連載が中期休載期間に入ったので、いいタイミングなので自分の中の整理も兼ねて感想残しときます。

2024年 17号分のONEPIECE感想です。
以下、ネタバレ注意。 




●五老星の覇気

前回でまさかの五老星全員集合&オール怪物化を果たしたところからの引き。
研究層に展開されたフロンティアドームのバリアを、特に解除するでもなく「再生能力を活かしてノーダメージで突っ込む」というマーズによる対処の仕方は脳筋が過ぎる
世界の最高権力者が取る方法じゃないよ、もっと自分を大事にしな。

ジンベエが「なんちゅう覇気」と驚いてみたり、ウォーキュリーが「覇王色の咆哮」なるものを放ってみたりと、五老星は全員が強力な覇王色を持ってるっぽい。
同格の5人が並列してたり、上にイムという明確な支配者がいるのに覇王の資質も何もない気もするけど、まあ一国の覇者ぐらいには当たり前になれる人達なんだろう。サターンがやってた謎の金縛りとかも、能力じゃなくて特殊な覇王色による威圧だったのかな。
同じ覇気でも個人や伸ばし方によって性質が変わりそうな雰囲気もあるし、覇者というよりは「支配者」の資質がこういう変わった形の覇王色を生んでるのかも。ルフィ達の様に覇王色を「纏う」事ができるのかは分からないけど、覇気の強さだけで言えば同等かそれ以上のものがありそう。


●ロブ・ルッチ

政府としての決まり事を無視して四皇にケンカ売ってみたり、任務のために仲間を見限ったり、かと思えば諜報部員としての仕事は完璧にこなしつつ仲間の安否を気遣ったりと、何かとややこしいお方、ルッチさん。

正直なところ、この「相棒の命を救うよう懇願する」姿は良くも悪くもルッチらしくなく、最初はしっくり来なかったのだけど、たぶん、ルッチの中の優先順位の問題なんだろう。
元々ルッチは「弱い事」を「罪」と呼び、敵のついでに人質になった兵士すらも皆殺しにするような男だったけれど、その理由は「一度人質にされた様な兵士が生きていてはまた同じ事を繰り返すから」というもの。(45巻SBS)

要はこの場合の「弱い事」というのは、「戦場で足を引っ張る事」と言い換えられる。
それで言うと、カクはただただ戦闘で負傷して動けなくなっただけで、捕縛こそされたものの人質になったわけでも任務の妨げになったわけでもなかった。カクの負傷については過程が省略されてしまっていたので状況が分からないのもあるが、ルッチにとって「罪」と呼ぶ程の失態にはあたらなかった、という所があるんだろう。
動けなくなっただけで罪なら、エニエスロビー後に瀕死になって仲間に助けて貰った自分も生きてらんなくなっちゃうしね。

その上で、やはり仲間の命よりも「任務を遂行する」事の方が優先順位が高い事に変わりはないから、動けないカクをほったらかしてでもベガパンクを狙った。
何を大事にするかの差であって、最初から仲間の身なんてどうでもいいと思ってる程、冷酷無比な人間でもないのかもしれない。

そして何気に、ゾロ相手の持久戦なんて楽なモンでは絶対になかっただろうに、島の状況や経過時間を完璧に把握している辺り、やっぱり諜報部員としてめちゃくちゃ優秀だって所も示されてるのもいいっすね。


●エルバフに伝わる神

ブロギーはルフィの姿を「その衣装」としか言ってないので、どうもルフィ=ニカだと思っているわけではなく、単にコスプレ程度の認識に留まってるっぽい。
「太陽の神を助けにきた」なんて使命的なものではなく、単に友達がピンチだから助けに来たっていうカジュアルな気持ちなのかな。2人らしくて良いと思います。

というか、ニカの存在だけじゃなく姿まで伝わってるんですね、エルバフ。
存在そのものが政府にとっての禁忌みたいな扱いなのに、よく消されずにここまで来たと思う。むしろカルメルに一芝居打たせてまでエルバフとの繋がりを作ってたり、積極的に利用しようとしてるフシすら感じる。

政府は大昔から「人体の巨人化」を研究していたし、巨人族という存在を味方につける事が政府にとって重要なピースになったりするんだろうか。ローの見解では戦力を求めて巨人を作ろうとしているとの事だったけれど、実際にはもっと深い理由があったのかもしれない。バッカニア族のルーツでもあるというのも気になるし。


●ドリー & ブロギー VS ウォーキュリー

海軍中将の土茶を一撃で粉砕し、巨人の強さかくありきと言った所を見せつけた2人だったが、五老星とも互角以上にやり合えていた。流石に再生能力はどうしようもなかったけど。
序盤に出てきたキャラクターの強さが終盤戦でも通用している事の熱さもあるけど、まだ30歳と若年かつ2年で戦う環境が大きく変わったルッチらとは違い、常に戦いに身を置いていたドリーとブロギーが、たった2年で大幅に強くなれるとは考えにくい。やはり、リトルガーデンの時点でも本気を出せればこのぐらい強かったんだろう。
そうなると、こんな頂上クラスの2人を抑え込んだギャルディーノ(Mr.3)の株も自動的にどんどん上がっていく。

単純な強さでは巨人族に比肩しようがないギャルディーノだけれど、強者に対して「戦場に上がる事を許さない」戦い方で無力化していく勝ち方は物凄くスマート。戦いに対して「誇り」を重んじるエルバフの戦士にとって、真っ向勝負ではなく搦め手への対抗に難を抱えているというのも良い方向に手伝ったんだと思う。
ドリーへの酒に爆弾を混ぜるという方法に関しては「内臓へのダメージは防御できない」と医者であるローも言っていたし、ブロギーも不意打ちで関節を拘束されては力を込める事すら難しいしね。それでも、怒りの力でブチ割りかけたのは流石だけど。

戦法としても〝太陽の盾〟で相手の攻撃を受け、〝隔〟で弾き返すという攻撃はいわゆる「パリィ」という奴に近く、ゲーム脳な私としてはゲーム版の操作キャラに抜擢されてくれないかな、という気持ちが。まあ巨人の大きさ的に、ゲームには物凄く向いてないんだけど。巨大キャラが採用された海賊無双ならいけるかな……?

……しかし、改めて見ると2人の盾、巨人族の体躯に比べるとだいぶちっちゃいな。重量的に扱いやすく、かつピンポイントに攻撃を受けられる戦闘センスがあってこそ役立つ防具なんだろうけど、一歩間違えたらフランキー将軍の二の舞になりそうなサイズ感だ。


一方のウォーキュリーは、「覇王色の咆哮」というのはまあいいとして、イノシシの牙の部分を刃に変えて襲いかかるという謎の技を披露。
いや、封豨って存在がどんなモンなのか知らないから何とも言えないけど、これは能力の一環なんですかね……?
なんか、ルッチが出てるのもあってかファンクフリードを思い出してしまった。アレは剣が象に変身したパターンだったけど。
特徴としてはS-ホークにも取り入れられているスパスパの実っぽく見えるけど、グリーンブラッドって能力者に付与しても大丈夫なんだろうか。それとも例によって「封豨とはこういう生き物だ」パターンかなぁ。そもそも五老星の変身が能力によるものなのかも、まだ分からないんだけどね。