【ネフェルタリ・ビビ】



戦闘スタイル:斬撃/催眠
年齢:18歳
身長:169cm

アラバスタ王国王女で、現在は航海へ同行はしていないが麦わらの一味の仲間の1人。バロックワークスに潜入していた際は『ミス・ウェンズデー』を名乗っており、その際はフロンティアエージェントのパートナーにまで昇進するなど、一定以上の戦闘能力も持つ。
ワイヤー付きの小さな刃物である〝孔雀スラッシャー〟を武器として使い、これを小指に着けて斬撃を浴びせる機動力重視の戦法を用いる。またアラバスタ最速を誇る超カルガモのカルーに乗る事で、スピードを活かした斬撃を繰り出す事が出来るが、カルー自身が天然な為、指示が上手く通らず自滅する事もある。





みわくのメマーイダンス
魅惑のメマーイダンス

【技の概要】
ミス・ウェンズデーとして活動していたB・W時代に使用していた技。
胸部と腹部に波紋状の輪っか模様が描かれた衣服を着用し、身体を左右に揺さぶる奇妙な舞いを踊る事で、相手に眩暈を起こさせる幻惑技。
ウイスキーピークでのゾロとの戦いで使用。幻惑の舞いによってゾロに膝をつかせる事に成功した。

TVアニメ版では〝魅惑の香水ダンス〟という、自身に纏わせた香水の匂いを踊りによって相手の方に飛ばし、匂いで相手を惑わせる技に変更されたため、登場していない。
【使用箇所】
13巻 第109話  VS ゾロ
【コメント】
まだキャラが定まっていなかった頃のビビが使用していたトンデモ技。仮にもいち国家の王女が躍る技としてはあまりにも面妖で、『グランドバトル2』や『ワンピースパーティ』などではビビ本人も公認の立派な黒歴史と化している。初期設定ではビビは別に王族でも何でもなかったらしいので、その名残だと思う。

TVアニメ版では、視覚的に人を幻惑する演出に放送上の問題があったのか、〝魅惑の香水ダンス〟という別技に取って代わられてしまった。
同じ「映像」を使った媒体であるゲーム作品でも、同様に香水ダンスの方が採用されがち……と見せかけて、これが結構まちまちで中々統一されていない。
まず『グランドバトル』は初めてビビ……もといミス・ウェンズデーが登場したゲームで、こちらはアニメでこの技が使用される前の発売だった事もあり、〝メマーイダンス〟のままになっている。同じくウェンズデーとして登場した『とびだせ海賊団』でも同様。
その後、『虹の島伝説』『グランドバトル2』では名義がビビに変わったのと同時に、技の方も〝香水ダンス〟にチェンジ。このまま香水ダンスが主流になっていくのかと思いきや、『幻のグランドライン冒険記』や『トレジャーバトル』ではあっさりと〝メマーイダンス〟に戻っていた。
そこからしばらくはビビ自体の出番に恵まれなかったが、久々に登場した『ギガントバトル2』では再び〝香水ダンス〟に変更……と、早い話がゲームに出る度に入れ替わってるぐらいの勢いで設定が安定しない。

また『ONE PIECE オデッセイ』のサブストーリーでは、この踊りを弟子達に教えているスーダンという老婆が登場。なんとアラバスタに代々伝わる、伝統ある舞いだったらしい。まあオデッセイの世界はあくまでもルフィ達の記憶から作り出されたパラレルワールドなので、正史のアラバスタにも同じ舞いが伝承されてるかは分からないが……。
ちなみにこのスーダンは、ビビの様に特殊な模様の服を着ず、普通に踊るだけで弟子達を幻惑してしまっている。あの模様は直接は関係なかったのか、スーダンの踊りの練度が高いのか。




クジャッキースラッシャー
孔雀スラッシャー

【技の概要】
衣服の胸部に仕込んだ、指輪と小さな刃物を糸で繋いだ武器を引き出し、小指に装着して回転させる事で相手を斬りつける技。
ウイスキーピークでのゾロとの戦いで初使用。〝魅惑のメマーイダンス〟で眩暈を起こさせ、カルーに乗った状態で無防備になったゾロに斬りかかろうとしたが、カルーが向きを間違えてゾロの横を素通りしてしまった上、そのまま止まらずに屋上から落下してしまい自滅に終わった。
TVアニメ版では、上記の初登場時のみ技の読み方が「クジャクスラッシャー」となっている。
【使用箇所】
13巻 第109話  VS ゾロ
14巻 第120話  VS ジェム(Mr.5)
【技名が明記されていないため推定の箇所】
13巻 第111話  VS ゾロ
14巻 第126話  VS ミキータ(ミス・バレンタイン)
19巻 第170話  VS ロビン(ミス・オールサンデー)
19巻 第170話  VS クロコダイル
【コメント】
意味不明な場所から引っ張り出される事でお馴染みのビビのメインウェポン。手数やスピードにこそ優れるものの、刃先はちっちゃいし、所詮は一般人の域を出ない女性の腕力で振り回しているだけなので大した威力は出ないと思われるが、それでもビリオンズの集団を相手に大立ち回りできる程度にはビビも強い。のだけど、『海賊無双』シリーズでは戦場にも姿を現さないNPC扱いだったり、カードゲームでは攻撃できないタイプのリーダーだったりと、最近では公式が必要以上に非戦闘員扱いを貫いている感じがある。原作ではビビが再び重要人物になって来ているので、もう一度戦闘員として認めて貰える様な活躍を期待したい。




クジャッキーストリングスラッシャー
孔雀一連スラッシャー

【技の概要】
〝孔雀スラッシャー〟の強化版で、円盤状の小さな刃を無数に連結させた武器を糸で繋ぎ、小指に装着して攻撃する。
レインディナーズでのクロコダイルとの戦いで初使用。長いリーチを活かした攻撃でクロコダイルの首を貫いたが、『スナスナの実』の能力の前には通用しなかった。またこの際、右手からは〝孔雀一連スラッシャー〟を放っているが、左手には通常の〝孔雀スラッシャー〟を装着している。
その後時計台で使用した際には、両手共が〝孔雀一連スラッシャー〟になっていた。
【使用箇所】
19巻 第170話  VS クロコダイル
【技名が明記されていないため推定の箇所】
23巻 第207話  アラバスタの時計台にて、大砲の導火線を切断する為に使用。
【コメント】
〝孔雀スラッシャー〟の明らかな弱点だった「リーチが短い」「刃先が小さすぎて攻撃力に乏しい」といった点を解消した武器。長い分尋常じゃなく扱いづらそう……というか回転させるのはほぼ無理で、アニメで動きを見てみるとほぼ投げつける様にして斬撃を放っている。それでも刃が当たった椅子をスパンと切断している辺り、切れ味はそれなりに高いんだろうし、斬撃属性のムチみたいなものだと思えば強そうにも見えてくる。

【ONE PIECE 19巻 第170話】
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ところでこの武器、レインディナーズでの初登場時を見ると通常の〝孔雀スラッシャー〟に連結式の刃を取り付け、スラッシャーの回転に合わせて刃が飛んで行くアタッチメントみたいな物にも見えるのだけど、時計台での再登場時にはそんな複雑な仕組みじゃなく、ただ連結式の刃を飛ばす武器に変わっていた。アニメ版のレインディナーズでも通常のスラッシャーっぽい方がオミットされていて、結局何が正しいのか地味に分かりづらい。
ちなみに『ONE PIECE YELLOW』曰く、この武器は「孔雀の羽を模した刃物」を使用しているらしい。




クジャッキーストリングスラッシャー ランバック
孔雀一連スラッシャー 逆流

【技の概要】
〝孔雀一連スラッシャー〟の派生技。攻撃の際に長く伸びたスラッシャーを後方に引き戻す事で、相手の背後からの意表を突いた斬撃を繰り出す技。
アラバスタの時計台にて、Mr.7およびミス・ファーザーズデイとの戦いで使用。しゃがむ事で〝孔雀一連スラッシャー〟を回避した2人が反撃に転じる隙を突いた一撃を浴びせ、時計台から叩き落し撃破した。
【使用箇所】
23巻 第207話  VS Mr.7
      ミス・ファーザーズデイ
【コメント】