【ヤマト】



戦闘スタイル:悪魔の実/鈍器/覇気

カイドウの娘で、『健(タケル)』という金棒を武器に使う。父親のカイドウが持つ『八斎戒』と比べると全体が細く、着いているトゲが丸い。また一部カイドウと同じ技を扱える。
動物系幻獣種の悪魔の実『イヌイヌの実 モデル 大口真神』の能力者で、狼のような姿に変身する他、身体や口から冷気を放ち、物体を凍結させる事ができる。幼少の頃から覇王色の覇気に目覚めており、その資質はカイドウからも有望とされている。
ワノ国を守る為に島に残ったが、ルフィからは船に乗る事を許可されており、モモの助、錦えもんと共に仲間同然に扱われている。






らいめいはっけ
雷鳴八卦


【技の概要】
 高速の突進から、手にした金棒『健』による殴打を繰り出す技。金棒は振り切らず、身体の前で止める形でヒットさせる事が多い。父親であるカイドウの技だが、威力は父に及ばないのか、うるティからは「雷鳴四卦」と称された。
 鬼ヶ島にてルフィを攻撃しようとするうるティに対して初使用。一時的にだがうるティを気絶に追い込み、目覚めた後も吐血する程のダメージを与えた。またカイドウとの戦いでは、同じ『雷鳴八卦』同士の激突も見られた。
 
【使用箇所】
97巻 第983話  VS うるティ
101巻 第1024話  VS カイドウ

【コメント】
 「雷鳴のような速度で攻撃を打ち込む」ってニュアンスの技名だと思うけど、ゲームだと見栄え重視なのかマジの雷属性として扱われる事が多いため、能力の氷属性とキャラが渋滞している。
 ヤマトは侍に憧れ、おでんになりたがっているハズなのに、手にした武器や技は父親と同じものだった。カイドウはヤマトを新たな将軍に据えようとしていたし、おでんの日誌を読む前からすでに戦い方を仕込まれていたんだろうか? それにしても、憧れた侍の刀に持ち替えず恨みさえある父と同じ得物を使い続ける辺りに、複雑な親子関係が垣間見える。




なりかぶら
鳴鏑


【技の概要】
 覇気を纏った金棒のスイングで、遠距離の敵に衝撃波を飛ばして攻撃する技。
 鬼ヶ島での八茶との戦いで初使用。崩れる床から落下しながら衝撃波を飛ばし、上方の八茶のアゴに直撃させ撃破した。
 
【使用箇所】
99巻 第996話  VS 八茶(ナンバーズ) 
101巻 第1024話  VS カイドウ

【コメント】
 カイドウはこれの類似技となる『金剛鏑』を使うため、雷鳴八卦同様、カイドウの技を模倣したものだと思われる。
 飛ぶ斬撃という概念は比較的初期の方から出ているが、同じ事を打撃でやる技は珍しい。打撃の方が難易度高いんだろうか。指先のちょっとしたスナップで『指銃』を飛ばすルッチやステューシーは相当スゴイのかもしれない。




ナムジヒョウガ
無侍氷牙


【技の概要】
『イヌイヌの実 幻獣種 モデル:大口真神』の人獣型にて、口から冷気の塊を放ち対象を凍結させる技。
 鬼ヶ島屋上でのカイドウとの戦いで初使用。カイドウの『熱息』と打ち合いになり、相殺された。
 また鬼ヶ島の武器庫では、カン十郎の火前坊が着火しようとする大量の火薬を凍結させ、爆発を防いだ。
 
【使用箇所】
101巻 第1020話  VS カイドウ
103巻 第1038話  鬼ヶ島武器庫の火薬類を凍結させた

【コメント】
 カイドウの『熱息』と鍔迫り合いになった時は双方の攻撃がかき消されているが、「氷」が「熱」と相殺というのは何気にスゴい。普通に考えたら一瞬で溶かされそうな気もするが、よく考えたら焼肉屋でも火が強くなり過ぎたら氷で消すし、「氷は炎に弱い」というのはポケモンに洗脳されすぎてるのかもしれない。




かがみやま
鏡山


【技の概要】
 『イヌイヌの実 幻獣種 モデル:大口真神』の能力により、全身に氷の鎧を纏って敵の攻撃を防御する技。
 鬼ヶ島屋上でのカイドウとの戦いで使用。『雷鳴八卦』同士の激突時に使用し、ダメージを軽減したが、カイドウの強力な攻撃を完全に防ぎきる事はできなかった。
 
【使用箇所】
101巻 第1025話  VS カイドウ 

【コメント】
 「氷の鎧」と書きはしたが、実際の絵面はほとんど脱皮。
 単なる防御技ではあるが、あらかじめ使っておくだけでダメージを軽減しながら攻撃に転じる事もできるため、使い勝手は良いと思う。技というより、RPGなんかの補助呪文に近い。まあ相手の攻撃が強すぎると余剰ダメージは受けてしまうが、相手がカイドウだった事を考えれば大概の攻撃なら1度はノーダメージでやり過ごせるだろう。かと言って、能力の使用には体力を使うのが常なので、そう何度も張り直せるものではないだろうけど。




ひもろぎり
氷諸斬り


【技の概要】
 冷気を纏った金棒を空中で大きく回転させ、落下と共に振り下ろす技。
 鬼ヶ島屋上でのカイドウとの戦いで使用し、カイドウを地面に叩きつける威力を見せた。
 
【使用箇所】
101巻 第1025話  VS カイドウ 

【コメント】
 『斬り』と言いながら思いっきり打撃。
 しかし攻撃がヒットしたコマをよく見ると、振り下ろした左腕に金棒を持っていない様にも見える。そして攻撃直後の着地のコマを見ると、さっきまで左手に持っていた筈の金棒がいつの間にか右手に持ち替わっている。この辺りを見ると、実際には旋回させた金棒で殴りつけると見せかけて、瞬時に武器を持ち替えながら人獣型の爪で斬り裂くという、敵の虚を突く技なのかもしれない。それならこの技名も納得がいく。

 ちなみにTVアニメ版では、金棒を振り回す際に冷気だけではなく能力で氷を纏わせていた。




しんそく はくじゃく
神速 白蛇駆


【技の概要】
 高速で敵に突進し、覇気を纏った金棒を全力で叩きつける技。
 鬼ヶ島屋上でのカイドウとの戦いで使用。ルフィの『ゴムゴムのJET大蛇砲』と同時に放ち、カイドウを吹き飛ばした。

 TVアニメ版では突進と共に、『鳴鏑』の様な衝撃波を放つ技となっていた。
 
【使用箇所】
101巻 第1025話  VS カイドウ

【コメント】
 ヤマトに「覇王色を纏わせる」技術があるかは微妙なところだが、黒雷のエフェクトが描かれているし覇王色系の技なんだとは思う。まあアレ、たまに覇王色関係ないキャラにも使われるからややこしいんだけど。
 技としては雷鳴八卦にかなり近いが、あちらは金棒を眼前で止めるのに対し、こちらは思いっきり振り抜いているのが特徴。やっぱり振り抜いた方が強いんだろうか。それなら何故、雷鳴八卦はいつも寸止めなんだろうか。謎は深まる。




まほろば
馬幻刃


【技の概要】
 冷気を纏った金棒を振り、殴打と共に対象を凍結させる技。
 鬼ヶ島武器庫にて、火薬に着火しようとする火前坊を妨害するために使用された。
 
【使用箇所】
103巻 第1038話  VS カン十郎の火前坊 

【コメント】
 技の使用時のポーズが『神足 白蛇駆』とまったく同じ。覇王色を纏うか冷気を纏うかで、技名が変わるんだろうか。
 プロメテウスにルフィの攻撃が通らなかった様に、そもそも実態を持たない「炎」を相手に、覇気攻撃は通じない。にも関わらず火前坊を怯ませる事ができたのは、大口真神の氷が炎に強い特徴を持っているからだろう。相性が良くて助かった。




はおうしょくのはき
覇王色の覇気


【技の概要】
 数百万人に1人の選ばれた人間のみが扱える覇気。
 使用者の気迫により相手を威圧し、力に差のある敵を気絶させる事ができる。
 幼少期、カイドウによって鎖に繋がれ、空腹の限界に達していた際に初めて覚醒。周囲の百獣海賊団船員達を気絶させた。 

 
【使用箇所】
101巻 第1024話  VS 百獣海賊団(幼少期の回想) 

【コメント】