トラファルガー・ロー
(トラファルガー・D・ワーテル・ロー)


戦闘スタイル:悪魔の実/刀剣/覇気

『オペオペの実』を食べた改造自在人間。『ROOM』と呼ばれるドーム状の空間を展開し、中にある人体や物体を自在に切断・接合したり、電気ショックを放って攻撃したりする事ができる。
能力が覚醒すると、『ROOM』の中にロー本人が入っていなくても空間内に影響を与える事が可能となる。ワノ国編時点ではまだ覚醒に慣れておらず、体力を大幅に消耗し戦闘の命取りにもなる諸刃の剣だった。
使用する刀は『鬼哭』で、位列のない妖刀。主に能力による切断のために使用され、通常の斬撃を目的に使われる事は少ない。








ルーム
ROOM


【技の概要】
 『オペオペの実』の能力により、掌から発生させたドーム状の空間に周囲を包み込む技。生み出されたサークルには物理的な壁などは存在せず、出入りは自由に行える。
 『オペオペの実』の能力の軸となる技であり、ほとんどの技はこのサークル内にある人物・物体に対して影響を与える。また能力の使用には能力者であるロー本人がサークル内にいる必要があり、技を使うごとに体力を消耗する。生み出すサークルの大きさは自由に調整ができるが、あまりに巨大すぎるサークルを作るには命を削るリスクがある。
 
【使用箇所】(技名が明記された箇所のみ)
52巻
第504話
 VS 海兵(シャボンディ諸島)
52巻 第505話  VS 海兵(シャボンディ諸島)
67巻 第660話  VS スモーカー、たしぎ、G-5海兵
69巻 第683話  VS ヴェルゴ
73巻 第723話  VS ドフラミンゴ、イッショウ
73巻 第724話  VS ドフラミンゴ
73巻 第724話  VS イッショウ
76巻 第758話  VS ディアマンテ
76巻 第759話  VS ドフラミンゴ、トレーボル
77巻 第768話  VS ドフラミンゴ
78巻 第781話  VS ドフラミンゴ
 命を削り、敵の目の届かないほどの大きなROOMを展開
78巻 第781話  VS ドフラミンゴ
78巻 第782話  VS トレーボル
91巻 第918話  VS ホーキンス、百獣海賊団(博羅町)
97巻 第975話  VS 百獣海賊団(ワノ国編・海上戦)
97巻 第984話  鬼ヶ島への上陸時に使用
99巻 第1001話  VS カイドウ
100巻 第1009話  VS リンリン、ゼウス
105巻 第1063話  VS バージェス

【コメント】
 オペオペの技は全般的に高性能なものが多く、「事前にROOMを展開する必要がある」という点が免罪符になっている節がある。体力の消耗はなんか、あってない様なもの感もあるし。
 広すぎるサークルを作るには多少命を削るそうだが、パンクハザードでのスモーカーらとの戦いを見ると軍艦3隻分くらいの直径のサークルは平気で展開している。空から狙撃してくる敵でもない限り、普通の戦闘ではまず困らない範囲だろう。




シャンブルズ


【技の概要】
 展開した『ROOM』内に存在する物体や生物の位置を瞬時に入れ替える技。移動や回避に使われる他、攻撃の瞬間に位置を入れ替える事で相手の予期しないタイミングで奇襲を仕掛ける事もできる。ただしカイドウ及びリンリンとの戦いでは、相手が過剰な覇気を纏っていたため、通用しなかった。
 また物体だけではなく、複数の人物同士の人格を入れ替えてしまう事も可能で、第761話で「人格の移植手術」と呼ばれているものだと思われる。
 
【使用箇所】
52巻 第504話  VS 海兵(シャボンディ諸島)
 切断した海兵の頭部と砲弾を入れ替え
67巻 第661話  人格移植(精神→肉体)
 ナミ→フランキー、サンジ→ナミ、チョッパー→サンジ、フランキー→チョッパー
68巻 第668話  人格移植
 チョッパーとフランキーの人格を元の肉体へ
 ナミの人格のみ、近くに本体がいなかったため一時的にサンジの肉体へ
69巻 第683話  VS ヴェルゴ
 ヴェルゴから自身の心臓を取り戻すが、即座に奪い返される
73巻 第723話  VS ドフラミンゴ、イッショウ
 自身の身体と岩石の場所を入れ替え
73巻 第724話  サニー号へ移動するため、飛ばした丸太と自身の位置を入れ替え
76巻 第758話  VS ディアマンテ
 自身とルフィの位置を、王宮プールにある樽と入れ替え
76巻 第759話  VS ドフラミンゴ
 自身とドフラミンゴの位置を入れ替え、ルフィの奇襲攻撃をアシスト
77巻 第768話  VS ドフラミンゴ
 ドフラミンゴの背後に投げた小石と自身の位置を入れ替え
77巻 第769話  VS ドフラミンゴ
 ドフラミンゴの背後へと移動
78巻 第781話  VS ドフラミンゴ
 ルフィの攻撃時に自身と位置を入れ替え、ガンマナイフによる奇襲攻撃
78巻 第781話  VS ドフラミンゴ
  自身と気絶したドンキホーテファミリー部下を、衣服をそのままに身体だけ入れ替える事で身代わりに
80巻 第806話  ロー、ゾロ、ウソップ、ロビン、フランキーを、ルフィやワンダ達の傍に移動
91巻 第918話  VS ホーキンス
  ホーキンスに向けて投げた小石と自身を入れ替え
97巻 第984話  切断した崖の先端と、ロー、ベポ、シャチ、ペンギン、雷ぞう、菊之丞、イヌアラシ、アシュラ童子、河松を入れ替え、鬼ヶ島へ上陸
99巻 第1001話  カイドウから攻撃を受ける寸前のルフィを転移
100巻 第1009話  VS リンリン、ゼウス
 キッドが作った鉄の箱にゼウスを閉じ込めた
102巻 第1029話  VS リンリン
 リンリンの側頭部付近へと移動して奇襲攻撃
【技名が明記されていないため推定の箇所】
67巻 第662話  VS G-5海兵(パンクハザード)
 海兵の撃った銃弾を海兵側の雪と入れ替え
67巻 第662話  VS スモーカー
 スモーカーに組み伏せられた自身の身体を移動させ脱出
67巻 第662話  VS スモーカー
 抜き出した心臓を手元に引き寄せた
67巻 第663話  人格移植
 スモーカー←→たしぎ
68巻 第669話  自身とチョッパーをシーザーの研究所裏口へ移動
68巻 第677話  囚われたフリをしていた際、鬼哭を手元に戻すために使用
68巻 第677話  人格移植
 スモーカーとたしぎの人格を元に戻した
68巻 第678話  人格移植
 ナミとサンジの人格を戻した
69巻 第690話  VS ヴェルゴ
 落ちた帽子を手元に戻した
73巻 第724話  VS ドフラミンゴ
 サンジに攻撃しようとするドフラミンゴと自身の位置を入れ替え
73巻 第724話  自身とシーザー、サンジの身体を、サニー号の樽と入れ替えて移動
73巻 第725話  VS ドフラミンゴ
 人質にしていたジョーラの解放時、ジョーラと小石を入れ替え
79巻 第788話  ギャッツからルフィを引き取るための移動時に使用
79巻 第789話  ドフラミンゴに操られたヴィオラをルフィと入れ替え
79巻 第790話  ルフィとドフラミンゴの戦闘開始時、レベッカを近くの瓦礫と入れ替え
79巻 第791話  ドフラミンゴ戦後、力を使い果たし落下するルフィを近くの瓦礫と入れ替え
92巻 第922話  ルフィを追う際、自身を小石と入れ替え
97巻 第975話  自身を百獣海賊団の船上へ転移
99巻 第1000話  カイドウに敗れた赤鞘九人男を階下に転移
99巻 第1002話  自身と小石の位置を入れ替え、カイドウの攻撃を回避
99巻 第1002話  自身と小石の位置を入れ替え、カイドウに奇襲攻撃
99巻 第1002話  ゾロを上空に送り、ルフィを炎から守る手助けをした
100巻 第1010話  カイドウのゾロへの攻撃時、自身とゾロを入れ替え奇襲攻撃
100巻 第1011話  ゾロとゼウスを連れ、鬼ヶ島屋上から階下へ移動
102巻 第1030話  VS リンリン
 鉄塔の衝突からキッドを逃がした
103巻 第1039話  VS リンリンへの『磁気大魔牛』衝突後、キッドの付近へ移動
104巻 第1055話  ワノ国の城地下を進む際、自身を転移させ道中をショートカット

【コメント】
 「物体と物体の位置を入れ替える」という技だが、話が進むごとに瞬間移動と変わらない使われ方をする事も増えてきた。わざわざ小石や木を放ってから入れ替えてる時もあるので、入れ替えの相手に空気のような質量のないものを選ぶ芸当もたぶん出来ないはず。漫画的に省略されてるだけで、何かしら入れ替える対象があったんだと脳内で補完しておこう。
 オペオペの実の基本技のひとつにして、「人格移植」なる離れ業もやってのける応用力も持つ。入れ替わってる最中に片方の肉体が死亡したらどうなるのか、ズニーシャみたいな巨大生物との入れ替えは可能なのかなど、気になる点は尽きない。というかシャンブルズ自体はドフラミンゴにも通用していたし、水中に投げ捨てた小石なんかと入れ替えてやればドレスローザ編は2巻ぐらいで終わっていたのかもしれない。
 1つだけ分かるのは、ファンク兄弟の人格を入れ替えてやればもうジャケジャケの実なんていうイロモノ能力は必要ないという事だ。




タクト


【技の概要】
 『ROOM』内に存在する物体を浮かべたり、自在に動かしたりする技。物体を敵に衝突させる事で攻撃する場合が多い。
 
【使用箇所】
67巻 第660話  VS  スモーカー、たしぎ、G-5海兵
 軍艦を川底ごと宙に浮かべ、海兵達の脱出手段を奪った
73巻 第724話  VS ドフラミンゴ、イッショウ
 イッショウの落とした隕石の軌道を変え、軍艦に衝突させた
77巻 第769話  VS ドフラミンゴ、トレーボル
 切断した外壁塔を飛ばして攻撃した
78巻 第782話  VS トレーボル
 切断された片腕に鬼哭を握らせたまま、回転させながら飛ばした
99巻 第1001話  VS カイドウ
 無数の岩石をカイドウに向けて落とした
100巻 第1009話  VS リンリン
 岩石を飛ばし、リンリンを上空の鬼ヶ島から突き落とそうとした
103巻 第1039話  VS リンリン
 ガレキを落下させて攻撃

【コメント】
 冷静に考えるともはやオペでも何でもない。
 指先をクンッと動かすだけで物体を操れるのだから、その汎用性は中々のもの。軍艦一隻くらいなら軽々と持ち上げられるパワーも有している事も考えると、地味だが相当強力な部類に入る技だろう。というか、この技を使えばキッドのジキジキの能力に近い事は大方出来ちゃうのでは……。少なくとも『反発』なんかはお払い箱になってしまいそうだ。まあ体力は消耗するけど。
 ただ、人でも物でも操れる切断やシャンブルズと違い、こちらは106巻現在、生物を動かした例はない。メロメロの実もそうだが、同じ能力でも技によって適用条件が違うんだろう。まあ人物にも通用したら身動き封じたり自身を浮遊させられたりも出来ちゃって、いくら何でも万能すぎるしね。切断された自身の片腕は動かしているので、本体から切り離された時点で物体(死体)と同じ扱いになっているんだと思われる。
 ところで、スモーカー戦の終盤で岩山をグイッとせり出させたアレはこの技で良いんだろうか。なんかこれだけ偉く毛色の違う使い方をしているけど、他にそれらしい技もないしな……。




スキャン


【技の概要】
 刀をスライドさせる動きに合わせて薄い膜の様なものを広げ、通過した敵の身体から特定の物体を手元に引き寄せる技。目に見える位置にある物だけでなく、衣服の中にしまわれた物も瞬時に暴く事ができる。
 
【使用箇所】
67巻 第661話  VS G-5海兵(パンクハザード)
 電伝虫を奪う事で本部への連絡を不能にした

【コメント】
 厳密には物体の位置を特定するまでがこの技の役割で、シャンブルズと併せて使うものなんだと思う。よく視界が届かない壁の向こうや下のフロアに味方を逃がしたりしている事があるが、シャンブルズがあくまで「入れ替え」を行う技で一方的に送りつける事はできない以上、転送先にある物体の位置を把握しておく必要がある。そんな時、いちいち宣言してないだけで予めこの『スキャン』の要領で適当な物体を探索し、その上で入れ替えを行ってるんだと思う。鬼ヶ島の屋上から屋内へ離脱した時も何と入れ替わったのかロー自身分かっていなかったが、手頃な位置にある物体の座標だけをコレで特定していたんじゃないかな。




メス


【技の概要】
 折り曲げた五指を敵に向けて突き出し、その心臓を抜き取る技。抜き取った心臓は箱型の形状に包まれており、抜き取られた側の身体には同じ形の穴が空く。心臓は本体と痛覚を共有しており、握り潰したりすればその痛みが直接本体を襲う。そのため、主に抜き取った相手への脅しの道具として使用される事が多い。
 物理的なダメージを狙う技ではないが、スモーカーは心臓を奪われた際に一時的に意識を失っており、ショック状態に陥らせる効果はあると思われる。またドフラミンゴとの戦いでは、技を回避された際に掠らせた指先で相手に裂傷を与えているシーンも存在しているため、直に攻撃を当てれば傷を付ける事も可能な様である。
 
 『VIVRE CARD』においては、一点に集約されたエネルギーを突きと共に放出する貫通力の高い技であると解説されている。
 
【使用箇所】
67巻 第662話  VS スモーカー
73巻 第729話  VS ドフラミンゴ
77巻 第769話  VS ドフラミンゴ

【コメント】
 「身体の一部を分離させる」という意味では『切断』の亜種に近いが、こちらは素手で直接心臓を切り出す。やろうと思えば刀なしでも切断可能なんだろうか?
 スモーカーとの戦いではローの腕の長さよりも若干離れた位置から当てている様にも見える。VIVRE CARDによれば貫通力がウリらしいが、射程範囲は正面方向に少し長いのかもしれない。まあ『切断』も刀で直接触れる必要はないしね。
 769話ではシャンブルズによって背後を取ったチャンスの場面で、ドフラミンゴに対しこの技を選択している。スモーカーに放った際には心臓と同時に意識も奪っている事を考えると、当たりさえすれば仕留められる一撃必殺の技という自信があったのかもしれない。その分速度に難があるのか、結局ドフラミンゴには2度使用して2度とも避けられてしまっている。特に769話の方は、背後から撃ったにも関わらず普通に振り返って正面から受け止められているのだから相当な余裕だ。VIVRE CARDには「一点に集中させたエネルギーを放出する」という記述があるが、力を溜めるのに時間がかかるんだろうか。ピッコロさんよろしく、ジャンバール辺りに敵を羽交い絞めにして貰う必要があるかもしれない。




カウンターショック


【技の概要】
 両手の親指を敵に向けて突き出し、『オペオペの実』の能力による電気ショックを浴びせる技。
 ドフラミンゴとの戦いでは右腕を失っていたため、片腕で繰り出していた。
 
【使用箇所】
67巻 第667話  VS スコッチ(イエティCOOL BROTHERS)
69巻 第683話  VS ヴェルゴ
78巻 第781話  VS ドフラミンゴ
99巻 第1003話  VS リンリン
102巻 第1029話  VS リンリン

【コメント】
 「手術に関する技能なら何でもアリ」というオペオペの方向性を決定付けた技。当時は分解・接合がメインの能力だと思ってたから、何をしでかしたのかと。






アンピュテート
切断


【技の概要】
 振るった刀の太刀筋の延長線上に入った『ROOM』内のものを、人物・物体問わず真っ二つに切断する技。この技による切断は物理的な痛みやダメージを与える事はなく、斬られた者が死ぬ事もない。斬られたパーツ同士は離れた位置にあっても感覚や痛覚を共有し、また『ROOM』が解除されたり外に出ても切断されたままの状態が維持される。

 切断されたものの断面は自由に他の物体とくっ付ける事が可能になり(『ROOM』の外でも可能)、正しい断面同士で組み合わせる事で元に戻る。ただし断面は正しくてもしっかりと接合されていなかった為に後で再度外れてしまう場合もあり、錦えもんは刀で腰を刺された際、以前に切断された事のある上半身と下半身が分離してしまった。
 物理的な手段ではこの切断を防御する事はできないが、より強固な覇気を纏える覇気使いならば防ぐ事が可能。

 原作中ではほとんどの箇所で技名を宣言して使用される事はなく、第760話で『ラジオナイフ』の効果を解説する台詞の中でのみ登場していた。その後、第1064話にて初めて技名付きで使用された。
 TVアニメ版では技名を宣言して使用する描写も見受けられる他、『VIVRE CARD』においては原作第504話で使用されたものがこの技である事が明言されている。
 
【使用箇所】
105巻 第1064話  VS ストロンガー
【技名が明記されていないため推定の箇所】
52巻 第504話  VS 海兵(シャボンディ諸島)
52巻 第505話  VS 海兵(シャボンディ諸島)
67巻 第661話  VS G-5海兵
67巻 第661話  VS たしぎ
67巻 第662話  VS スモーカー
 スモーカーの十手に弾かれ、背後の岩を切断
67巻 第663話  VS 錦えもん(回想)
67巻 第666話  VS パンクハザード兵
67巻 第667話  VS スコッチ(イエティCOOL BROTHERS)
68巻 第677話  ルフィ達の手錠の鎖を切断
69巻 第690話  VS ヴェルゴ
 SADの製造室ごとヴェルゴを切断
70巻 第691話  VS ヴェルゴ
 バラバラにしたヴェルゴの身体をSAD製造室の柵に磔にし、最後に頭部を両断
72巻 第712話  VS ドフラミンゴ、イッショウ
 イッショウの落とした隕石を切断
73巻 第725話  VS ドフラミンゴ
 戦いの舞台であるドレスローザ付近の鉄橋を切り崩した
76巻 第757話  VS 頭割り人形
77巻 第769話  VS ドフラミンゴ、トレーボル
 外壁塔の一部を切断し、『タクト』で飛ばした
91巻 第918話  VS ホーキンスの部下(ワノ国・博羅町)
95巻 第954話  VS ホーキンス
97巻 第984話  鬼ヶ島への上陸時、自分達と居場所を入れ替えるために崖の一部を切断
103巻 第1040話  VS ミザリー
105巻 第1063話  VS バージェス
 バージェスが投げた岩山を切断

【コメント】
 パンクハザードにてたしぎが切られた際、スモーカーは「お前の覇気じゃ受けきれねェ!!!」と忠告している。これはつまりスモーカーの覇気ならばこの切断を防げるという事であり、事実その後の戦闘でローの斬撃を弾いている。スモーカーの覇気がオペオペの切断を防げた証拠だろう。
 ワノ国編では四皇の覇気相手にシャンブルズが通用しないという一幕があったが、ドレスローザ編ではローより格上にあたるドフラミンゴに対し、シャンブルズは普通に有効だった。シャンブルズの場合、転移を防げるのは覇気があまりに強大すぎる場合のみという事になるが、切断の場合はスモーカー程度の覇気でも防げている。スモーカーの覇気がドフラミンゴより上なのかと言えば、どう考えてもそんな事はありえないだろう。つまり「悪魔の実の能力は覇気によって防げる」と一概に言っても、どの技を防ぐかによって必要な覇気の量や実力差は均一ではないという事だ。




ラジオナイフ


【技の概要】
 『オペオペの実』の能力により、電気を帯びた刃で敵の身体を直接斬り付け、切断する技。
 『切断』と類似した技だが異なる切り口を持ち、切断された箇所は数分の間、いかなる処置や能力でも接合させる事ができなくなる。
 トレーボルとの戦いで初登場し、ベタベタの実の能力による自己修復を無力化した。
 
【使用箇所】
76巻 第759話  VS トレーボル

【コメント】
 バギーにとっては何気に天敵。ガンマナイフにこの技と同じ性質が備わっていれば、ギア4のお披露目を待つことなくドフラミンゴ戦は終幕していたかもしれない。
 劇中では特殊な超人系(と思われる)に分類されるトレーボルにしか使用していないが、自然系にも通用するんだろうか。煙や炎なんかの気体系には怪しいかもしれないが、今後アラマキ辺りと戦う時が来たら意外とキーになる技かもしれない。




インジェクションショット
注射ショット


【技の概要】
 刀の先端を敵に向け、狙いを定めながら高速の突きを繰り出す技。
 突きを放つと同時に、刀の近くにあるものに対し『切断』と同様の効果を与える事もできる様で、ドレスローザ編ではトレーボルが放った粘液を切断しながら突きを出す描写がある。
 
【使用箇所】
76巻 第760話  VS トレーボル
77巻 第768話  VS ドフラミンゴ
100巻 第1010話  VS カイドウ

【コメント】
 ローには珍しい、刀をそのまま凶器として使用する技。とはいえ単なる物理攻撃ではなくオペオペ特有の切断効果もあるようで、漫画ではコマが小さく分かりにくいが、アニメではトレーボルが放った粘液を刀の側面で受けただけでスパスパと細切れにしている。刃で触れるどころか太刀筋にすら入っていない物を斬れるならそれは凄い事だ。言及されてないだけで、実は刀にガンマナイフの様な電気でも纏わせてるのかな……?




ガンマナイフ


【技の概要】
 『オペオペの実』の能力によって『ROOM』の中に電気の刃を作り出し、敵を貫く技。相手を体内から攻撃する防御不能の技であり、外傷なく内蔵を破壊する事ができる。
 
【使用箇所】
78巻 第781話  VS ドフラミンゴ
99巻 第1002話  VS カイドウ

【コメント】




ステルベン
死の刀


【技の概要】
 『タクト』によって動かした刀で敵を突き刺し、更に縦方向に大きく回転させながら跳ね上げる事で一気に斬り裂く技。
 劇中では自身の切断された右腕に鬼哭を握らせた状態で使用していた。
 
【使用箇所】
78巻 第782話  VS トレーボル

【コメント】




カーテン
抗菌武装


【技の概要】
 自身の正面に展開した膜により、攻撃のダメージを軽減する技。
 
【使用箇所】
100巻 第1010話  VS カイドウ

【コメント】
 細いコマで1度だけ使用された技で、しかもまったく解説されなかったので詳細が不明瞭な技。ダメージをウイルスに見立て、展開した膜(カーテン)の内側への侵入をシャットアウトする……と言ったところか。
 結構なトンデモ技にも見えるが、元々オペオペの『ROOM』は、人格の様な形のないものを転移させる事も可能な空間だった。そう考えると、ダメージや衝撃のようなものを部分的に転移させ、自身に届かない様にすると言った運用も不可能じゃないのかもしれない。いずれにせよ、カイドウの金棒に吹き飛ばされてもほとんどダメージを負った様子がなかった防御力は相当なもので、ドレスローザ時点でこれが使えればドフラミンゴとも大分有利に戦えた気がする。「武装」と名がついてるくらいだし、覇気の成長に性能が比例する技なんだろうか?




クローム
K・ROOM


【技の概要】
 覚醒した『オペオペの実』の能力を使用した技で、掌の上に小型の特殊な『ROOM』を出現させる。「K」は「Knife」の「K」(106巻SBSより)。
 
【使用箇所】
102巻 第1030話  VS リンリン
103巻 第1038話  VS リンリン
105巻 第1064話  VS ティーチ

【コメント】





アナススィージャ
麻酔


【技の概要】
 覚醒した『オペオペの実』の能力により、生み出した『K・ROOM』を刀に纏わせる技。
『K・ROOM』の内部に閉じ込められた刀は自在に操る事ができ、刀身を伸ばしたり、衝撃波を生んで攻撃する事ができる。ただしこれを纏った刀に物理的な殺傷能力は無くなり、身体を貫通してもそれによって直接的な痛みやダメージを与える事はない。
 刀を伸ばせる距離はかなり長く、鬼ヶ島でのリンリンとの決戦では、ワノ国の上空を飛ぶ鬼ヶ島を貫通し本土の地中深くに届く程の長さにまで刀を伸長させていた。
 
【使用箇所】
102巻 第1030話  VS リンリン
103巻 第1038話  VS リンリン
【技名が明記されていないため不確定の箇所】
103巻 第1039話  VS リンリン

【コメント】
 突然刀を伸ばし始めた時は何が起こったのかと目を疑った。ルフィと一緒にいすぎたせいで覚醒の方向性がゴムゴム寄りになったのかと。106巻のSBSでやっと説明が入ってくれたので良かった。




ショックヴィレ
衝撃波動


【技の概要】
 『K・ROOM』を纏った刀を突き刺し、敵の体内から強力な衝撃波を生むことで攻撃する技。
 刀を刺した事によるダメージはないが、波動による攻撃は鉄の風船と言われる肉体を持つリンリンから血を流させる威力を誇っていた。
 
【使用箇所】
102巻 第1030話  VS リンリン
103巻 第1038話  VS リンリン
105巻 第1064話  VS ティーチ

【コメント】




パンクチャーヴィレ
穿刺波動


【技の概要】
 『K・ROOM』を纏った刀で敵を貫き、さらに地中深くへと届く長さにまで伸長させた刀から地面を穿つほどの強力な衝撃を放つ技。
 鬼ヶ島でのリンリンとの戦いで初使用。リンリンの身体から鬼ヶ島を貫通し、ワノ国地中のマグマ付近にまで刀を伸ばし、体内から大きなダメージを与えると共にワノ国本土の地面に大穴を空けた。
 
【使用箇所】
103巻 第1039話  VS リンリン

【コメント】
 106巻SBS曰く、『ROOM』という手術室の内部は自在なので、ROOMに閉じ込められた刀は自由に伸ばす事ができるという理屈らしい。……手術室ってそうだっけ?
 ルフィは本土から鬼ヶ島までわざわざモモの助に飛んで貰って登っていたため、通常時のルフィが腕を伸ばして届く高度ではなかったんだろう。鬼哭がワノ国の地面深くまで突き刺さっていた事を考えると、鬼ヶ島の移動距離をふまえても『K・ROOM』の有効範囲は今のルフィが伸ばせる最大ゴムゴム数を遥かに超えている事になる。また衝撃波の威力は刀の切っ先に近い程強い様で、戦場となった城の床ではリンリンの伸長(880cm)と同じくらいの穴だったのに対し、ワノ国本土に空いた穴はその何倍もの大きさになっている。これだけのリーチと破壊力を併せ持つのだから、「刀が伸びる」というトンデモ具合に隠れてかなりのチートスペックな技だと言える。そりゃ消耗の激しさくらいの代償がないと釣り合わない。逆に言えば、このぐらいの性能の技でも持ってないと四皇相手には渡り合えないという事だ。




リルーム
R・ROOM


【技の概要】
 覚醒した『オペオペの実』の能力により、掌から放った『ROOM』を自身から離れた位置に展開する技。
 通常の『ROOM』では能力者本人が内部にいる必要があったが、こちらは外側から手術室自体を操作し、能力を行使する事が可能になっている。
 技名の「R(リ)」は「離(り)」の意味(106巻SBSより)。
 
【使用箇所】
103巻 第1040話  VS リンリン
105巻 第1064話  VS ティーチ、ドクQ、ストロンガー

【コメント】
 展開した場所に固定される『ROOM』とは違い、こちらはリンリンに使用した際、落下するリンリンに追随してR・ROOM自体も移動していた。『ROOM』は座標指定、『R・ROOM』は人物指定で手術室を展開できるんだろう。つまり一度これを展開されてしまえば、手術室から逃れるには能力者本体を叩いて攻撃を止めるしかなくなる。ローを相手に距離を取って戦うのは自殺行為だと言える。




サイレント


【技の概要】
 展開した『R・ROOM』の内部から、すべての音を消し去る技。『R・ROOM』の内部で生じる音だけでなく、内部の人間が触れた物体が生む音もすべて無音化される。
 ロシナンテが『ナギナギの実』の能力によって使用していた『サイレント』と『凪(カーム)』を意識した技だと思われ、リンリンとの戦いではロシナンテ同様「お前の影響で出る音は全て消えるの術」と呼んでいる。
 
【使用箇所】
103巻 第1040話  VS リンリン

【コメント】
 本家の『サイレント』は防音壁の内部と外部での音の行き来を防ぐ効果(内部で出した音は内部の人間には聞こえる)だったが、こちらはROOM内部で生じる音をすべて無音化する(内部にいる人間にも聞こえない)。効果としては『凪(カーム)』と同様であり、『R・ROOM』を防音壁に見立てている点以外に『サイレント』の要素はあまりない。
 しかしR・ROOM内部にいるリンリンが動いた結果とはいえ、外部に落下した爆薬が生む爆音まで無音化してしまうのはオペオペのルールから外れてる気もする。というかナギナギの能力に寄りすぎている。能力の覚醒というのがそれだけ何でもアリなのか、ローがロシナンテに憧れ過ぎてる結果なのか。まあ悪魔の実って、人の願望が生んだものらしいですしね?




ふろうしゅじゅつ
不老手術


【技の概要】
 106巻現在、劇中での使用描写はなく、『オペオペの実』によって可能となる事のみが明かされている能力。ロー自身は興味がないとしており、使用できるかも不明。
 才ある能力者のみが扱えるオペオペ最上の業であり、能力者本人の命と引き換えに他者に永遠の命を与える事ができるとされる。
 
【使用箇所】
76巻 第761話  ローとドフラミンゴの会話より存在が判明 

【コメント】