週刊少年ジャンプ 2024年 22・23号分のONE PIECE感想です。
以下、ネタバレ注意。
←1112話 1114話→
■ベガパンクの死
マーズ聖が見つけた、パンクレコーズ内にあるブツの正体は、ベガパンク本体から切断されて保管してあった肥大化しきった頭部でした、と。
正直、脳ミソ的な物を想像してたんで感覚的にはまだマシな筈なのに、何故か絵的にはこっちの方がグロい。たぶん、うじゃうじゃと生えた髪の毛が悪さしてると思う。どうせなら綺麗に剃ってから保存して欲しかった。
(ONEPIECE 108巻 第1100話)
パンクのおじさんの頭は、くまに改造を施し始めた約4年前の時点ですでに歩くのも苦行と思われるサイズ感になっていたが、今回のマーズとのサイズ比はどう見てもそれどころではない。切断した後もパンクレコーズを介して情報を吸収し、更に巨大になっていったんだろう。
映像配信はベガパンクの「心肺停止」と共に行われると張本人が話しているため、ベガパンクの肉体は間違いなく、ボルサリーノの一撃によって死亡しているんだろう。
かつてヒルルクが「人に忘れられた時に人は死ぬ」と語っていたが、ベガパンクの場合心臓が止まっても脳は活動をやめず、サテライトという形で生命活動も行える為、「死んでるけど生きている」状態にあると。
まあサテライト、思いっきりベガパンクの意志にそぐわない動きしてる子もいるんで、生き続けるのも良い事ばっかりではないけども。
五老星からしたら、中々のジレンマかもしれない。
ベガパンクは確実に仕留めたい。でもマザーフレイムを生み出すには、ヨークを生かさなくてはならない。しかしヨークもベガパンクの一部である事に変わりはない為、これを殺さなければベガパンクを完全に消したとは言えないという。
基本的に自分の「欲」に忠実な奴だから、天竜人になれないと悟ればどう動くか分からんしね。獅子身中の虫という奴で。
どうでもいいけど、この期に及んで「天竜人になれなくなる!」って大慌てで頭フル回転させてるヨークはちょっと可愛かった。
■VS ナス寿郎
ベガパンクを生きて救うというミッションには失敗してしまったっぽいサンジだが、五老星の1人ナス寿郎には豪快な蹴りを浴びせる事に成功。
この時、ナス爺が振るう刀を壁蹴りの要領で利用して跳んでいるのがカッコいい。まあサンジは空中歩行を持っている為、わざわざ壁を蹴る必要性はまったくないんだが、たぶん刀を止めると同時に攻撃に転じる動きだったんだろう。
あと地味に、オイモとカーシーがナス寿郎と戦ってくれてて嬉しかった。
まあサイズに物を言わせて取り押さえただけなんだが、ぶっちゃけパウリー達とちゃんと正面から戦ってやられてた程度の戦闘能力だったんで、このレベルで戦えるか心配だったからね。
まあ誇りを重んじるエルバフの戦士が、お頭の為とはいえ政府のイヌになる事にも抵抗ありそうだし、アレで結構メンタル的なデバフかかってたのかもしれない。
ナス寿郎も流石にタダではやられてくれないわけだが、この頭部が燃える様なギミックは馬骨なる怪物の能力なんだろうか。これまで黄泉の冷気っぽい凍る斬撃を武器に戦ってきたナス寿郎だが、氷と炎の二刀流の持ち主なのだとしたらそれはそれでカッコいい。
あと今更かもしれないけど、黒刀化して目立つ様になったナス寿郎の刀の模様は三代鬼徹
にだいぶ似てる。鍔の形もそっくりだし、やっぱこれが最上大業物12工の初代鬼徹なのかな。
にだいぶ似てる。鍔の形もそっくりだし、やっぱこれが最上大業物12工の初代鬼徹なのかな。
←二代鬼徹 三代鬼徹→
いっぽん松曰く、過去鬼徹シリーズを使った剣豪達は皆非業の死を遂げたそうだが、ナス寿郎が黄泉の冷気(らしき技)を使えるのは一度死に近い経験をしたからなんだろうか。
あとどうでもいいけど、ナス寿郎って名前、なんかやたらと「ナス十郎」って書き間違える。たぶんゾロ十郎のせいだ。
■シーザー
扉絵連載のないアニメではどうなるんだろう感もあるが、既にシーザーはジャッジと同盟済みの時間軸のようで。引きずり降ろそうとしていたベガパンクが既に死んでいる事にショックを隠せない様子だった。
写りが小さくて見えにくいけど、ジャッジも似たような反応なのかな。
なんかこの辺、ロジャーに対するシキやニューゲートに対するクロコダイルに近いものを感じる。ライバルだったし憎らしい相手ではあるが、打ち負かす前に死んでしまった事で「永遠に超えられない存在」となってしまったという。
カイドウとおでんなんかもそうだけど、ONEPIECEに時折ある、敵であるが故に認めている関係性は結構好き。友情とは程遠いし尊敬でもないけれど、倒すべき目標ではあるみたいな。
ギャルディーノも嫌っていたベンサムが死んだ(と思われた)後は「亡き同胞への弔い」として奮闘したりしてたけど、シーザーも似たような動きをする事になるんだろうか。なんか想像できないけど、ONEPIECEだからなー。やってた事はえげつない奴でも、利害が一致すれば共闘する事は多々あるからね。読めない。
■「私は善悪を論じない」
自分が死ぬ事は予期した上で、自分を殺した者を「悪」とは断言しないベガパンク。
この冷静さというか、判断に感情をプラスしない感じは流石に一流の科学者って感じがする。
そも、ベガパンクといえどラフテルに到達したわけでもなし、世界の全てを解き明かしたわけではない筈。いわゆる「巨大な王国」が善なのか、それを滅ぼした「世界政府」が悪なのかなんて分かりっこないんだと思う。
どうしても読者目線では、ルフィらが属する「Dの一族」を善玉と捉えてしまうけど、考えて見たら、「異次元の文明を持つ巨大な王国」と「20の連合国」の戦いって、普通のゲームシナリオとかに置き換えてみたらどう見ても巨大な王国側が悪役になってそう。
ベガパンクの言う「2つの罪」の1つは「空白の100年を解き明かそうとした事」だと思うけど、残り1つは何だろう。
くまの改造に関してサターンを裏切り倒した事(あれはサターンの脇が甘すぎる問題もあるけど)はあくまで個人レベルの話で、空白の100年に比べて小粒すぎる気もするけど、他にも何かあるのかしら。
あくまで世界政府にとっての罪だろうから、マザーフレイムという兵器を生み出してしまった事とかではなさそうだし。
■「この世界は海に沈む」
いわゆる「考察」の類は得意じゃないというか好きじゃない方なんで、これがどういう事なのかというのは深堀しないけれど、色々と過去のシーンや設定が繋がってくる感じもあってワクワクした。
方舟ノアが遺された理由とかも、ここに繋がって来るんだろうね。
(ONEPIECE 37巻 第350話)
「世界が海に沈む」と聞いてパッと浮かぶのはルルシア消滅に伴う水位の上昇だが、他にも壁の内側に雨水が貯まって水没した旧ワノ国や、アクアラグナの影響で地盤が沈んでいっているウォーターセブンなど、原因は違えど水の中に沈んで行っている島は過去にも多々登場している。
ジンベエの扉絵連載では海底に沈んだ遺跡や建物が登場していたりもするし、空白の100年の時代には今より海がもっと小さく、低かったっぽい……?
ニューゲート曰く、ワンピースを見つければ「世界がひっくり返る」らしいが、海や陸地といった地形が今と違う有様になってしまう様な事なんだろうか。
でも、そんな天変地異が起こる可能性を見て、ロジャー達が「笑った」っていうのは成立しないしなぁ……。
古代兵器が戦艦や人魚姫など、最低でも3つ中2つが海にまつわるものなのも、この現象と関係がありそう。
謎は深まるばかりだけれど、このままつつがなく配信が完了してしまうと、世界の最高権力が雁首揃えて遠方まで何しに来たんだって話になってしまうので、一周回って何とか核心に迫る前に食い止めてほしいテンションになってきた。
がんばれ、五老星。


