【ユースタス・キッド】



戦闘スタイル:悪魔の実/打撃/狙撃/覇気
年齢:23歳
身長:205㎝

『ジキジキの実』の能力者。自身の身体に磁気を纏う事で、鉄くずや武器などの鉄製の物体を引き寄せたり、反発させて跳ね返す事ができる。また鉄同士に磁気を纏わせ、自在に組み合わせる事も可能。
攻撃時には周囲から引き寄せた鉄くずを用いて巨大な腕を形成し打撃を繰り出したり、作り出した乗り物に搭乗して戦う事が多い。新世界編では、赤髪海賊団との抗争で失った左腕を、能力によって集めた鉄くずで作った義手で補っている。
能力が覚醒すると自身が磁気を纏うだけでなく、周囲の人物や物体に磁気を『付与』し、互いに衝突させたり身動きを封じたり出来る様になる。 ワノ国編時点では覚醒技の使用に不慣れで、体力の消耗が激しい取っておきの技だった。







リペル
反発

【技の概要】
『ジキジキの実』の能力により、かざした掌から反発する磁力を発生させ、鉄製の物体を跳ね返す技。
シャボンディ諸島での海兵達との戦いで初使用し、飛んでくる砲弾を跳ね返した。また鬼ヶ島屋上での戦いでは、リンリンを掴んだ義手を反発させる事でリンリンごと上空に吹き飛ばした。
【使用箇所】
52巻 第504話  VS 海兵(シャボンディ諸島)
100巻 第1009話  VS リンリン
【コメント】
 派手な技ではないが、初登場から40巻以上に渡ってキッド唯一の技だったため、知名度はそこそこありそう。跳ね返す力はなかなか強く、鉄さえ付着させてしまえばリンリンですら吹き飛ばせたんだから相当だ。下手な船くらいなら飛ばせる力はあるんじゃないだろうか? ……まあ、ローの〝タクト〟は軍艦一隻を容易く動かせるため、ライバルたるキッドにもそのぐらいの馬力は見せてくれないと困るんだけど。



パンクロットン
磁気魔人

【技の概要】
『ジキジキの実』の能力によって磁気を操る事で、周囲の鉄くずや鉄製の武器などを引き寄せ、身体の一部のように扱う技。集めた鉄の部分に攻撃を受けても、自身の身体ではないためダメージはない。
腕に鉄を付着させていく事で巨大な腕を作り打撃を放ったり、宙に浮かぶ乗り物の様なオブジェを作ったりと、バリエーションは様々。
鬼ヶ島へ向かう道中の海戦で初使用。かき集めた鉄屑によって両腕を巨大化させ、ルフィ、ローとの競い合う様な同時攻撃で敵船を大破させた。
【使用箇所】
97巻 第975話  VS 百獣海賊団(ワノ国編・海上戦) 
99巻 第1001話  VS カイドウ
【コメント】
 第975話では腕を、第1001話では浮遊する乗り物を作り出すなど、応用方法は多岐に渡る。引き付けた鉄材を組み合わせて自己強化を図る技全般を指すと見ていいと思う。技の名前が宣言される事こそ少ないが、登場初期からキッドの戦法の基本となっているスタイルであり、ほとんどの戦闘にて活躍していると思う。というか、キッドの攻撃技は〝反発〟と〝磁気激突〟以外、ほぼすべてがこの技から派生するものと言えるかもしれない。



パンクギブソン
磁気弦

【技の概要】
『ジキジキの実』の能力によって引き寄せた鉄屑で巨大化させた片腕から掌打を放ち、敵を押し潰す技。
鬼ヶ島でのアプーとの戦いで初使用。ルフィ、ゾロが交戦する脇から現れ、奇襲気味の攻撃を繰り出し裏切りの報復としてアプーに打撃を与えた。
リンリンとの戦いでは、鉄の腕で相手の顔を掴み、地面に叩きつける使われ方をしていた。
【使用箇所】
97巻 第980話  VS アプー
100巻 第1013話  VS リンリン
【コメント】
〝ゴムゴムの巨人のつっぱり〟のジキジキVer.。そう聞くと地味な感じもするが、あのサイズの鉄の塊が勢いよく突っ込んでくるんだからそりゃあ痛い。
ただ、よくよく考えるとキッドのこの手の技において、身体に付着させた鉄材に覇気を纏わせていたイメージがあまりない。黒くなってないだけで纏ってんのかな? 手に持った刀なんかとは勝手が違うだろうし、出来なくても不思議はなさそうでもある。カタクリみたいに覚醒技を使いこなせる域にいれば普通に可能なんだろうけど。仮に覇気を付与できないなら、見た目に反してイマイチ効いてるシーンが少ないのも納得かもしれない。



パンクヴァイス
磁気万力

【技の概要】
〝磁気魔人〟によって作り上げた鉄屑の両腕で、敵を挟み込んで潰す技。
鬼ヶ島屋上での戦いで、カイドウを相手に初使用。巨大な鉄の魔人に搭乗した状態で、カイドウを押し潰した。
【使用箇所】
99巻 第1001話  VS カイドウ
【コメント】
 両腕で放つ〝磁気弦〟のようなもの。見た目では強そうなものの、106巻現在カイドウ相手にしか使用していないため、ほとんどダメージには繋がらなかった。相手がバケモノとはいえ残念。



スラムギブソン
破壊弦

【技の概要】
〝磁気魔人〟で作り上げた鉄屑の両腕で、敵を掴み上げ地面へと叩きつける技。
鬼ヶ島屋上での戦いで、カイドウを相手に初使用。〝磁気魔人〟で作った機体に乗り込んだ状態で使用され、龍の姿をしたカイドウの長い身体を投げ飛ばした。
【使用箇所】
99巻 第1002話  VS カイドウ
【コメント】




パンクピストルズ
磁気ピストルズ

【技の概要】
 『ジキジキの実』の能力で作り出した腕のマシンガンから、銛を連射する技。
 鬼ヶ島屋上でのリンリンとの戦いで初使用したが、強靭な身体に跳ね返された。
【使用箇所】
100巻 第1009話  VS リンリン 
【コメント】
 ただ銛を飛ばしてるだけなので、威力は高くない様でリンリンには全く通用しなかった。直後にはあえて攻撃を受け、〝反発〟でリンリンを吹き飛ばす事に成功しているので、この技は初めから誘い目的だったと思われる。



アサイン
付与

【技の概要】
 覚醒した『ジキジキの実』の能力により、手をかざした先の人物や物体に磁力を付与する技。付与する磁力にはS極とN極の2種類が存在し、それによって両者を引き付けて激突させたり、建物などに張り付けにする事ができる。
鬼ヶ島でのリンリンとの決戦時に初使用。リンリンの身体に磁力を与え、〝磁気激突〟に繋げた。
【使用箇所】
102巻 第1030話  VS リンリン
103巻 第1039話  VS リンリン
【コメント】
覚醒技を発動する前から、キッドは鉄材同士に磁気を纏わせ、箱型に形成し直したりしていたが、アレもしれっと覚醒技を使ってたんだろうか。鉄同士なら素でもくっつけられんのかな。
2つの物体や人物にそれぞれS極・N極の磁気を付与する事で、実質どんなものでもくっ付けられると考えれば汎用性は高い。ただ、オペオペの実の覚醒の何でもアリ具合に比べると、どうしても常識の範囲内の力という感は出てしまう。あっちはROOMさえ張れば元々何でもくっつけられるし。
リーチを伸ばした鉄腕による中~遠距離の攻撃を得意とするキッドにとって、敵に磁気を付与するために接近しなければならないのも難点。とはいえ、こういう力業の能力で泥臭く戦うのがキッドの魅力でもあるので、これでいいんだとは思う。



パンククラッシュ
磁気激突

【技の概要】
〝付与〟で磁力を持たせた相手に、周囲の金属を引き付け激突させる技。
鬼ヶ島でのリンリンとの決戦で初使用。両脇の塔の中にある鉄骨を引き寄せる事で、リンリンを挟み潰した。
【使用箇所】
102巻 第1030話  VS リンリン
【コメント】
 この世界の建物は大体が木や石で出来てるだろうから使いどころは限られそうだが、原作で見せた規模の衝突を起こせれば普通の相手ならまず立ち上がれないだろう。使用した相手がリンリンだったためトドメには至らなかったが、ローの〝衝撃波動〟と合わせて四皇にその実力を認めさせた破壊力は本物だと言える。



パンク コルナ・ディオ
磁気大魔人

【技の概要】
『ジキジキの実』の能力によって鉄材を集めて作り出した巨大な牛に乗り込み、敵に向かって突撃する技。
鬼ヶ島でのリンリンとの決戦で初使用。能力で巨大化したリンリンの身体をも上回る大きさの牛を作り出し、激突によるダメージを与えた。
【使用箇所】
103巻 第1038話  VS リンリン
【コメント】
普通に鉄の闘牛に乗り込んだだけでは動かせないだろうし、〝付与〟で相手に持たせた磁力に引き寄せられる力で突進しているんだと思われる。
「どんな屈強な相手でも攻撃を繰り返せばダメージは蓄積される筈」という理論のもと行った攻撃だが、これを受けたリンリンは「トラファルガーの技は危険だねェ」と、まさかのキッド全スルー。ヒドイや。
とはいえ、ローの刀が刺さった箇所は右腕と首だけだったにも関わらず「あばらもイッたか」と発している辺り、磁気大魔牛もしっかりと大ダメージを与えてはいる様だ。まさか「ローの衝撃波が全身を伝わっていっただけ」なんて事はない……のハズだ。



ダムド・パンク
電磁砲

【技の概要】
『ジキジキの実』の能力によって集めた鉄材から作り出した巨大な大砲を腕に装着し、磁力による砲弾を放つ技。撃ち出した弾丸には持続的に力を加える事が可能で、〝追撃〟と称して出力を更に引き上げる事もできる。
鬼ヶ島でのリンリンとの決戦で初使用。砲弾の直撃に一度は耐えたリンリンの〝魂への言葉〟を受けるも、四皇に対し微塵の恐怖も感じていなかった事から寿命を奪われる事はなく、更なる〝追撃〟の砲弾によってリンリンをワノ国の地中深くまで叩き落し、勝利を収めた。
連射する事も可能な様で、エルバフでの赤髪海賊団との戦いでシャンクスが見た未来では、赤髪海賊団傘下の船を次々に破壊していく様子が描かれている。
【使用箇所】
103巻 第1039話  VS リンリン
103巻 第1040話  VS リンリン
107巻 第1079話  VS シャンクス、赤髪海賊団傘下
 シャンクスに阻止された為不発。ただし、シャンクスの見聞色による事前の予知では赤髪海賊団の傘下海賊達を壊滅させていた。
【コメント】
パッと見ではレーザー砲か何かにしか見えないが、第1040話の2ページ目を見ると技を受けているリンリンの腹部に黒い物体が突き立っているのが描かれており、恐らくこの鉄の物体を磁気の強力な反発によって射出しているんだと思われる。TVアニメ版では技を放つ前にリンリンの傍から何か(たぶん鉄の塊)を吸い上げる描写があり、これを砲台の中に装填していたんだろう。
その後のシャンクスとの戦いでも使用したが、残念ながら危険を察知したシャンクスにより未然に防がれてしまった為、不発のまま敗北してしまった。とはいえあのシャンクスに冷や汗をかかせ「流石」とまで言わしめている辺り、一瞬の攻防に敗北しただけで、見た目程の戦力差があったわけではない様にも思う。



はおうしょくのはき
覇王色の覇気


【技の概要】
 数百万人に1人の選ばれた人間のみが扱える覇気。
 使用者の気迫により相手を威圧し、力に差のある敵を気絶させる事ができる。 
 106巻現在、劇中での使用描写はないが、第924話のカイドウのセリフにて使用可能である事が判明している。
 
【使用箇所】
92巻 第924話  カイドウのセリフから、使用可能である事が判明(使用シーンはなし) 
【コメント】
 覇王色持ちとの戦闘歴はそこそこあるが、特に覇王色の衝突を起こす事もなく、出番には恵まれていない。カイドウが知っていた事から兎丼に捕らわれる前、空から降ってきたカイドウとの戦闘で見せたんだと思われる。
原作中では登場していないが、ゲーム『海賊無双4』では他の覇王色持ち同様、キッドの技の1つとして使用可能。