【カポネ・ベッジ】



戦闘スタイル:悪魔の実/狙撃

『シロシロの実』の能力者で、自身の身体を城や戦車に変化させ、体内に人や物を小さくして格納する事ができる。城の中は自身の自在空間となっており、壁や配置された物を自由に変形させられる他、体内に自身の分身を出現させる事もできる。外からの衝撃が内部に伝わる事はないが、能力者自身が死亡した場合、内部にあるものは全て外へと放り出される。
主に個人の力で戦うよりも「兵力」を武器に戦うタイプで、身体に開けた小窓から部下に射撃を行わせたり、体外に出して奇襲を仕掛ける戦法を得意とする。






キャッスルタンク


【技の概要】
『シロシロの実』の能力により、自身の両足をキャタピラに変化させて移動速度を高める技。
 ゾウ編にて初登場し、背後に迫るネコマムシから逃げる際に使用された。 

【使用箇所】
81巻 第813話  ゾウにてネコマムシから逃亡する際
87巻 第872話  ホールケーキ城の倒壊後の逃走時
【技名が明記されていないため推定の箇所】
89巻 第899話  リンリンをケーキまで誘導した後の逃走時

【コメント】
 「ギュララララ」という稼働音が若干シュール。
 主に逃走用の技だが、新世界には剃を始めとしたケタ外れの移動力を持つ猛者も多いため、キャタピラ程度の速度では通用しない事も多そう。格納能力も併せて、彼がいれば引っ越し業者いらずだ。
 なお、TVアニメ版では『大頭目』の巨大要塞状態でキャタピラを展開する『ルーク ムーヴメント』という技も登場していた。




ルーク イン・フォラ・グレーセ  ビッグファーザー
城 イン・フォラ・グレーセ  大頭目


【技の概要】
『シロシロの実』の能力により、両手の小指と中指を立てた構えから自身の身体を巨大な移動式の要塞に変化させる技。通常時の能力と同様、人間や物体を小型化して格納する事もでき、揺れや傾き等の影響が内部に伝わる事は一切ない。
 要塞の各部には多くの大砲が備え付けられており、砲弾による攻撃を加える事が可能。また要塞に変身した能力者は格段に防御力が上がり、砲撃を受けた程度ではビクともしないと言う。しかし限度を超えた威力の攻撃を受けた場合にはその限りではなく、リンリンの拳を受けた際にはダメージが通り、内部にいるベッジの分身が血を流していた。
 
【使用箇所】
86巻 第868話
 VS リンリン、ビッグ・マム海賊団

【コメント】
 ベッジの強みは兵力勝負だが、ハッキリ言ってONE PIECEの世界の戦いでは個人の武力に依存するところがかなり大きく、特に覇王色の前には兵力差など何の役にも立たない事は各部で証明されている。そんな強敵を相手に戦う方法がこの『大頭目』であり、シロシロの実最大の戦闘手段と言える。リンリンを相手にはその屈強な防御力も通用しなかったが、そもそもフィジカルに優れたタイプではないベッジが四皇の攻撃を何度も受けて立ち上がれている時点で、その防御性能は破格のものだろう。残念ながら原作では攻撃面の性能はあまり見れなかったが、TVアニメ版では要塞からの砲撃に『キャノン ファイアリング』という技名がつけられており、ビッグ・マム海賊団の足止めを行っていた。まあ、ペロスペローやカタクリに防がれていたのは原作と同じで、威力の程は結局よく分からなかったんだけど。
 
 TVアニメ版では変形の際、最初に身体が石壁の様に変化してから巨大化する様子が描かれていた。ちなみに、葉巻は小さな大砲に変化する。また発動時の「ルークインフォラグレーセ」だけではなく、城門の解放時には「オープンザゲート」、砲撃時には「ルークキャノンプレパレイション」など、掛け声も多数増量されていた。それにしても、長い。