2割だけではあったが、意表を突かれたカリファは防御が間に合わず、強力な雷撃を浴びてしまった。
【使用箇所】
43巻 第411話  VS カリファ
【コメント】
分身体は完全な幻影なので攻撃力や手数が5倍になってくれるわけではないが、1/5を見極めて対処する事は困難なので相手を翻弄するには有用。ただ、〝魔法の天候棒〟になってからは卵1つで雑に大技を出せる様になった為、あまりこういう搦め手にはお声がかからなくなってしまった。ちょっと残念。




ダーククラウド=テンポ
黒雲=テンポ

【技の概要】
完成版:周囲の空間の湿度や温度をコントロールした上で、2本のタクトの先端から電気を帯びた黒雲を出現させ、空中に配置する技。
カリファとの戦いで初使用し、〝雷光槍=テンポ〟への布石とした。
【使用箇所】
43巻 第412話  VS カリファ
49巻 第476話  VS オーズ
【コメント】





サンダーランス=テンポ
雷光槍=テンポ

【技の概要】
完成版・ゾウ以降:事前に配置した『黒雲=テンポ』から手元のタクトへとほとばしる雷により、その直線状にいる敵を貫く技。
カリファとの戦いで初使用。〝羊雲大津波〟によって〝幻想妖精〟の分身をかき消されながらも配置した黒雲から雷を放ち、カリファを貫いて勝負を決した。
【使用箇所】
43巻 第412話  VS カリファ
52巻 第510話  VS パシフィスタ(PX-4)
99巻 第1004話  VS うるティ
【コメント】





ガストソード
突風ソード

【技の概要】
ゾウ以前:分解した『魔法の天候棒』の先端から直線状の突風を繰り出し、敵を突き飛ばす技。
魚人島にて、新魚人海賊団の雑兵1人を吹き飛ばした。
【使用箇所】
64巻 第636話  VS 新魚人海賊団
【コメント】
何かと搦め手や下準備が必要なナミの技の中では、シンプルで扱いやすい部類だと思う。その分他の大技に比べると有効範囲は狭いが、1対1の戦いなら問題はない。ただ、そもそもの問題として新世界編のナミはあまり敵とタイマンを張る事がないので、この技が使われる機会もほとんど訪れていない。
なお、ゲームでの登場機会はやたら多く、新世界編のナミが登場するほとんどのゲームで採用されている。




ブラックボール

【技の概要】
ゾウ以前:タクトの先端から、雷雲へと成長する黒いシャボンを無数に出現させる。
魚人島編で初使用し、〝雷雲=ロッド〟へと成長させた。

ゾウ以降:シャボンを出現させる際、タクトを回転させる様になった。(回転させずに使用する箇所もあり)
WCI編にてリンリンから逃げている際に使用し、雷雲が好む雷を出してゼウスを釣る事で、上に乗っているリンリンのバランスを崩させた。

また、ホールケーキアイランドでは〝正電荷ブラックボール〟という亜種も登場している。
プロメテウスと融合したリンリンとの戦いで使用。ブルックが切断したゼウスの近くに複数の雷を配置する事で強制的に放電させ、上に乗っているリンリンに雷撃を浴びせた。
【使用箇所】
65巻 第640話  VS 新魚人海賊団
68巻 第674話  VS シーザー
87巻 第874話  VS ゼウス
98巻 第987話  VS ホーミーズ(鬼ヶ島)
100巻 第1013話  ゼウスに食べさせようとしたが、横から入ってきたヘラに奪われた。
〝正電荷ブラックボール〟として使用した箇所
89巻 第890話  VS リンリン
      ゼウス
【コメント】
理系の難しい事を調べると頭が痛くなる人間の為、「正電荷」とは何ぞやって事についてはノーコメント。というか正直、ナミの天候系の技に関しては何が何やらサッパリ分からないままに解説を書いてます。
WCI編ではこの技でゼウスを放電させ、元気を奪った所を脅迫してしもべにした。なんかこう書くとポケモントレーナーみたいだが、鬼ヶ島での天候棒の強化を生む遠因となった技と言えるかもしれない。




らいうん=ロッド
雷雲=ロッド

【技の概要】
ゾウ以前・ゾウ以降:タクトから出現させた『ブラックボール』を数珠繋ぎの雷雲へと成長させ、鞭の様に振るう事で触れた敵を感電させる。
魚人島編の新魚人海賊団との戦いで初使用し、多数の魚人達を一斉に感電させた。
【使用箇所】
65巻 第640話  VS 新魚人海賊団
68巻 第674話  VS シーザー
85巻 第854話  VS ビッグ・マム海賊団
(助けに来たチョッパーを敵と勘違いして巻き込んでしまった)
98巻 第987話  VS ホーミーズ(鬼ヶ島)
【コメント】





シャワー=テンポ

【技の概要】
ゾウ以前:小さな雲を出現させ、シャワー代わりとして活用する技。雷雲へと成長させる事も可能で、触れた者を感電させる事ができる。
魚人島から新世界へと昇る道中の入浴中に使用。シャワーの代わりにすると同時に、覗きを企てたサンジとブルックを痺れさせた。
【使用箇所】
66巻 第654話  サニー号の風呂場にて使用
【コメント】
お風呂場なら普通にシャワーあるだろうに、わざわざ雲出してやる意味ある?と思ったら護身用も兼ねていた技。覗き行為に抵抗ない奴が2人も同船してるとオチオチ風呂も入れたもんじゃないな……と思ったけど、今回に関してはドア開けっぱにして風呂入ってるナミにも問題がある気はする。




ミルキーロード

【技の概要】
ゾウ以前:ウェザリアで得た天候の科学により、空島に存在する平たい雲の川を再現する技。「雲貝(ミルキーダイアル)」は空島の環境がなければ雲が形にならず、青海では使用不可だったが、〝魔法の天候棒〟によって生成可能になった。
パンクハザード編にて、燃える島の炎を避けてルフィ達を上陸させる為に使用された。ただし物が雲である為、時間が経つと成形が不安定になるとの事。
【使用箇所】
66巻 第655話  パンクハザードにルフィ達を上陸させる為に使用。
【コメント】





サンダー・トラップ
雷雲の罠

【技の概要】
ゾウ以前:空中に複数の雷雲を配置し、触れた敵を感電させる。
パンクハザードの研究所内を飛び回る、小さなドラゴンに対して使用。大型のドラゴン十三號に比べスピードのある竜を罠にかけ、痺れさせた。尚この際、ナミは忍者の様なポーズを取りながら敵が罠にかかる様祈っているが、本人曰く「サムライのマネ」との事。
【使用箇所】
69巻 第682話  VS 竜(シーザーの研究所内)
【コメント】





ヒートエッグ
熱卵

【技の概要】
ゾウ以前:タクトの先端から熱気の塊を発射し、敵を攻撃する。
パンクハザードにて、ビスケットルームでのモネとの戦いで使用。ユキユキの実の能力の弱点である「熱」を使ってダメージを与えた。
【使用箇所】
69巻 第686話  VS モネ
【コメント】
新世界版〝熱気泡〟の様な技だと思うが、魔法の天候棒ではわざわざ気泡を組み合わせて温度を操作する必要がなくなったので、〝熱気泡〟に比べていまいちパッとしない。便利になりすぎるのも考えものね。




ミルキーボール

【技の概要】
ゾウ以前:タクトの先端から雲の塊を出現させ、相手の進路を妨害する技。
パンクハザードの研究所にて、覚せい剤入りの飴を持って逃げるモチャをサポートする為に使用。しかし薬物で凶暴化した子供達に雲を叩き潰された。
【使用箇所】
69巻 第688話  キャンディを持って逃げるモチャを、他の子供達から逃がす為に使用。
【コメント】





ウェザーエッグ
天候の卵

【技の概要】
ゾウ以前・ゾウ以降:タクトの先端から、雷雲や雨雲、雪雲などを生む卵を発射する技。
パンクハザードにて、シーザーを連れて逃げるバッファローとベビー5に対して使用し、雷雲を生み出した。
以降、ジョーラとの戦いでは雪雲を、ビッグ・マム海賊団との戦いでは雨雲を生み出している。

鬼ヶ島以降:通常の雷雲の代わりに、天候棒に取り込まれたゼウスを呼び出せる様になった。
鬼ヶ島でのうるティとの戦いで初使用し、ゼウスを呼び出して〝雷霆〟を撃ち込んだ。この際、ゼウスはリンリンのもとを離れた事で新しい名前をお願いしたが、ナミが「わた」というあんまりなネーミングセンスをしていた為、そのまま「ゼウス」を名乗っていた。
【使用箇所】
70巻 第695話  VS バッファロー
      ベビー5
72巻 第718話  VS ジョーラ
81巻 第807話  VS ビッグ・マム海賊団(ゾウ編回想)
84巻 第842話  VS クラッカー
87巻 第875話  VS ゼウス
93巻 第933話  VS オロチ およびその家臣達
101巻 第1016話  VS うるティ
【コメント】
2年前は3種の気泡を組み合わせて実現していた天候術を、卵1つで可能にしてしまった凄い技。ただ正直なところ、ナミの天候の知識と肌で気候を感じ取る才能があってこその武器だったのが、操作さえ知ってれば誰でも使えそうな武器になってしまった感もある。
まあ新世界編のナミはがっつり戦うポジションではなくなってるし、旧来の天候棒は準備に時間がかかりすぎてコマを持って行かれるのでこっちの方がスムーズだとは思うが、ちょっと無個性化してしまった気もする。




サンダーブリード=テンポ

【技の概要】
ゾウ以前:『天候の卵』によって生み出した巨大な雷雲から、敵に目掛けて雷を落とす。落とした雷の軌道は、天候棒を動かす事によって操作し、敵を追尾する事が可能。
パンクハザードにて、シーザーを連れて逃げるバッファローとベビー5に対して使用。追尾可能な雷で3人を撃ち落とし、ベビー5を気絶させた。
【使用箇所】
70巻 第695話  VS バッファロー
      ベビー5
【コメント】





レイン=スパーク

【技の概要】
ゾウ以降:『天候の卵』によって生み出した雨雲から、360度全方位に向けた雨を放つ技。
WCIでのクラッカーとの戦いで初使用。ビスケット兵に雨を浴びせ、柔らかくする事でルフィが食べ尽くして倒すサポートをした。
【使用箇所】
84巻 第842話  VS クラッカー
【コメント】
〝スプリンクラー〟の新世界版と言えるかも?
クロコダイルの様に水弱点の敵は少なくないので、使いどころは割と多そう。




ゼウスブリーズテンポ

【技の概要】
ゾウ以降:雷雲入りの〝天候の卵〟を食べて巨大化したゼウスから、敵に向けて巨大な雷を落とす技。
WCIの誘惑の森にて、食いわずらいのリンリンから逃げている際に使用。〝天候の卵〟を勝手に食べて巨大化したゼウスを操り、〝天候棒〟本来の力を越えた雷撃で地面に深い大穴を開けた。これにより周囲にいたビッグ・マム海賊団は壊滅状態に追い込んだが、リンリンには通用しなかった。
【使用箇所】
87巻 第875話  VS リンリン
      モービル
      カトウ など
【コメント】





らいてい
雷霆
(忍法 雷霆)
【技の概要】
ゾウ以降:『ゼウスブリーズテンポ』とほぼ同様の技で、天候棒から直接出現させたゼウスから雷を落とす。技の名前は、リンリンがゼウスを使って放つものと同様。
ワノ国のオロチ城にて、追っ手から逃げる為に初使用。くノ一の衣装を着ていたためか、攻撃名が『忍法 雷霆』と呼ばれていた。

鬼ヶ島以降:天候棒から呼び出したゼウス(雷雲)を操って攻撃する。雷ではなく雷雲をそのまま動かして特攻させる事が多く、また攻撃が外れてもゼウス自身の意志で、当たるまで敵を追尾する事ができる。
鬼ヶ島でのうるティとの戦いで初使用。一度は避けられたが、ゼウスの追尾によって直撃を食らわせ、撃破した。
【使用箇所】
93巻 第933話  VS オロチ およびその家臣達
101巻 第1016話  VS うるティ
107巻 第1077話  VS パシフィスタ(S-シャーク)
【コメント】
雷の軌道の操作はゾウ編以前の〝サンダーブリード=テンポ〟でも普通に出来ていたのだが、鬼ヶ島以降はゼウスが自動追尾してくれる様になった為、ナミの仕事が減った。
……「できる事が増える」のではなく「やらなきゃいけない事が減る」っていう方向の強化、正直、あんまり強くなった感覚が……。




未来キック

【技の概要】
エッグヘッドで使われる『DOMシューズ』を履いた状態で繰り出す蹴り。
ウソップに暴言を吐かれた際の報復に使用された。 
【使用箇所】
105巻 第1065話  VS ウソップ
【コメント】
これを技に含めるのもいかがなもんかとは思ったけど、まあ幸せパンチとかもカウントしちゃってるし……と思い一応掲載。
DOMシューズは見た目のゴツさに反して軽いらしいので、結構いい蹴りが出せるかもしれない。




■連携技■


まきびしじごく
まきびし地獄

【技の概要】
ナミとウソップが協力し、周囲にまきびしをバラ撒く事で敵の進路を妨害する技。
クロネコ海賊団との戦いにて、坂道を塞ぎ海賊達の村への侵入を防ぐ為に使用された。
【使用箇所】
4巻 第29話  VS クロネコ海賊団
【コメント】
後にウソップ単体でも使用しているので連携技って感じもしないけど、一応ナミも参加しているので記載。
GBCゲーム「夢のルフィ海賊団誕生」や「幻のグランドライン冒険記」では、ナミとウソップが戦闘参加していると出せるコンビ技として登場している。




らいこつけん ガボットボンナバン
雷骨剣 革命舞曲ボンナバン

【技の概要】
ウソップの『クワガタ』によって射出したブルックの身体に、ロビンの『回転蔓』によって回転を加え、更にナミの『黒雲=テンポ』によって雷を帯びた状態で『革命舞曲ボンナバン』を放つ連携技。
スリラーバークでのオーズ相手の集団戦で使用し、皮膚がなく雷が効かないブルックの身体を利用した一撃でオーズの右肩を撃ち抜いた。
【使用箇所】
49巻 第476話  VS オーズ
【コメント】