【トニートニー・チョッパー】



戦闘スタイル:悪魔の実/打撃
年齢:17歳
身長:90㎝(人獣型)

麦わらの一味の船医。『ヒトヒトの実(モデル不明)』を食べた人間トナカイで、雪男の様な巨体を持つ人型の姿に変身できる。生まれはトナカイの為、本来の姿は四足歩行の獣型だが、悪魔の実を食べて以降は基本的にはタヌキの様に小柄な人獣型の姿で過ごしている。
通常の動物系能力者の三段変形に加え、自身が研究の末に生み出した『ランブルボール』を食す事で、変身形態を七段階にまで増やす事が可能。人型で繰り出す拳や、「鉄の蹄」と自称する岩をも砕く硬度を誇る蹄を活かした技など、パワー重視の戦法を得意とする。
また新世界編では、七つの変身段階のうち一部が新しい物に刷新されている。








ブレーンポイント
頭脳強化

【技の概要】
『ヒトヒトの実』の能力による変身形態の1つで、人獣型の姿を指す変形点。『ランブルボール』なしで最初から変形可能な形態で、普段は基本的にこの姿でいる事が多い。
タヌキと間違われる程小柄な姿の為戦闘には向かないが、身体の小ささゆえに回避能力に優れる他、洞察力を活かし敵の弱点を探る事を得意とする。
【使用箇所】(名前付きで変身した箇所のみ)
17巻 第149話  VS チェスマーリモ
20巻 第185話  VS ベーブ(Mr.4)&ドロフィー(ミス・メリークリスマス)
28巻 第262話  VS ゲダツ
85巻 第849話  VS ブリュレ、ランドルフ、ワニ貴族など
【コメント】
いわゆるツノの生えたタヌキ。元々がトナカイである為これも変身後の姿なのだが、チョッパーはほぼ常時この姿で生活している。エニエスロビーで〝怪獣強化〟の暴走状態で暴れ回った際は海に叩き落す事で変身を強制的に解除したが、解除された先は本来の獣型ではなくこちらの姿だった。チョッパーにとって、もはやこちらの姿がデフォルトなんだろう。悪魔の実を食べたばかりの頃、トナカイの群れからバケモノ扱いを受けていたシーンでも、この姿に変身してしまっていた。能力を得たばかりで制御が効かなかったんだろうが、ここまで変身状態で姿が固定されてしまう能力も珍しい。基本は動物が食べてこその能力というのもあって、普通の動物系とはやっぱりどこか違っているんだろうか。モデルも未だに分かんないし。




ヘビーポイント
重量強化

【技の概要】
『ヒトヒトの実』の能力による変身形態の1つで、人型の姿を指す変形点。パワー重視の大柄な姿であり、完全な人間の見た目ではない為ゴリラや雪男と間違われる事もある。ランブルボールなしで最初から変形可能だった形態の1つ。
新世界編では体型がより大柄となり、首周りの毛の量も増え、更に人らしさから遠ざかった見た目となった。
【使用箇所】(名前付きで変身した箇所のみ)
17巻 第149話  VS チェスマーリモ
28巻 第262話  VS ゲダツ
65巻 第642話  VS ドスン
【コメント】
悪魔の実は「人が望んだ進化の可能性」らしいが、どこの誰がこんな毛だるまの巨体になりたいと望んだんだろう。
一応は人型と称されるが、変身後の姿であるため動物系の定義で言うとむしろ獣型に当たる。『ヒトヒトの実』と言いつつまったく人間に見えない見えないが、髪型などの特徴が変身後の姿にも反映されている例は他の能力者にもいるので、これもそういうパターンなのかもしれない。それにしてもちょっと毛深すぎる気はするけど、元が動物という事で少し過剰に反映されてるのかも。
新世界編では更に人間っぽくない姿になったが、この頃になると人間離れした姿の人間なんて腐る程出て来てるので、相対的にあんまり目立たなくなった気はする。というか、初期のキャラでもマシラとかの方がよっぽど人間に見えない。




ウォークポイント
脚力強化

【技の概要】
チョッパー本来のトナカイの姿へと戻る変形点で、四足歩行を活かした速度重視の形態。仲間を乗せて走る事もある。
新世界編では成長に伴って体格が大きくなり、毛並みもよりフサフサになった。
【使用箇所】(名前付きで変身した箇所のみ)
17巻 第149話  VS チェスマーリモ
28巻 第262話  VS ゲダツ
【コメント】
本来の生まれつきの姿に戻るだけだが、変形点の1つとして扱われている。むしろ人獣型でいる時間が長すぎて、こっちの方が変身後の姿みたいな感覚は否めない。
戦闘ではあまり活用されているイメージに乏しく、主に機動力による回避・逃走や移動手段に使われている感じ。新世界編では同じ四足歩行だった角強化が二足歩行寄りになった事や、身体の成長に伴ってこちらの形態でも遜色ないぐらいにツノが大きくなったので、戦闘面での活躍に期待……出来るかと思いきや、そもそもチョッパーの戦闘シーン自体があまり描かれなくなってしまった。




ランブル

【技の概要】
自身が製作した薬品である『ランブルボール』を服用する事で、3分間の間、動物系悪魔の実の変形の波長を狂わせる。チョッパーは5年間の研究の末、本来の3種類の変形に加えて『飛力強化』『毛皮強化』『腕力強化』『角強化』の4つの追加変形点を会得した。
ランブルボールは劇薬であり、6時間に1つが適量とされている。短時間の内に2つ目を使うと、副作用として変形を自分の意志で制御できなくなり、3つ目では巨大な怪物の様な姿に変身し暴走状態と化してしまう

新世界編では7つの変形点が一新され、ほとんどの変形点にランブルボールが不要になった。そして2年前時点では暴走状態とされ制御不能だった形態が『怪物強化』として変形点に取り入れられ、この形態になる場合にのみランブルボールが使用される。
またワノ国編以降では、シーザーからの助言を取り入れてランブルボールの構造式に改良を加え、変形時間を30分まで延長している。変身の延長にはリスクもあり、効果が切れた後は副作用として、一定時間『ベビジジーチョッパー』と呼ばれる手の平に乗るサイズで老人の様にヨボヨボした姿に弱体化してしまう。
【使用箇所】
17巻 第149話  VS チェスマーリモ
20巻 第185話  VS ベーブ(Mr.4)&ドロフィー(ミス・メリークリスマス)
24巻 第226話  激怒するナミから身を守る為に使用。
28巻 第262話  VS ゲダツ
35巻 第330話  VS フランキー一家
38巻 第363話  アクア・ラグナから逃れる為に使用。
42巻 第406話  VS クマドリ(2個目)
42巻 第407話  VS クマドリ(3個目)
49巻 第477話  VS オーズ
52巻 第512話  VS 戦桃丸
62巻 第605話  VS スルメ
65巻 第646話  VS ドスン
67巻 第667話  チョッパーと入れ替わったフランキーが使用。
85巻 第849話  VS ワニ貴族など
100巻 第1007話  VS クイーン
【コメント】
ルフィのギア系の技はよく身体への負担が語られているが、劇薬を使って無理やり能力をイジっているチョッパーもどう考えても寿命を削っていると思う。……のだが、100巻のSBSではブラックマリアも薬などで変形点をイジっている事が判明している。動物系の変形は少しの操作で割と簡単に変えられるものの様で、意外とそこまでの負担はないのかもしれない。まあ複数服用で暴走状態にまでなった時とかは、だいぶ負担来てるだろうけど。
ちなみに上記リストのうち605話のものは新世界編であるにも関わらず〝毛皮強化〟の為にランブルボールを服用しているが、これはランブルボールキャンディを食べただけとの事(66巻SBS)。まあぶっちゃけただのミスなんだが、ランブルボールキャンディは実際にこのシーンが描かれるよりも前から現実に商品化されていたりもする。尾田さんの記憶にあったかは知らないけど。ついでに、1004話の扉絵リクエストのネタにも使われてた。




ジャンピングポイント
飛力強化

【技の概要】
ランブルボールの服用によって可能となる変形点の1つ。『重量強化』に比べて細身の二足歩行型となり、高い跳躍力を得る事ができる。
新世界編では、他の変形点に統合され消滅した。
【使用箇所】
17巻 第149話  VS チェスマーリモ
24巻 第226話  激怒するナミから逃げる為に使用。
28巻 第262話  VS ゲダツ(2回使用)
35巻 第330話  VS フランキー一家 
38巻 第363話  アクア・ラグナから逃れる為に使用。
42巻 第406話  VS クマドリ(制御できず、重量強化になった。)
49巻 第477話  VS オーズ
【コメント】
跳躍力だけでなく機動力にも優れる様で、チェスマーリモとの戦いでは4本の斧の乱れ斬りをこの形態で掻い潜っていた。跳躍の後は普通なら空中で無防備になりそうなところだが、跳んだ後に突然姿をくらまし、懐から現れて〝刻蹄『桜』〟を見舞うという離れ業もやって見せている。この辺りを考えると、単なる跳躍力の向上というよりは全体的な動作を素早くし、敵の目を掻い潜る事を目的とした変形点なんじゃないかと思う。何かと地味な上に新世界編では結局消滅してしまったが、




ガードポイント
毛皮強化

【技の概要】
ランブルボールの服用によって可能となる変形点の1つ。体毛が一瞬で伸び、大きな毛玉の様な姿になることで防御力を強化する形態。
新世界編ではランブルボールなしで変形可能となった他、毛量も大幅に大きくなり、防御性能がより高くなった。
【使用箇所】
17巻 第149話  VS チェスマーリモ
24巻 第226話  激怒するナミから身を守る為に使用。
28巻 第262話  VS ゲダツ(2回使用)
62巻 第605話  VS スルメ
67巻 第665話  フランキーと入れ替わった際、ルフィや子供達が転がして遊んでいた。
89巻 第890話  VS リンリン
【コメント】
歩く毛玉。
顔面は丸出しな為弱点が分かりやすいが、律儀にも相手はあまりそこを突いて来ないので助かっている。
木槌でブン殴られる程度ではビクともしない為それなりに頑丈ではあるが、ゲダツの〝ジェットパンチ〟には通用せず、ガードの上から普通に殴り飛ばされてしまっていた。やはり毛量で攻撃を防ごうという考えが甘かったんだろうか。
しかし新世界編では、その毛量を爆発的に増幅させる事で更なる防御力を実現し、あのリンリンの平手打ちを受け止める事に成功した。暴走する四皇の攻撃で揺るがないなら、この防御を崩せる人間などこの世にほぼ存在しないと言える。オマケにランブルボールも不要になっているので、物理攻撃への対策としては右に出る者はいないかもしれない。まあ、カイドウみたいな炎攻撃には滅法弱そうなので、無敵ってわけではないけど。




アームポイント
腕力強化

【技の概要】
ランブルボールの服用によって可能となる変形点の1つ。腕の筋肉が膨張し、岩をも砕くほどのパワーを得た二足歩行形態となる。
新世界編では他の形態に統合され、消滅した。
TVスペシャル『ハートオブゴールド』やゲーム『ONE PIECE オデッセイ』では、新世界編が舞台であるにも関わらずこの変形点を使用している。
【使用箇所】
17巻 第149話  VS チェスマーリモ
28巻 第262話  VS ゲダツ
35巻 第330話  VS フランキー一家
42巻 第407話  VS クマドリ(制御できず、頭脳強化・脚力強化・飛力強化になった。)
42巻 第407話  VS クマドリ
49巻 第477話  VS オーズ
【コメント】
2年前のメインウェポンだった腕力強化だが、新世界編では他の形態に統合されまさかの消滅。パワーという面では更に屈強になった重量強化で事足りるかもしれないが、この形態の強みはやはり、岩をも砕くという蹄の硬度。人間の様な拳になってしまう重量強化ではこの威力を賄うことはできず、結果としてチョッパーの戦闘は多くがリスクのある怪物強化に頼る事になってしまった。何故あえて、切り札だったこの形態を削除したのか、チョッパーに小一時間ほど問い詰めたい。おかげで新世界編では戦闘面の活躍がほとんどなくなっちゃったし……。
ゲーム『オデッセイ』では新世界編が舞台ながらシナリオの都合上一味の各キャラが使う技は2年前のものが中心になっているので、チョッパーも普通に腕力強化を使う。原作から考えると矛盾点になるのだが、正直、これがないとチョッパーの技って本当に決め手に欠けるから、ゲーム制作陣にはむしろグッジョブと言いたい。




ホーンポイント
角強化

【技の概要】
ランブルボールの服用によって可能となる変形点の1つであり、チョッパー曰く「とっておき」の変形点。
四足歩行のトナカイの姿となるが、『脚力強化』に比べ前足が人間に近い掌を持ったガッシリとしたものになり、角の長さも大幅に伸びる。
新世界編ではランブルボールなしでの変形が可能となり、姿も二足歩行で蹄を残したものに大きく変わった。
【使用箇所】
20巻 第186話  VS ベーブ(Mr.4)&ドロフィー(ミス・メリークリスマス)
35巻 第330話  VS フランキー一家
42巻 第406話  VS クマドリ(制御できず、毛皮強化になった。)
64巻 第636話  VS ダルマ
72巻 第718話  VS ジョーラ
【コメント】
新世界編にも生き残った形態の中では、最も姿が様変わりしている。2年前は獣型の姿を元にマイナーチェンジを施した感じだったが、新世界編ではどちらかと言うと獣人型っぽい。ルフィには「クワガタ」と言われていたりもして、個人的な感想を言えば、あまり格好よくは……。出番もかなり少なく、正直、2年後にもこの形態が生き残っている事をたまに忘れそうになる。




カンフーポイント
柔力強化

【技の概要】
新世界編から登場した、強化一新され新たに可能となった変形点の1つ。
丸みを帯びたタヌキの様な身体と筋力の発達した手足を持った二足歩行の姿となり、カンフー風の格闘攻撃を繰り出す事ができるようになる。
【使用箇所】
62巻 第614話  VS リュウグウ王国警備隊
67巻 第658話  VS パンクハザード兵
81巻 第812話  ファイアタンク海賊団に捕まった際に使用。
86巻 第869話  VS ビッグ・マム海賊団(お茶会時)
87巻 第875話  VS ペロスペロー、カタクリ、ホーミーズ
98巻 第989話  VS 百獣海賊団
【コメント】
「わざわざ腕力強化を消してまで会得した姿がこれか」と思わざるを得ない、チョッパーの新形態。ほとんど雑魚狩り専門でしか使われておらず、この形態でしか使えない技も登場していない為、活躍は本当に少ない。とはいえ新世界編におけるチョッパーの基本戦闘スタイルの様な扱いである為、出番はそれなり。しかしいくら何でも決め手に欠けるし、とてもじゃないが新世界の猛者達を相手に戦える戦力ではない。見た目も可愛くないし……。




モンスターポイント
怪物強化

【技の概要】
怪物の様に巨大化した二足歩行の姿へと変形し、圧倒的なパワーを得る変形点。掌は5本指に分かれているが、指先にはトナカイの蹄の様な固い部分が残っている。
元々は単なる暴走形態であり、ランブルボールを6時間以内に3つ服用する事で変身。大きなパワーを得る代わりに自我を失い、仲間さえも攻撃してしまう制御不能な形態だった。また長く変身していると、徐々に生命力が薄れる様に弱って行ってしまう。
エニエスロビー編で初使用。自力では敵わないクマドリを相手に3つ目のランブルボールを服用し、圧倒的な力でクマドリを捻じ伏せたが、そのまま暴走し建物を破壊して回ったり、ナミやゾロ達に対しても見境なく攻撃するなど、暴れまわった。その後、フランキーによって海に叩き落された事で変身は解除された。

新世界編では2年の修行期間を経たことで制御可能となり、ランブルボールを必要とする唯一の形態として変形点に取り入れられた。ただし変形可能な時間は3分間だけであり、変身解除後は全身疲労により2~3時間は歩くこともできなくなってしまう。

ワノ国編以降は、シーザーからの助言を取り入れてランブルボールの構造式を改良する事で、巨大化時間を30分まで延長する事に成功した。ただし副作用として変身解除後は一定時間、手のひら大にまで身体が縮み、老人の様な口調で喋る様になった『ベビジジー』と呼ばれる弱体化した姿になってしまう。
【使用箇所】
42巻 第407話  VS クマドリ(ランブルボール3個服用による暴走)
52巻 第512話  VS 戦桃丸(同上)
65巻 第645話  VS ドスン
67巻 第667話  チョッパーと入れ替わったフランキーが使用したが、制御不能に。
69巻 第682話  パンクハザードにて、キャンディを欲して暴れる子供達を抑える為に使用。
81巻 第807話  VS ビッグ・マム海賊団(ゾウ編回想)
83巻 第835話  VS ブリュレ(誘惑の森)
85巻 第849話  VS ワニ貴族など
89巻 第891話  VS リンリン
100巻 第1007話  VS クイーン
【コメント】
〝腕力強化〟という戦闘の核を失ったチョッパーの、新世界編における切り札。巨大化によって大きな力を得るが、そもそもチョッパー自体に幹部戦が回って来なくなったせいもあり、意外とあんまり活躍はしていない。それでも、あのクイーンを相手に普通にダメージを与えていた辺り、攻撃力はやはり相当のものではあるんだろう。
暴走時代のそれは「パワーを得る代わりに自我を失う」という、インペルダウンの獄卒獣のような動物系の覚醒を制御できていない時の特徴に近い。が、動物系の覚醒が圧倒的な回復力を得るのに反し、チョッパーの暴走はむしろ体力を蝕まれていっていた。この形態が覚醒と関係がある確証はまったくないが、ドーピングで無理やり力を引き出しても本物の様にはなれないという事だろうか。





スコープ
診断

【技の概要】
『頭脳強化』状態にて使用可能な技。
両手の蹄の先を合わせ、その隙間から敵を覗き込むことで弱点を探ることができる。
ドラム王国でのチェスマーリモとの戦いで初使用し、アゴが弱点である事を導き出し、勝利の決め手となった。
【使用箇所】
17巻 第149話  VS チェスマーリモ
20巻 第185話  VS ベーブ(Mr.4)&ドロフィー(ミス・メリークリスマス)
28巻 第262話  VS ゲダツ
【コメント】
人間型がパワー重視なのに対し、あちらよりも動物に近い筈のこの姿が、何故か頭脳重視という変わった変身形。やっぱアレ、シンプルな人間になる能力じゃないんだろうか。
初期のチョッパーはこの技で敵の弱点を探り、〝腕力強化〟でトドメを刺すのが主だったが、敵が強くなるにつれてあまり使われなくなってしまった。まあ強い敵相手に、戦闘力で劣る人獣型姿でいなきゃいけないのはリスク高すぎるから、致し方ないかも。
オーズ戦でも敵の弱点を探る流れがあったが、あの時はこの技を使う事なく、人型の姿のままオーズの死因を突き止めていた。まあよく考えたら、蹄の間から敵を覗き込む事になんの意味があるんだって話だしな……人獣型に役割がなさすぎるから「頭脳強化」って言い張ってただけで、別にどの形態でも弱点を見抜く力に変わりはないのかも……。




こくてい ロゼオ
刻蹄『桜』

【技の概要】
『腕力強化』状態にて使用可能な技。
発達した腕の筋力と岩をも砕く硬度を持つ「鉄の蹄」を活用し、敵の身体に桜の様な打撃跡を残す一撃を繰り出す。
ドラム王国でのチェスマーリモとの戦闘で初使用。敵の懐に潜り込み、〝診断〟で見抜いた弱点のアゴを狙い澄ました一撃で、変身可能な3分ジャストでチェスマーリモを撃破した。
【使用箇所】
17巻 第149話  VS チェスマーリモ
42巻 第403話  VS クマドリ
【コメント】





こくてい クロス
刻蹄『十字架』

【技の概要】
『腕力強化』状態にて使用可能な技。
両手首を合わせた構えから、敵の身体に十字型の打撃跡を残す一撃を繰り出す。
空島でのサバイバルにおいて、ゲダツとの戦いで初使用。『雲貝』入りの靴を片方脱がせて飛行を不安定にさせる事で、平静を欠き『心綱』を乱したゲダツに必殺の一撃を叩き込んだ。倒すには至らなかったが、沼雲の中に頭から落下したゲダツが脱出の為に『雲貝』を噴射した際、逆に沼の深くまで沈んで行ってしまった為、勝利となった。
【使用箇所】
28巻 第262話  VS ゲダツ
42巻 第403話  VS クマドリ
【コメント】
大技ではあるが、地味にゲダツを倒しきれてはおらず、「ゲダツがアホすぎて何とかなった」というフワッとした終わり方になった技。まあチョッパーが単独で倒しきれてしまっても神官の格が落ちるし、これで良かったんだと思う。1万メートル以上落っこちて頭から地面に突き刺さってもうっかり生きてる様なわけわからん奴相手に、普通に勝つのは無理よ。




ロゼオコロネード
桜並木

【技の概要】
『角強化』状態にて使用可能な技。
発達した角を振り回しながら突進し、多数の敵を薙ぎ倒す。
フランキーハウスに殴り込みを仕掛けた際に使用。窓から脱出しようとしたフランキー一家を薙ぎ倒し、逃げ道を塞いだ。
【使用箇所】
35巻 第330話  VS フランキー一家
【コメント】





ヘビーゴング
重量ゴング

【技の概要】
『重量強化』状態でパワー重視の強力なパンチを繰り出す技。
エニエスロビーでのクマドリとの戦いで初使用。顔面に対するパンチを繰り出したが、〝鉄塊〟の防御によって逆にダメージを受けてしまった。
【使用箇所】
42巻 第406話  VS クマドリ
48巻 第470話  VS オーズ
65巻 第642話  VS ドスン
【コメント】





こくてい ロゼオ・
ミチエーリ
刻蹄 桜吹雪

【技の概要】
『腕力強化』状態にて使用可能な技で、両腕から『刻蹄 桜』の乱打を繰り出す。
ランブルボールの暴走を除けば、2年前時点のチョッパーが持つ最高の攻撃とされている。
エニエスロビーでのクマドリとの戦いで初使用。2つ目のランブルボールの服用で変形を制御できない中、『腕力強化』を引き当てたチャンスに全てを賭けて放たれた。最強の鉄塊である〝鉄塊 剛〟を崩し血を吐かせる程の破壊力を見せたが、倒すには至らず、逆にクマドリを激昂させ反撃の隙がない程の猛攻を浴びてしまった。
【使用箇所】
42巻 第407話  VS クマドリ
52巻 第510話  VS パシフィスタ(PX-4)
【コメント】
2年前チョッパーにおける最強の技。同じ〝鉄塊 剛〟とぶつかり合った攻撃としてはルフィの〝JETバズーカ〟があるが、あちらはブルーノを倒しきれたのに対し、こちらは大ダメージこそ与えたものの、撃破には至らなかった。ブルーノとクマドリの道力はほぼ互角なこと、ブルーノも一瞬は持ちこたえて見せた事などを考えると、こちらは〝JETバズーカ〟よりも少し劣る程度の威力という事になるか。しかし、あのルフィが身を削って得た力である〝ギア2〟の大技とそこまで変わらない威力というのは、チョッパーの力量を考えると相当凄い。恐らくゲダツにやられかけていた頃には撃てなかった技なんだろうし、ゾロが言っていた様に、麦わらの一味が死線を越える度に力を上げていた事がよく分かる攻撃だと思う。




こくてい ダイヤモンド
刻蹄「菱形」

【技の概要】
『腕力強化』状態にて使用可能な技。
両手の蹄の先を合わせた構えから打撃を繰り出し、菱形の打撃跡を残す。
トビウオライダーズとの戦いで使用し、トビウオの1体を撃破した。
【使用箇所】
51巻 第494話  VS トビウオライダーズ
【コメント】
〝診断〟の構えの掌側を向こうに向け、そのまま殴りつける感じの技。やってみると分かるが、信じられないぐらい力を入れにくい。〝ゴムゴムのバズーカ〟の様に両腕別々に放った方がよっぽどいい打撃を食らわせられると思う。
思うに、これは威力を重視した技ではなく、むしろわざと力の込めにくい打撃を放つ事で手加減する為の技なんじゃないだろうか。これを使用した相手はトビウオライダーズが乗るトビウオで、言ってしまえば人間に使われているだけの動物。動物の気持ちが分かるチョッパーだからこそ、罪のない動物を無駄に傷つけるのは忍びなく、向かって来る敵を払いのける為だけの技に留めたんじゃないかと思う。




かくほうエルフ
角砲11

【技の概要】
新世界編における『角強化』状態にて使用可能な技。
角を駆使して地中を掘り進み、勢いよく地表へ飛び出すと共に敵に向かって突進する。
魚人島での新魚人海賊団との戦いで使用。地中を掘り進む事でダルマを攪乱し、更にウソップの背後を狙ったドスンに対し、地中から飛び出して攻撃した。その後、チョッパーが掘った穴はウソップが〝ドクロ爆発草〟の攻撃に利用している。
【使用箇所】
65巻 第640話  VS ドスン
【コメント】





こくてい パルメ
刻蹄「椰子」

【技の概要】
新世界編における『怪物強化』状態にて使用可能な技。
蹄の硬度を持つ指先から、その巨体の力を活かした平手打ちを繰り出し、鉄をも粉砕する威力で敵を薙ぎ払う。
魚人島でのドスンとの戦いで使用し、鉄の槌を粉砕しながらドスンを打ち倒した。
【使用箇所】
65巻 第646話  VS ドスン
【コメント】
〝腕力強化〟とは違い人間のような5本指になっている〝怪物強化〟だが、指先は蹄と同じような形質になっている為、これも〝刻蹄〟系の技にあたる。
唯一の出番がドスン相手なので威力の程はあまり分からないが、2年前の〝腕力強化〟の蹄が「岩だって砕ける」と自負していた所からドスンの鉄のハンマーを砕いて見せたのは強化として分かりやすい。




チョパファージネブライザー
チョパファージ霧砲

【技の概要】
霧状の薬品を大砲で散布し、周囲の人物全員に薬を一気に摂取させる技。
鬼ヶ島にて使用し、クイーンが開発したウイルス『氷鬼』の抗体を元に作った良性のウイルスを散布し、数千の兵達に一斉に抗体を摂取させた。
【使用箇所】
100巻 第1007話  ライブフロアの侍や百獣海賊団の兵隊達全員に使用(鬼ヶ島)
【コメント】






ひっさつウソッチョ ハンマーすいせい
必殺ウソッチョ ハンマー彗星

【技の概要】
〝角強化〟状態に変身したチョッパーの角に結んだゴムから、〝ウソップハンマー〟を射出する連携技。
アラバスタでのMr.4ペアとの戦いで使用。射出したハンマーでベーブ(Mr.4)を吹き飛ばし、ラッスーを巻き込みながら柱に叩き付ける事で撃破した。
【使用箇所】
20巻 第186話  VS ベーブ(Mr.4)、ラッスー
【コメント】
ゲーム『グランドバトルRUSH』では、デカめのパチンコを地面に突き刺す事でウソップ単体でハンマーを飛ばす〝必殺ハンマー彗星〟という技が登場していて、チョッパーの存在意義が疑われている技。威力はこっちの方が高くなっているんだろう、たぶん……。
原作でも、チョッパーの代わりにゴムを周囲の木かなんかに括り付けて物体を飛ばす『クワガタ』という新兵器が開発されており、あんまりチョッパーに頼る意味はなくなってしまった。そして新世界ではチョッパーの〝角強化〟が二足歩行型になった為、明らかに発射台として使いづらそうな感じに。そういえば、新世界版の角強化はルフィに「クワガタ」と間違えられていた。兵器の方のクワガタに取って代わられた自分の役割を取り戻そうという無意識化の気持ちが、変身形態にも表れたのかもしれない。知らんけど。




ロビッチョスープレックス

【技の概要】
敵の身体を掴んだチョッパーの足裏から、ロビンの〝脚場咲き〟で無数の足を伸ばす事で高所へと持ち上げ、上空から敵の頭部を地面に叩き付ける連携技。
スリラーバークでのホグバックとの戦いで使用。ホグバックの頭を地面に叩きつけようとしたが、落下の途中でオーズが乱入して来た為、途中で中断された。
【使用箇所】
48巻 第469話  VS ホグバック
【コメント】





パイレーツドキングシックス ビッグエンペラー
パイレーツドッキング6 ビッグ皇帝

【技の概要】
麦わらの一味の身体をドッキングさせる事で誕生する、巨大ロボ戦士。実際にはただの組体操。
スリラーバークでのオーズとの戦いで使用。チョッパーが頭部、フランキーが胴体、ウソップが右腕、ゾロが右足、サンジが左足を担当するが、『左腕レフトアーム』を担当するロビンが合体を拒否したため、原作中では完成しなかった。
【使用箇所】
49巻 第472話  VS オーズ
【コメント】





フランキースカイウォーク
フランキー〝空中散歩〟

【技の概要】
チョッパーが運ぶ材料をフランキーが高速で組み立て、空中へと延びる階段を即興で作る連携技。巨大な敵や高所への足掛かりとする為に使われるが、即興工事のため寿命は短い。
オーズとの戦いで使用し、頭部へと接近し〝フラッパーゴング〟に繋げた。
【使用箇所】
49巻 第472話  VS オーズ
【コメント】





フラッパーゴング

【技の概要】
チョッパーの〝重量ゴング〟とフランキーの〝ストロングハンマー〟を同時に敵に叩き込む連携技。
スリラーバークにて、オーズを投げ飛ばす為の作戦時に使用。『フランキー〝空中散歩〟』で頭部付近へと接近し、2人分の重い打撃をアゴに叩き込む事で脳を揺らし、体勢を崩させた。
【使用箇所】
49巻 第472話  VS オーズ
【コメント】





アルメ・ド・レールこくていロゼオシュート
空軍刻蹄桜シュート

【技の概要】
サンジが脚に乗せたチョッパーを蹴り出し、勢いを増した〝刻蹄 桜〟を敵に叩き込む技。
この技が当たった箇所には、本来の〝刻蹄 桜〟よりも遥かに大きな蹄の跡が残る。
スリラーバークでのオーズとの戦いで使用。サンジがオーズの腕を駆け上がり、空中に跳んだチョッパーを蹴り出す事で攻撃を放った。しかしダメージは蓄積させたものの「痛み」を感じないオーズが相手だった為、そのまま逃げ場のない空中での反撃を浴びてしまった。
【使用箇所】
49巻 第477話  VS オーズ
【コメント】





ゴムゴムのヘビースタンプ

【技の概要】
ルフィの〝ゴムゴムのスタンプ〟とチョッパーの〝重量ゴング〟を同時に繰り出す連携技。
ワノ国編にて、クイーンが去った後の兎丼の戦いで使用。百獣海賊団数名を蹴散らした。
【使用箇所】
94巻 第949話  VS 百獣海賊団(ワノ国・兎丼)
【コメント】