【バジル・ホーキンス】



戦闘スタイル:悪魔の実/刀剣

 『ワラワラの実』の能力者で、自身の身体や刀を藁に変えて攻撃に利用したり、他者の藁人形を身体に宿す事でダメージを肩代わりさせる事ができる。
 また『藁人形ズカード』と呼ばれるタロットカードの暗示に従い攻撃を行う能力を持ち、自身も勝率や生存率を占った上で行動を決定するなど、運に身を委ねて戦う傾向がある。しかし鬼ヶ島での決戦では、自身の生存率がほとんどない事を知りながらも、キラー達と戦う道を選んだ。





ごうまのそう
降魔の相


【技の概要】
『ワラワラの実』の能力により、能力者の身体全体を巨大な藁の怪人の様な姿に変化させる技。指先には藁で縛られた釘がついており、それを使用して敵を斬り付ける事ができる。
 シャボンディ諸島でのボルサリーノとの戦闘で初使用。指先の釘で攻撃を仕掛けるが、ピカピカの実の能力には通用しなかった。
 
【使用箇所】
52巻 第509話  VS ボルサリーノ(黄猿)
【技名が明記されていないため推定の箇所】
巻100 第1011話  VS キラー

【コメント】
 ボルサリーノ曰く「バケモノじみていて怖い」らしいが、そう言いたくなるのも頷けるぐらい見た目がコワイ。しかし、そんな外見の不気味さに釣り合わず、本編では見事に役立っている様子がない。キラー戦じゃ発動するシーンだけ描かれて、気付いたら解除されてたし……。
 まあそれもその筈で、ホーキンス、というかワラワラの実は身代わり能力などによってジワジワと相手を追い詰める搦め手のイヤらしさが魅力で、その反面戦闘力に長けたタイプではない。この技は短所となる近接戦闘を補うためにあるのであって、一線級の戦いで活躍できる程の強さがないのも仕方ないんだろう。




ワラビデとう
藁備手刀


【技の概要】
 『ワラワラの実』の能力により、刀の刀身を藁に変え、伸縮自在の突きや斬撃を繰り出す技。
 ワノ国 九里でのルフィやゾロとの戦闘で初使用。ルフィが投げつけてきたマッドサウルスを貫き、衝突を回避した。

【使用箇所】
91巻 第913話  VS ルフィ
 ルフィが投げつけたマッドサウルスを貫いた。
92巻 第924話  VS ロー
100巻 第1011話  VS キッド、ロー 
【技名が明記されていないため推定の箇所】
91巻 第918話  VS ロー
93巻 第936話  湯屋で隠れたナミに剣を突き付けた

【コメント】
 「刀が藁になる」とだけ聞くと弱体化にしか聞こえない。実際には生物を簡単に貫通できる殺傷能力は維持しているので、刀の硬度はそのままに藁のしなやかさだけを得ているんだろう。ディアマンテのヒラヒラの実に近いかもしれない。
 ホーキンスの技はどれも攻撃性能に乏しく、主力になりそうな藁人形ズカードも意外と簡単にやられてしまうため、実質これがメインウェポンとなる。けどまあ……やってる事はオームの鉄の鞭の劣化版よね。




ストローマン
藁人形


【技の概要】
 『ワラワラの実』によって生み出された藁人形を自身の身体に宿しておく事で、自分が受けたダメージを、他者の肉体の同じ箇所に肩代わりさせる事ができる能力。宿した藁人形の数は「ライフ」と呼ばれ、その回数を越えるダメージを受けると受け流し切れなくなる。また分身として宿した元の人物がダメージを受けて戦闘不能になった場合も、その分の藁人形は使用不能となってしまう。
 宿す事のできる藁人形の総数は不明だが、シャボンディ諸島でのボルサリーノとの戦いでは10体の藁人形を宿している事が確認できる。
 また、自身がダメージを受けた部位の肉体を身代わりとなる相手が有していなかった場合はそのまま自身がダメージを受けてしまう。鬼ヶ島でのキラーとの戦いでは左腕に攻撃を受けたが、身代わりとなるキッドの左腕が義手だったため攻撃を受け流せず、腕を切断されてしまった。
 
【使用箇所】
91巻 第913話  VS ゾロ
 部下2人を身代わりに2度の攻撃を回避
【技名が明記されていないため推定の箇所】
52巻 第508話  VS ボルサリーノ
 遠方にいる海賊2人を身代わりに
94巻 第945話  VS ロー
 ベポ、シャチ、ペンギンの分身を宿し、自身の腕を斬り付けてシャチにダメージを受けさせた
101巻 第1022話  VSキラー
 キッドを身代わりに、多数の藁人形を消費 
102巻 第1029話  VS キラー
 わざと柱に頭突きを繰り返し、身代わりのキッドを痛めつけた

【コメント】
 藁人形を仕込む条件は明らかになっていないが、キッドに仕込んだ時の状況を見ると接触らしい接触はない。この手の藁人形の呪いなんかは藁に髪の毛でも差し込むのが定番だが、対象の毛髪か血液でも採取できれば良いんだろうか。
 一度発動してしまえば相手が離れた場所にいても関係なく身代わりにできるのが強みで、かなりの理不尽性能を誇っていそうにも見えるが、よくよく考えるとかなり扱いづらい。「死ぬようなダメージでなくてもライフ1つを消費してしまう」のが致命的で、たかだか石柱に頭ぶつけたぐらいの事で残機を減らしているのでは、強敵相手にはライフがいくつあっても足りない。ルフィなら20個は余裕で使い果たしてる。
 総じて、戦闘における防御手段としての運用よりは、劇中でローやキッドに見せたように敵の近しい人物を人質に取り、なぶり殺しにする事に適した能力だと言える。つくづく陰湿な能力だけど、嫌いじゃないよ、そういうの。




ストローマンズカード
藁人形ズカード


【技の概要】
『ワラワラの実』の能力により、引き当てたカードの種類と向きに応じた様々な効果を引き起こす技。発動する効果はランダムであり、自身に不利益な効果を持つカードもあるためリスクが大きいが、その分己の限界を超える力を与えてくれるカードも存在する。
 また『藁備手刀』の刀身から巨大な藁人形の怪人を出現させる事ができ、カードの暗示によってその藁人形に特殊な効果を付与して攻撃させる。
 藁人形が攻撃を受け破壊された場合でも、カードを引き直す事でその暗示に従い、復活させる事ができる。ただしカードの内容によっては復活に失敗する場合もある。

【カード内容】
・「愚か者」逆位置
  味方同士が戦いを始めてしまう「仲間割れ」のカード

・「法王」逆位置
 パワーを増した藁人形が強襲を仕掛ける「追撃」のカード
 藁人形が攻撃を受けた場合、そのダメージは能力者本人も受ける

・「死神」正位置
 大鎌を持った藁人形が敵の身を刈る「消滅」のカード

・「塔」
 「古きものの崩壊」「新しい道」の意味を持つカード
 このカードを引いた場合、藁人形の復活に失敗してしまう
 
【使用箇所】
91巻 第913話  VS ルフィ、ゾロ
 「愚か者」逆位置
91巻 第913話  VS ゾロ
 「法王」逆位置
102巻 第1029話  VS キラー
 「死神」正位置
102巻 第1029話  VS キラー
 「塔」

【コメント】
 ゾロと戦った際は藁人形が受けたダメージがホーキンス本人にも通っていた(部下が身代わりになった)が、キラー戦では身代わりのライフを使い果たしていたにも関わらず、その様子がなかった。「法王」と「死神」のカード効果の違いなんだろうか?
 それにしても、この技で呼び出した藁のバケモノも「藁人形」としか呼ばれておらず、身代わり能力の『藁人形』との区別がつけづらい。