ワンダースワンソフト「めざせ海賊王」プレイ日記第6回目です。
ついにサンジ登場のクリーク編まで。
6章構成のうちの第4章なので、ようやく折り返しかな?
■第4章 クリーク編■
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4THステージ
『SOUP』
こころのやさしいウソつき『ホコリのウソップ』を仲間にくわえ航海はつづく
りっぱなキッチンつきの船で・・・
開幕早々、船から海へ向かって大砲を放つルフィ。
そういや、前回のクロ編でも船を貰うくだりは微塵も描かれなかったが、きちんとメリー号はもらえたんかな?
グラフィック上は今までもずっとメリーで航海してたんで、特に変化もないんですが。まあきちんと手に入れたものと脳内補完しておきましょう。
そして原作通りルフィに変わってウソップが放った砲弾は、近くにあった岩山・・・ではなく島1つを一撃で吹き飛ばしてしまう。
いや威力強すぎか。1人バスターコールか。吹き飛んだ島、アルビダのアジトとかと同じグラフィックだからね。跡形もなく消し飛んだからね。
そして消し飛ばされた島(岩山)にて休んでいたジョニーが、当然のごとくブチ切れて襲いかかって来る。が、これを戦闘に入る事すらなく捻りつぶすルフィ。というか、よく生きてたなキミら。
壊血病に倒れていたジョニーの相棒・ヨサクにライムをたらふく投与し、彼も無事復活。
同時に一行は、限られた食力の中から栄養配分を行ってくれる、コックの必要性を実感するのだった。
海のコックを求め、海上レストランバラティエへたどり着いたルフィ達。
だが彼等の前に現れた海軍本部大尉、鉄拳のフルボディは「休暇だから別に捕まえないよ」という無意味なフェイントをかけながら、戦闘へと持ちこんでくる。
不意をついて大砲ブチ込んで来ただけだった原作を思えば、まだ正々堂々としているかもしれない。
・・・と思ったのだが、戦闘が始まってみればなんとバトルに参加してるのはモブ海兵のみ。
あの野郎・・・部下に全部押し付けやがった。
まあ確かに休暇中だというのだから、彼が出てこないのを責めるのは可哀想かもしれない。そも、今のフルボディに海賊を捕える義務などないのだ。決して職務怠慢なワケでも、戦闘グラフィックを用意してもらえなかったワケでもないのだ。
・・・と庇ってあげようと思ったけど、休暇に軍艦やら部下やら駆り出してる時点で公私混同もいいとこじゃねェか。
現代日本だったらめっちゃ怒られるわ。バラティエまで風俗店みたいな風評被害受けたりするわ。セクシー個室料理店みたいな見出しつけられるわ。
ついでに、せっかくなので前回仲間入りしたウソップを使用してみたのだが、これが何気に使いづらい。
キャラクターにはそれぞれ得意とするリーチが存在し、例えばゾロならば近距離、ウソップならば遠距離といった制約が存在する。

戦闘画面にはこの様に自陣、中立、敵陣の3か所が存在するが、ウソップの様な遠距離型が得意とするのは真ん中の中立エリア。ここで立ち止まってくれる様にパネルが配置されないと、攻撃が失敗扱いとなってしまうのだ。
敵側は近距離型のキャラが大勢を占めるので、仮に先手をとられロックパネルを使われても、敵陣までの道が確保されている場合が多い。ゆえに近距離型のキャラは、ロックにより一方的な攻撃を受ける確率が比較的低めなのだ。
しかし遠距離型のキャラは、敵陣までの道が確保されてしまっていると、「自身の得意な中立エリアで立ち止まってくれる」などという事はない。猛進するイノシシが如く、自身の攻撃不能な敵陣まで無意味に突っ込んでいってしまう。
ゆえに後攻となってしまい、両陣営をつなぐ航路が完成された状態でロックされてしまうと、攻撃が確実に失敗となってしまうのだ。
逆に言えば、こちらが先手を取れた場合、ロックパネルを利用する事で安全な場所から攻撃しつつ、敵に自陣まで到達させないといった手段が取れる。しかし、この「先行を取る」というハードルが中々に高い。
こちらは手札のパネルとの兼ね合いや、のちの戦いに向けての温存なども考えつつパネルを切って行かねばならないのに対し、敵はその1戦1戦を全力で戦ってくる。というか、敵側に「手札」という概念があるのかもよく分からない。
つまりステータスなどと無関係な「パネルの数字で決定される」先行・後攻の奪取合戦においては、プレイヤー側は明らかに不利なのだ。
これらを総合すると、遠距離型であるウソップの使い勝手はあまり良くはない・・・様に思う。
更にルフィやナミの様な「万能型」のキャラは、敵陣・中立の双方から攻撃可能なため、そういう意味でも遠距離型の強みは薄れてしまっている様な気もする。
型にハマれば強いタイプなのかもしれないが、現時点ではメリットよりもデメリットの方が目立っていまっているかな・・・。
「基本攻撃力が低い代わりに、遠方からも攻撃出来る」という性能にして、近距離でも攻撃は可能にしたら良かった気もする。ウソップハンマーだってあるんだし。
ただまあ、ロックパネルを使用した遠距離攻撃に成功した場合、その対岸に位置する敵は中立エリアまでの到達すら不可能になっている事が多いので、そういう意味では便利なのだが。
結局ルフィによって撃退されたフルボディ達は、苦し紛れのセリフを吐きながらも「まあいい」と店に入っていく。
よくメシ食う気になれたな、そんな状況で。
さっきまで戦っていた両者が、同じ場所でメシを食う・・・というハタから見れば友情でも芽生えたのかという錯覚を覚えながら、我々もバラティエへ。
すると、何やら慌てた様子のラインズ一等兵・・・に見せかけたただのモブ海兵が店内へ。まあ、店内のグラフィックなど存在しないので、場面はいつもの航路マップですけど。
海賊クリークの手下を逃がしてしまった・・・という彼の報告が入った、という事は、ルフィが流れ弾でゼフを負傷させてしまう話も、サンジがフルボディをボコボコにするくだりも削除。存在ごとカットされたフルボディの彼女・ムーディさんに敬礼。
そして渦中のギンさんが登場。飯を要求する彼を突っぱねようとする店のコック・パティとカルネだが、そこに現れたサンジは空腹のギンに飯を寄越してしまう。
本来なら、追い出されたギンに隠れて飯を与えるサンジだが、今回はその様な場面転換もナシ。とはいえ、パティ達がその行為に怒る様子もないので、やはり彼らの目につかないところでメシを与えたんだろう。
このゲーム、町や建物の描写がまったくないので、「このシーンがどの場所で行われているのか」がすごく分かりにくいのよね・・・基本、説明がなければ原作通りって事でいいんだろうけど、原作未読だったり、うろ覚えだったりする層にはちょっと厳しそう。パティカルネなんて、顔グラだけで名前すら出てきてないし。
サンジはルフィから仲間入りの勧誘を受けるも、これを却下。
一方サンジのメシによって命を繋いだギンは、なぜか号泣しながらクリークにこれを報告。すると彼の案内によって、クリークの海賊船がバラティエへと向かってくる。
サンジのメシで全快したクリークは、レストランの強奪を宣言。だがその背後から現れたミホークによって、自身の船を叩き斬られてしまう。
同時に、慌てた様子のジョニーとヨサクが、ナミが宝を持って逃げてしまった事を報告。この辺、要約されたゲームで見ると、かなり激動の展開やね。
ちなみにここでゼフによるミホークの解説が入るのだが、このゲームではここがゼフの初登場シーンとなっている。
クリークたちに食料を用意するシーンも、「赫足のゼフ」としてクリークに名を出される事もない。なんか、ただの海賊に詳しいオッサンみたいな感じになってらっしゃるね。
そしてゾロとミホークの戦闘。
テキストのみの演出とはいえ、この名ゼリフのオンパレードは青野氏の貫録ありすぎる名演を思い出す。
だが肝心の戦闘の方は、負けイベのバトルに入ることすらなく、ゾロが「勝負しようぜ」といった次の瞬間には血まみれになっているというキンクリっぷり。小刀に胸を突き刺されるシーンも、それでも退かない心力を見せつけるシーンもナシ。
しかし何故だかミホークには認められたらしい。うむ・・・そこカットされたらいろいろと台無しでは。
ただでさえ戦闘の歯応えが薄いゲームなんだし、ここは1対1の負けイベント戦闘でも挟んでも良かったんじゃないかなぁ。
あとミホーク登場シーンには1枚絵があったのですが、どうせ作るなら三千世界の瞬間か、ゾロを叩き斬るシーン辺りの方が良いと思いますよ。
しかし「このおれを越えてみよ」周りのセリフはテキストで流してくれました。これだけでも十分アガる。ほんと、ここは名シーンすぎるぜよ。鷹の目シンパな俺にはたまらん。
そして報復戦に出ようとするクリークを華麗に無視し、ミホークは帰宅。
クリークはパールを呼び出すと、邪魔をするルフィ達の排除を命じるのだった。
ここからはいつも通り、周囲に発生した島を周り、幹部たちを倒していく・・・という流れに。
レストランを奪いに来てる軍団なのに、周りの島でのんびり待ち構えてるってのもどうなのよ。
この章に関して言うなら、たとえばバラティエへ押し寄せる複数の海賊船を、マップ上を周りながら倒していきバラティエを守るタワーディフェンス的なステージにするとか、そういう工夫が欲しいなぁ。移動・戦闘共に地味な動きが続くので、工夫しないと単調なゲームになっちゃうのよね。
ちなみに、パーティメンバーからはナミが抜けており、ゾロとウソップは続投。ナミを追いかける役割は放棄したらしい。
というかゾロ、あんだけミホークに叩き斬られたのに、きちんと体力全快で復活してらっしゃいました。なんてやつだ。
北方に出現した島へ向かうと、そこにはパールさんが待ち構えていた。
自身の無敵っぷりを誇るお馴染みのセリフを吐きながら、襲い来るパールさん。
ゴムゴムのバズーカを一発耐え凌ぐという流石の耐久力を見せるも、特に苦戦する事もなく撃破。
というか、パールさんが遠距離型に設定されてるとは思わなかった。確かにファイヤーパールを始め、遠方の敵に向けた攻撃手段は持ってたけども。
まあ流血を極端に嫌うパールさん的には、近づかずに戦えるならそれに越した事はないんだろう。武器としても使われる両手の盾が本当に伊達になってしまっても、さして問題はないのだ。
次の島ではギンとの戦闘に。
物語上では「サンジとギンの決闘」みたいな空気を醸し出しているが、残念ながら正式な仲間入りを迎えていない今、サンジを戦闘に出す事はシステム上不可能。サンジ対ギンの雰囲気を堪能するのは、2週目までお預けとなる。
そしてこのギンだが・・・ハッキリ言って無茶苦茶弱い。
何度も言うように特にレベル上げの様な事をせずにプレイに臨んでいるのだが、そんな状況にあってなお攻撃を喰らっても1ダメージも受けないという敵ステータスのデフレっぷり。
そしてパールに比べHPも低いため、ゾロの攻撃1発で戦闘不能になってしまうという脆さ。
おかげで一緒に出て来た部下を残し、誰よりも早く散って行ってしまった。サンジとの戦いで見せたあの強さはどこへ行ってしまったのか。
・・・まあ冷静に考えると、あんな極限状態からピラフ1杯掻き込んだだけの状態で、アレだけの動きが出来た原作がおかしいんです。体力状態を考えれば、この弱さも納得であると前向き(?)に考えておこう。
「おれにはこの人を殺せません」という原作通りのセリフが別の意味に聞こえてくる程の弱さを見せたギンを軽く叩きのめし、お次はクリーク戦。
今まで通り、倒してきた幹部格であるギンとパールがお供についている。・・・が、ここはちょっと無理あるんちゃうかな。今しがた反逆したばっかりやん、ギンさん。「殺せません」ってちょっと前まで言ってた人が、バッチリ敵として参戦してくる違和感よ。
戦闘の方は、ファイヤーパールプレゼントを喰らったウソップが死にかけるというハプニングこそあったものの、やはり基本は余裕。結局クリークとギンは一撃で沈んでいきました。
このゲーム、敵の厄介さってHPの多さで決まって来るところあると思う。大概の敵が一撃で倒せちゃうから、どんだけ攻撃力が高くてもそれを披露せずに死んで行っちゃうのよね。
そして原作通り発狂したクリークをギンさんがブン殴り、彼らは帰宅。
ルフィは再度サンジを“偉大なる航路”への旅路に勧誘するも、サンジにバラティエを離れる意志はなかった。
・・・と見せかけ、ゼフの「あいつを連れてってやってくれねェか」という一言を聞いただけで仲間入りを快諾するという異常なまでの聞き分けの良さを見せてくれるサンジ君であった。
パティ達の猿芝居は全カット。尺が足りないとはいえ、なんとも雑な。
しかし例のクソお世話に~のくだりは一枚絵付きでやってくれました。流石の名シーン。
ちなみにクリークの賞金は18000、ギンさんが5000でございました。
急激に金額アップしたな・・・18000って、クロの倍以上やん。東の海の覇者の名は伊達じゃなかった様だ。盾男は伊達男だけど。(無関係)
次回はアーロン編に入ります。遂に麦わら三強が揃ってくれたぜ。
★おまけ
前回も少し触れた様に、このゲームにはロックパネルという上書き不能な航路パネルが存在する。
これはバトル時だけでなく航路マップ上に配置した場合も同じであり、一度置かれたロックパネルを除去する方法は特にない様だ。
また航路マップでは、実は今置かれている航路に繋がる形でパネルを配置する必要はない。
まったくもって繋がりのない、支離滅裂な航路を作る事も可能なのだ。
なら、提示された目的地に存在する1つしかない入口を封鎖する形で、ロックパネルを配置した場合はどうなるのか。
と思い、実際に直線型の航路パネルを使い、到達必須の目的地であるバラティエに到達する事が出来ない航路を作ってみたところ・・・
何も起こりませんでした。
何も起こらない、という事は「ゲームオーバーになる」事も、「ロックパネルが外される」事も、「書き換え可能な状態になる」事もなかった、という事。
つまりこの様に、「目的地への到達が不可能な航路」を作ってしまった場合、人知れず進行不能となるというのが答えな様だ。
まあ俺みたいに狙ってやらない限り、こんな状況が生まれる事は少ない。
・・・が、操作ミスなども考えると、最悪一枚のパネル配置の間違いで生まれてしまう状況ではある。
こうなってしまうと、もう解決策は一度電源を落としてやり直すくらいしか存在しないため、マップ上でロックパネルを使う際は注意しておいた方がよさそうだ。
無茶な航路を作ってた時とか、「目的地の島が出現した時には、すでにロックパネルが邪魔で到達不能になっていた」とかいう事態が生まれないとも限らんし・・・。