■第4話 “収集”■ |
アイザックの研究室から逃げ出したロボット兵器、カゲロウ。
中々の強さを持つこのロボットを自身の標的と見定めたゾロは、まずはスチール街へと赴き、カゲロウの行方を示す手掛かりを探す事にする。

(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)
……とその前に、研究室のある兵器工場からオサラバしようとしたところ、「うちの船長を助けてくれ」という海賊と出会ったため、まずそちらを解決してやる事に。
「なんでこんな所に脱獄囚の海賊が?」と一瞬思ったのだけど、そういやこの工場、海底監獄の奥にあるんだった。
ってか脱獄されてんのかい。ダメじゃん、海底監獄。
この『ガンコ船長』なる人物を救うイベント、サイドミッションなのかと思いきや『チャレンジミッション』と呼ばれる別物らしい。
クリアするとレアな報酬が貰えるようなので、大人しく挑んでおく。

(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)
内容としては「傷付いたガンコ船長を狙う海兵達から守り切る」というだけのシンプルなものなのだが、「チャレンジ」というだけあってこの敵がかなり手強い。
雑兵は良いのだが、コマンドマスターやファイアマスターと呼ばれる中ボス格の攻撃は、現時点の成長具合だと突き1発を喰らうだけでお陀仏してしまうという凶悪っぷりだった。(難易度:ハードの場合)

(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)
ちなみにこのミッション、ゾロが死ぬと当然ゲームオーバーなのだが、ガンコ船長が攻撃を受けすぎてしまった場合も失敗扱いとなり、「虫の息でも生きてる、縁が合ったらまた会おうや」とか言われて強制中断となる。
別れのセリフっぽい言葉だが、ガンコ船長はその場に留まったままだし、もう1度話しかけると「また海兵が襲ってくるから助けてくれ」と言われ再チャレンジが可能。
海兵達、ほんとに捕える気あるのか。
……いやしかし、ほんとキツかった。
たぶんこの段階で受けるミッションじゃないなコレ……。
『命尽きるまで』という名称のチャレンジミッションだったんだが、こっちの命が先に尽きそうだったよ。
だってミッションの依頼人、フツーに通る場所におるんやもん。話しかけるやんそりゃぁ。こんなにツラいと思わんやん。
1度クリアしてもガンコ船長はその場を動かず、話しかければもう1度挑戦する事もできるらしい。
が、おれは二度と助けんぞ。
気を取り直して、カゲロウを探すためにスチール街へ。
すると、何やら広場の方が騒がしい。

(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)
向かってみると、そこにいたのは第1話でゾロが蹴散らした海賊、キャプテン・ゴロッキだった。
彼らはどうやら、ゾロが探す「ロボ」を見たらしい。海賊達を狙い、空から突然現れて攻撃してきたと言うのだ。

(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)
……と、ゴロッキから話を聞いている内にご本人登場。話が速くて助かる。
思ったよりも早く訪れたカゲロウとの再戦。
どうやら敵は前回の戦いから既にこちらの動きを学習済みらしく、普通に攻撃を繰り出していたのでは、全て瞬時に回避されてしまい勝負にならない。
が、ハッキリ言って特に苦戦する事はなかった。
カゲロウは学習していない技を何とか当てるなどして、動きに隙を作らせれば回避行動を取れなくなる、というのは前回の通り。
つまり「攻撃を当てたければ隙を作らせてしまえば良い」だけの話であり、相手の攻撃に合わせてジャストガードを繰り出せば、攻撃が弾かれた衝撃でカゲロウは怯み、その後の通常攻撃コンボを容易く当てる事が可能なのだ。
これに気付いてからは余裕の戦いで、守りを固めて様子を見つつ、敵が近接攻撃を仕掛けてきたタイミングでジャストガードを狙えば、簡単に瓦解させる事ができた。

(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)
実際にはそう苦戦しなかったが、ムービー中のカゲロウはそうも行かない。
カゲロウはゾロの技を着実に学習していき、出し惜しみ無しで放った『死・獅子歌歌』さえも容易に回避し、反撃の一打を加えて来たのだ。
ゾロに一発だけ攻撃を喰らわせると、カゲロウはそのまま逃げ去ってしまう。せわしないヤツだ。
強さに自信を持ちながら、地力で押し負けるという屈辱を受けたゾロ。
だがゾロに、下を向く気配など微塵も無かった。自分の力を跳ね除けるほどのカゲロウの「強さ」を目の当たりにしたゾロは、カゲロウを倒すという意志を更に強固なものとするのだった。
曲がりなりにもカゲロウを退けたゾロに、ゴロッキは「流石はおれが見込んだ海賊だ!」と唐突に馴れ馴れしい態度に。
またいつカゲロウが現れるとも分からない状況にある今、ゾロの近くにいた方が安全だと踏んだらしい。調子のいいヤツだ。
が、そんなゾロ達の前に、武装した海兵達が現れる。
先程の騒ぎを聞きつけて、海賊を捕えにきたのだ。
戦闘にもつれ込む気配を感じたゾロは、足手まといになるゴロッキを逃がすと、海兵達を迎え撃つ態勢を取る。

(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)
……と、そこに現れたのは先ほどまで一緒にいたメガネ大佐殿。
彼女が避難誘導に回る様に指示したため、海兵達との交戦は避けることができた。
カゲロウの件について上層部の話を聞いて来たたしぎは、ゾロにその顛末を報告。
上層部から言い渡された対応は、「静観」。
これと言った情報も得られず、軍に所属する身分としては表立って動く事もできず、立ち往生と言った状況だった。

(ONE PIECE 90巻 第907話より)
静観大好き海軍本部。
軍からは静観を命じられたものの、たしぎは未だ、自分がどう動くべきかを決めあぐねていた。
上の決定に従うのが、海軍としての本来の在り方。
だが現に、カゲロウの攻撃に民衆が巻き込まれる事態は発生している。
海軍には、島民を守る「義務」と「責任」がある。
己の正義に従い、たしぎは軍の意向を跳ね除け、カゲロウを追う覚悟を決めるのだった。

(「ONE PIECE WORLD SEEKER」より)
この辺、ちょっとアラバスタ編を連想するかな。スモーカーから指揮権を委ねられた後、クロコダイル撃破のため海賊に手を貸し、捕らえられる状態になった海賊達を見逃したりした時。
あの時は弱さ故に「そうする事しかできなかった」だけだったたしぎだけれど、今回は自分の力で、自分の正義を成そうと動いている。
2年間での成長がちょっとだけ見えますね。
スモーカーさんの教育のスパルタ賜物ですかね。
期せずして協力者となったゾロに、たしぎは電伝虫を渡すと、カゲロウの情報を共有していくことを提案。
だが大人しく応じる様なゾロではなく、自分の好きに動くことだけを伝えると、勝手に立ち去ってしまうのでした。
意地っ張りか。
まあでも電伝虫は受け取ったっぽい。素直なのか何なのか、分からんやつだ。