【ロロノア・ゾロ】



戦闘スタイル:刀剣/覇気

両手と口で三本の刀を用いる、三刀流の剣士。幼少期は二刀流の使い手だったが、親友であるくいなの死後は彼女の刀を受け継ぎ、三刀流の使い手となった。状況に合わせて一刀流や二刀流、果ては刀を持たない無刀流も使いこなすが、本人曰く一刀流は不得手としている(クロ編時点)。
基本的にはパワー重視の『剛剣』の使い手だが、ミホークとの戦闘以降は『柔』の剣も使う様になった。またアラバスタ編以降は鉄を斬る力、空島編以降は『飛ぶ斬撃』を習得するなど、戦いを重ねる毎に戦闘の幅を広げている。
所有する刀は、ワノ国編以降では大業物『和道一文字』に『閻魔』、業物の『三代鬼徹』の3本。過去には無名の刀2本や良業物『雪走』、大業物『秋水』も使用していた。








いっとうりゅう「いあい」 ししそんそん
一刀流「居合」 獅子歌歌

【技の概要】
鞘に収めた刀を下に向けた状態で身体の横に構え、擦れ違い様の居合抜きによって敵を斬り裂く。
アラバスタ編におけるダズ・ボーネス(Mr.1)との戦いで初使用。鉄の呼吸を知る事で、鉄の身体を持つダズを斬る事に成功した。 
【使用箇所】
21巻 第195話  VS ダズ(Mr.1)
43巻 第416話  VS カク
50巻 第485話  VS くま
【コメント】
ニャーバン兄弟との戦いの時曰く「一刀流はあんまし得意じゃねェ」と言うゾロが、初めて使用した一刀流の技。鉄を斬る力を得たとは言え攻撃が通る様になっただけに過ぎず、生半可な剣術で勝てる程、ダズは簡単な相手ではない筈。ダズの方にも剣士に対する慢心があったのかもしれないが、ゾロも戦闘中にシャムに刀を奪われた経験から、不測の事態に対応できるよう三刀流以外の剣術も磨くようになったのかもしれない。初期の強敵とは言えない相手との戦いも、しっかりとゾロの糧になっていたと考えるのも面白い。



いっとうりゅう さんじゅうろくポンドほう
一刀流 三十六煩悩鳳

【技の概要】
一刀流により、『大砲』と称される高威力の飛ぶ斬撃を放ち、離れた相手を斬り裂く技。
 空島編のブラハムとの戦いで初使用。 ウェイバーと閃光銃による空中からの遠距離攻撃を得意とするブラハムに対し、劇中で初めて『飛ぶ斬撃』を繰り出し勝利した。
またTVアニメ版ではブラハムとの戦いの前に、上空から襲ってくる巨大な鳥に対してこの技と思しき剣術を試すシーンがある。その際は「まだ甘いな」と自ら発しており、未完成の状態だったのだと思われる。

初披露時の前口上は「眼・耳・鼻・舌・身・意  人の六根に好・悪・平  またおのおのに浄と染  一世三十六煩悩」。 
【使用箇所】
28巻 第259話  VS ブラハム
29巻 第271話  VS オーム
38巻 第363話  ウォーターセブンの煙突に挟まっていた時、その煙突を破壊する為に使用。
43巻 第412話  VS カク
      ジャブラ
50巻 第484話  VS くま
52巻 第503話  シャボンディ諸島のヒューマンショップにて、ケイミーの水槽を切断する為に使用。
【コメント】
ONEPIECEの世界には、鎌風(=かまいたち)によって足で斬撃を放つ『嵐脚』という体術がある為、飛ぶ斬撃も理屈は同じだと思う。嵐脚は足の振りの「速度」によって鎌風を呼び起こす技だったので、こちらも特殊な技術が必要な技というよりは、剣を振り抜くスピードやパワーさえ磨けば習得できるものなのかもしれない。鉄を斬る能力に比べ習得がやけにあっさりだったのも、普段から肉体の鍛錬を怠らないゾロならば自然と身に着くタイプの技だったからなんだろう。



いっとうりゅう ひりゅう かえん
一刀流 飛竜 火焔

【技の概要】
高所から敵に目掛けて飛びかかり、刀を持った左手首を右手で抑えた構えから、斬り口の発火する斬撃を繰り出す。
ワノ国編にて『閻魔』を用いて放った際には飛ぶ斬撃となり、ドクロドームの巨大な角を両断する威力を見せた。
【使用箇所】
48巻 第467話  VS リューマ(ゾンビ)
99巻 第1002話  VS カイドウ
【コメント】
ゾロがワノ国編で会得した狐火流の剣術には、「炎を斬り裂く」術のほかに「刀身から炎を起こす」技がある。切り口の発火するこの技を持っている以上、ゾロは錦えもんの剣技を知る前から、狐火流の技術を部分的に身に着けていた事になる。狐火流の起源がワノ国にあるのか、錦えもんの独自の技なのかはよく分からないが、ゾロもまたワノ国にルーツを持つ血縁の持ち主。リューマというワノ国の伝説を前にし、ゾロの遺伝子が無意識にワノ国の剣技を呼び起こしたのかもしれない。



いっとうりゅう ヤッコウドリ
一刀流 厄港鳥

【技の概要】
一刀流の抜刀と同時に、対象に向けて一直線に斬撃を飛ばす技。
 魚人島編でのホーディとの戦闘で初使用したが、ホーディが部下を盾にして身を守ったためダメージはなかった。
アルベル(キング)との戦いでは『閻王三刀流』を発動した状態で使用。アルベルの背中の炎が消えた瞬間を狙い、防御力の落ちた身体を斬り裂いた。 
【使用箇所】
63巻 第617話  VS ホーディ
105巻 第1060話  エッグヘッド近海にて、押し上げられた暖水塊を切断。
【「閻王三刀流」状態での使用箇所】
102巻 第1035話  VS アルベル(キング)
【コメント】




いっとうりゅう さんびゃくろくじゅっポンドほう
一刀流 三百六十煩悩鳳

【技の概要】
新世界編にて登場した、『三十六煩悩鳳』の強化版。 
魚人島から海上へと上がる途中で使用し、 サニー号の何倍もの大きさを持つ深海魚を一撃で撃ち抜く威力を見せた。
【使用箇所】
66巻 第654話  VS 深海魚
102巻 第1032話  VS アルベル(キング)
【コメント】
狩りの為に使用されて以来長らく出番なしという地味に不遇な技だったが、アルベル戦にてようやくバトルの場で日の目を浴びた。
と言っても、「プテラノドンはこうやって狩りをしていた」でお馴染みの貂自尊皇に対抗して放たれた技なので、やっぱり狩り用の技というイメージが拭い切れない。



いっとうりゅう いあい し ししそんそん
一刀流 〝居合〟 死・獅子歌歌

【技の概要】
新世界編にて登場した、『獅子歌歌』の強化版。
パンクハザード編の巨大なドラゴンとの戦いで初披露された際には、口に咥えた刀を使った体当たりで敵の体制を崩し、もう一本の刀で両断するという二刀流に近い使われ方をしていた。
鬼ヶ島での戦いでは通常の『獅子歌歌』と同様の使われ方をしている。
【使用箇所】
66巻 第656話  VS ドラゴン十三號
102巻 第1033話  VS アルベル(キング)
107巻 第1077話  VS パシフィスタ(S-ホーク)
【コメント】
原作での初登場時は、「ウソップのトランポリアで飛びながら空中で放つ」という協力体制で使用された技。
それ故か、普通の獅子歌歌との差別化なのか、ゲームに出る際はやたらと謎の回転跳躍を挟まされる事が多い。独力で意味もなくくるくるジャンプしてる姿は中々にシュール。
以降出番に恵まれなかったが、アルベル戦ではやっと通常の姿勢で使われたので、以降のゲームではこちらがデフォルトになるだろうか。



いっとうりゅう だいしんかん
一刀流 大辰撼

【技の概要】
一本の刀を両手で構え、突進と共に敵を縦一閃に両断する技。
パンクハザード編のモネとの戦いで初使用。この際、あえて覇気を纏わずに使用した為、自然系の能力者であるモネに斬撃のダメージはなかったが、圧倒的強者に対する恐怖により身体の自由が効かなくなり、一時的に実体に戻れなくなってしまった。
【使用箇所】
69巻 第687話  VS モネ
【コメント】
 



いっとうりゅう バキ
一刀流 馬鬼

【技の概要】
左上に構えた刀を斜めに振り下ろし、敵を両断する。
ドレスローザ編のピーカとの戦いで初使用。巨大な岩石となって自身を噛み砕こうとするピーカの頭部を切断したが、能力で本体が離脱していたピーカにダメージはなかった。
【使用箇所】
78巻 第777話  VS ピーカ
【コメント】







にとうりゅう たかなみ
二刀流 鷹波

【技の概要】
高速で振り抜いた2本の刀が生み出す風圧により、中距離の敵に攻撃を行う技。 
ウィスキーピークでの100人の賞金稼ぎとの戦いで初使用し、多数のミリオンズを薙ぎ倒した。
【使用箇所】
12巻 第108話  VS ミリオンズ(ウィスキーピーク編)
29巻 第271話  VS オーム
【コメント】
これも飛ぶ斬撃では? と思われがちな技だが、ファンブック等では「風圧」や「衝撃波」等と表記されている。実際にミリオンズに放った時のコマを見ると、食らった敵が皆転倒しているだけで血を流していない事が分かる。まだ飛ぶ斬撃を会得していなかった最初期のゾロが、離れた敵との戦いを可能にするために考案された技なんだろう。ゾロ自身のパワーと、新しく手に入れた雪走の重量が軽く扱いやすいという特徴が合わさる事で実現した技なのかもしれない。
ちなみにTVアニメ版の空島編では、空の戦いに対応するための離れた間合いへの攻撃手段として、ゾロがこの技の事を考えるシーンがある。しかしその際は「ザコ共相手ならあの手も使えるけどな」と、強敵相手には通用しない技である事も示されている。剣士の本領はあくまでも斬撃であって、力任せの剣圧だけで倒せる敵は限られてくるんだろう。



にとうりゅう サイクル
二刀流 犀回

【技の概要】
2本の刀を逆手に持った状態で手前に構え、身体を大きく回転させる事で発生させた衝撃波で周囲の敵を吹き飛ばす技。
ウォーターセブンでの船番中、自身の首を取りに来たフランキー一家に対して使用し、ザンバイを始めとする全員を船の外まで弾き出した。
【使用箇所】
34巻 第325話  VS フランキー一家
【コメント】
こちらも鷹波と同様、斬撃ではなく風圧で敵を弾き飛ばす技。初期の二刀流は何かと斬撃を用いない技が多い気がする。



にとうりゅう いあい らしょうもん
二刀流〝居合〟 羅生門

【技の概要】
腰の両側に差した刀を同時に抜刀し、居合斬りによって物体を真っ二つに両断する。 
エニエスロビーまでの道中で初使用。サンジ達によって切り離された海列車の車両が目の前に止まっていた際、ルフィの指示を受け道を塞ぐ車両を斬り裂いた。 

初使用時の前口上は、「荒廃の世の自我(エゴ) 斬り裂けり」。
【使用箇所】
39巻 第371話  線路を塞ぐ海列車を斬るために使用。
48巻 第467話  VS リューマ(ゾンビ)
50巻 第484話  VS くま
【コメント】




にとうりゅう ななじゅうにポンドほう
二刀流 七十二煩悩鳳
(原作中では『七十二煩悩鳳』とのみ表記)
【技の概要】
2本の刀から同時に飛ぶ斬撃を放つ。 
エニエスロビーでのカクとの戦いで初使用し、カクの『嵐脚 白雷』と打ち消し合った。
【使用箇所】
42巻 第401話  VS カク
48巻 第467話  VS リューマ
【コメント】
名称的には二刀流の技……だと思うが、初使用時のカクとの戦いでは、しっかり刀3本構えた状態で使用している。その後のリューマとの戦いでは二刀流だった(というより、2本しか持ってなかった)し、これの強化版であろう七百二十煩悩鳳はどのシーンでも二刀流で放っているので、カク戦が特殊だったんだろう。三刀流で戦っている最中にあえて二刀流の技を放っていただけだと思われるが、やはり三刀流で飛ぶ斬撃を放とうとすると体力の消耗や隙の大きさなどのリスクもあるんだろうか。まあ、真空刃が飛ぶほど首をグリィン!!って捻るの、しんどそうだしね。



にとうりゅう にぎり
二刀流 弐斬り

【技の概要】
2本の刀を平行に揃えた構えから二刀流の技を連続で繋ぐ事で、技同士の隙を最小限に抑えた高速の連撃を放つ戦法。 
エニエスロビーでのカクとの戦闘で初使用。手拭いを巻いた本気モードとなり、『登楼』→ 『応登楼』→『閃』→『砂紋』と繋がる連撃を繰り出した。
【使用箇所】
43巻 第416話  VS カク
47巻 第450話  VS ゾンビ(スリラーバーク編)
48巻 第467話  VS リューマ(ゾンビ)
49巻 第476話  VS オーズ
91巻 第913話  VS ホーキンス
【コメント】




とうろう
登楼

【技の概要】
『弐斬り』の技の1つで、逆手に構えた2本の刀により敵を上方向へと斬り上げる。
エニエスロビーでのカクとの戦いで初使用。弐斬りの1発目として上方へと伸びる斬撃を放ったが、カクには身体を反らして回避された。  
【使用箇所】
43巻 第416話  VS カク
49巻 第476話  VS オーズ
【コメント】
明らかに刀のリーチを越えた位置にまで斬撃が伸びている為飛ぶ斬撃に見えるが、ONE PIECEではモーガンですら、斬撃の切れ味で横に長いフェンスを両断したりしてるので、斬撃が多少伸びるぐらいの事では飛ぶ斬撃には入らないと思われる。



おうとうろう
応登楼

【技の概要】
『弐斬り』の技の1つ。『登楼』で斬り上げた後、刀を順手に持ち替えて下方向に斬り下ろす。 
エニエスロビーでのカクとの戦いで初使用。弐斬りの2発目として下方へと走る斬撃を放ったが、首の動きで回避された。         
【使用箇所】
43巻 第416話  VS カク
【コメント】




ひらめき

【技の概要】
『弐斬り』の技の1つで、敵の真横からの斬撃を繰り出す。
エニエスロビーでのカクとの戦いで初使用。弐斬りの3発目の攻撃として真正面からの斬撃を繰り出し、カクの鼻と競り合った。
【使用箇所】
43巻 第416話  VS カク
47巻 第450話  VS ゾンビ(スリラーバーク編)
48巻 第467話  VS リューマ(ゾンビ)
【コメント】




さもん
砂紋

【技の概要】
『弐斬り』の技の1つで、斜め上から敵を斬り下ろす。
エニエスロビーでのカクとの戦いで初使用。弐斬りの4発目の攻撃として空中から左下に向けた斬撃を放ったが、首をすぼめて回避された。
【使用箇所】
43巻 第416話  VS カク
【コメント】




マグマ
魔熊

【技の概要】
『弐斬り』の技の1つ。逆手に持った2本の刀を下に向けて構え、敵に突進し斬りかかる。
スリラーバークでのリューマとの勝負で、弐斬りの2発目の攻撃として使用。リューマの剣と鍔迫り合いになり、衝撃で背後の壁に亀裂を入れた。
【使用箇所】
48巻 第467話  VS リューマ(ゾンビ)
【コメント】






とうろうさもん
登楼砂紋

【技の概要】
〝二刀流 弐斬り〟の技の1つで、左上に向けて敵を斬り上げる技。
ワノ国 九里でのホーキンスとの戦いで初使用。「追撃」のカードを引いて襲い掛かる巨大な藁人形を両断し、戦場からの離脱に成功した。
【使用箇所】
91巻 第913話  VS ホーキンス
【コメント】



にとうりゅう ななひゃくにじゅうポンドほう
二刀流 七百二十煩悩鳳

【技の概要】
新世界編にて登場した、『七十二煩悩鳳』の強化版。
ワノ国編で初使用。康イエが処刑された後、オロチを狙って放ったが、割って入った狂死郎に防がれた。
【使用箇所】
94巻 第944話  VS オロチ
99巻 第995話  VS アプー
【コメント】




にとうりゅう クリアランス
二刀流 空狸槍

【技の概要】
2本の刀で空を叩き、その反動で後方へと飛ぶ技。
アルベル(キング)との戦いで鬼ヶ島から弾き出された際に初披露され、空を飛ぶ島からの落下を防いだ。 
【使用箇所】
102巻 第1027話  VS アルベル(キング)
技名が明記されていないため推定の箇所
103巻 第1036話  VS アルベル(キング)
  戦いが終わった後、空中から鬼ヶ島に復帰するために使用。
【コメント】
ルフィのギア4、サンジの空中歩行に次いでやっぱり出た、ゾロの空中移動技。とはいえ、それらに比べると大振りの1発で直線的に飛ぶ事しかできない様で、自由度は低い。この辺りは足技に頼れない剣士の宿命か。





にとうりゅう ごくらくあんよう らしょうもん
二刀流 極楽安養 羅生門

【技の概要】
両腕を交差させた構えから、突進と共に覇気を纏った刀を上方に振り向き、×字の斬撃を浴びせる技。
エッグヘッドでのナス寿郎との戦いで初使用。ジンベエの〝魚人柔術 肩車〟で飛び出しながら斬撃を繰り出し、ナス寿郎の鬼徹と互角に打ち合った。
【使用箇所】
110巻 第1117話  VS ナス寿郎
【コメント】
居合技だった本家羅生門からだいぶ様子が変わり、構えは抜刀状態に、直線的だった斬撃は刀を交差させながらのものにと、ほぼ別技と化した。
ジンベエのサポート込みとはいえ、五老星の中でも特に強力な印象のあるナス寿郎を吹き飛ばす威力を見せたので、二刀流の技としては最強クラスに位置付けられそう。





さんとうりゅう おにぎり
三刀流 鬼斬り

【技の概要】
両腕を交差させた構えから突進し、3本の刀で敵を挟み込むように斬り付ける技。
出せば100%敵が吹き飛ぶ大技とも称され、また『ONE PIECE RED』によれば、口に咥えた3本目の刀は縦への逃げ道を塞ぐ役割を果たすとされている。
オレンジの町でのカバジとの戦闘で初使用し、トドメの技となった。以降も多数の戦いで使用され、派生技や強化版も多く使用されており、ゾロの代名詞のような存在となっている。
【使用箇所】
2巻 第17話  VS カバジ
6巻 第51話  VS ミホーク
10巻 第85話  VS はっちゃん
13巻 第112話  VS ルフィ
21巻 第194話  VS ダズ(Mr.1)
60巻 第592話  VS ヒューマンドリル
【コメント】




さんとうりゅう とらがり
三刀流 虎狩り

【技の概要】
肩の後ろに構えた両腕の刀を振り下ろし、敵を叩き斬る技。
ニャーバン兄弟との戦いで初使用。奪われた刀がナミによって奪還された事で本領を取り戻し、ブチとシャムを同時に斬り裂いた。
【使用箇所】
4巻 第33話  VS シャム
       ブチ
6巻 第51話  VS ミホーク
21巻 第194話  VS ダズ(Mr.1)
28巻 第259話  VS ブラハム
49巻 第478話  VS オーズ
【コメント】




さんとうりゅうおうぎ さんぜんせかい
三刀流奥義 三・千・世・界

【技の概要】
両手の刀を風車の様に回転させた構えから、敵に向かって走り込みながら3本の刀で斬りつける、三刀流の奥義。
バラティエでのミホークとの決闘にて、「最後の一撃」として放った大技。ミホークに初めて汗をかかせたが力及ばず、2本の刀を砕かれ敗北した。以降はオーズやピーカなど、巨大な敵を相手にした際に使用される事が多い。

ピーカ戦での前口上は「九山八海 斬れぬ物なし」。 
【使用箇所】
6巻 第51話  VS ミホーク
49巻 第480話  VS オーズ
78巻 第778話  VS ピーカ
【コメント】
ミホークとの大一番で使用された事もあり、長らく「ゾロの最強技」と言えばこれ、というイメージが強かった技。しかし、初使用時の展開が展開だった事もあり、誰かにトドメを刺す一撃となるのはドレスローザ編まで待つことに。とはいえ、6巻という超序盤で使用した技が新世界のボス相手にもトドメの技として使われる辺りに、この技のオーバースペック具合が現れている。



さんとうりゅう とうろうながし
三刀流 刀狼流し

【技の概要】
身体を捻りながら敵の攻撃を全て躱し、同時に敵の懐へと潜り込み斬撃を繰り出す『柔』の剣技。
アーロン編で初披露され、はっちゃんの『蛸足奇剣』による六刀の乱舞をすべて受け流し、その身を斬り裂いた。 
【使用箇所】
10巻 第85話  VS はっちゃん
50巻 第484話  VS くま
【コメント】
初披露がアーロン編という事を考えると、やはりミホーク戦での敗北から『柔』の剣の強さを知り、会得した技なのだろう。
元々『剛』に偏っていた剣技の使い手でありながら、次の戦いではもう『柔』の技を会得してしまえる辺りに、その剣技のセンスが窺い知れる。ワノ国編では狐火流の剣術を盗んでいたゾロだが、他人の技を見ただけで覚えられる素質の高さは初期から描かれていたのだ。



さんとうりゅう たつまき
三刀流 龍巻き

【技の概要】
両脇を開いた構えから身体を回転させ、敵を斬りつけると同時に剣圧によって生まれた竜巻上の気流で上方へ吹き飛ばす技。 
アーロン編で初披露され、はっちゃんを斬り飛ばしトドメの技となった。
エニエスロビー編で使用した際は、生じた竜巻に「飛ぶ斬撃」の要素が付与され、竜巻だけで陪審員を斬り裂いていた。
【使用箇所】
10巻 第85話  VS はっちゃん
41巻 第390話  VS 陪審員(エニエスロビー編)
43巻 第417話  VS カク
【コメント】
アラバスタ編の頃に発売された「ONEPIECE RED」の記述によれば、この上方に向かって伸びる渦は斬撃ではなく「剣圧による気流」らしい。刀で直接斬り付けると同時に、生じた風圧で相手を吹き飛ばしている感じだと思う。
エニエスロビー編で披露した際は、竜巻が天井を貫き、上階にいる陪審員に斬撃のダメージを与えていた。「飛ぶ斬撃」の会得という成長により、明確に性質が変わった技と言える。



やきおにぎり
焼鬼斬り

【技の概要】
炎を纏った刀から放たれる『鬼斬り』。 
リトルガーデン編で披露され、炎上するキャンドルサービスの炎を利用してジェム(Mr.5)を撃破した。
【使用箇所】
14巻 第126話  VS ジェム(Mr.5)
【コメント】
ゲーム『グラバト3』などでは状態異常で燃えている時にのみ使用できる特殊技だった。
ワノ国編では狐火流の技を会得した事で炎を切断できるようになったが、錦えもん同様刀から炎を出す技も盗んでいるのであれば、能動的に使える様になっているかもしれない。



さんとうりゅう うしばり
三刀流 牛針

【技の概要】
腕を交差させ切っ先を敵に向けた構えから突進し、無数の突きを連続で叩き込む技。
ダズ・ボーネス(Mr.1)との戦闘で使用されたが、『斬人』で守りを固めたダズの鉄の身体に傷をつける事はできなかった。
【使用箇所】
21巻 第193話  VS ダズ(Mr.1)
【コメント】
どちらかと言えば一撃の破壊力を重視したゾロには珍しい、連打系の技。以降一度も使用されていない事もふまえると、ダズの能力を見極めるための小手調べに使われたものであって、本気の攻撃ではないのかもしれない。



さんとうりゅう ガザミどり
三刀流 蟹獲り

【技の概要】
3本の刀を身体の左側に広げた構えから、敵の急所を挟み込むようにして斬りつける。
ダズ・ボーネス(Mr.1)との戦いにて初使用。ダズの首を挟む様に斬り、地面に叩き伏せたが、鉄の身体にダメージはなかった。
【使用箇所】
21巻 第195話  VS ダズ(Mr.1)
【コメント】
これも牛針同様、ダズ戦の一回限りしか使用されていないが、こちらはマトモに食らわせてしまうと発禁モノの絵面になってしまうのが原因ではないかと思われる。流石に少年マンガの主役が首スパァンはえぐいって。



さんとうりゅう ひゃくはちポンドほう
三刀流 百八煩悩鳳

【技の概要】
三刀流により、3本の飛ぶ斬撃を同時に放つ技。
空島でのオームとの戦いで初使用。三十六煩悩鳳を弾き返す『鉄の鞭』に対し、より強力な飛ぶ斬撃を放つ事で剣士同士の遠距離戦を制した。
また秋水を入手した直後は、その巨大で荒々しい太刀筋に他2本の斬撃が呑み込まれ、大きな1本の斬撃になっていた。

初使用時の前口上は、「一世三十六煩悩 二世七十二煩悩 三世百八煩悩」。 
【使用箇所】
29巻 第271話  VS オーム
49巻 第474話  VS オーズ
【コメント】




さんとうりゅう カラスまがり
三刀流 鴉魔狩り

【技の概要】
空中で放つ三刀流の剣術により、周囲の物体を薙ぎ払う技。
ウォーターセブンでのフランキー一家との戦いで使用。多数放たれた鉄の砲弾を瞬時に切断して見せた。
【使用箇所】
35巻 第330話  VS フランキー一家
【コメント】
空中+範囲技という事で使い勝手がいいのか、1度しか登場していないにも関わらずゲームでの登板率はそこそこ高い。しかし鉄を斬る技=獅子歌歌というイメージに押されてか、原作での扱いは地味寄り。乱れ斬り系の技はどうしても見栄えが大技っぽくなりにくいのかもしれない。



さんとうりゅう ぎゅうきゆうづめ
三刀流 牛鬼勇爪

【技の概要】
両手の刀を前方に構えた態勢から飛びかかり、 敵の攻撃を弾くと共に強烈な突きを繰り出す。
Tボーン大佐との戦闘で使用し、Tボーンの飛ぶ斬撃を見切りつつ、一撃で勝負を決めた。
【使用箇所】
39巻 第371話  VS Tボーン
【コメント】
ぎゅうぎゅう詰め。
これも出番には恵まれないが、名前の響きがなんか癖になる。サターン聖相手に使ってみて欲しい。
向かい合っただけで強いと感じたTボーンを相手に使用したぐらいだし、ゾロの技の中でも威力は高い方なんだろう。ゾロは自分達の足となるロケットマンを背にした状態で敵と向かい合っているので、Tボーンの攻撃を避けるわけにはいかなかった。そしてその間もロケットマンは止まる事無く突き進んでいるので、勝負は一瞬で決めなくてはならない。飛ぶ斬撃を弾きながら同時に相手を倒すため、鬼斬りのような一撃必殺の大技ではなく複数の攻撃を繰り出せるこの技を選んだわけだが、仮に斬撃を完璧に見切れず体勢を崩したりすればこちらが危うくなるため、リスクもある選択だと思われる。一瞬で決着した戦いだったため力量差が大きかった様にも見えるTボーンだが、ゾロ自身がその力量を認めていた様に、リスクを背負ってでも勝負に出なければ危ない相手だったのだ。人格的にも実力的にも、惜しい人を亡くした。



えんびま よねず おにぎり
艶美魔 夜不眠 鬼斬り

【技の概要】
多数の敵に対して有効な『鬼斬り』の強化技で、構えの際には三本の刀が揺らいで見える。 
エニエスロビー編で初使用。裁判所内の海兵や役人を一撃で一掃し、フランキー一家を驚愕させた。 
【使用箇所】
40巻 第387話  VS 海兵、役人(エニエスロビー編)
【コメント】
エビマヨネーズおにぎり。
ファンブック『ONEPIECE YELLOW』によれば、刀が揺らいで見えるのは立ち上る闘気によるものらしく、また技を放つ際にはゾロの周囲に魔女のような幻覚が見えていた。この後に控えるカクとの戦いでは、気迫によって阿修羅の姿を錯覚させる鬼気九刀流というスタイルを披露している。どちらも『気』によって錯覚を起こさせている辺り、これが九刀流の原型にあたる技なのかもしれない。



さんとうりゅう ニゴリザケ
三刀流 二剛力斬

【技の概要】
『剛力羅』によって「剛」の剣筋への切り替えを行い、 パワーを増した肉体から力業の剣技を放つ技。半身を捻り大きく振りかぶった構えから、三本の刀で横に薙ぎ払う一撃を放つ。
エニエスロビーでのカクとの戦闘で初使用。カクの『鼻銃』と鍔迫り合いになった上で、キリンの身体にパワーで競り勝ちカクを大きく吹き飛ばした。 
【使用箇所】
43巻 第416話  VS カク
48巻 第470話  VS オーズ
【コメント】
技名に思いっきり「二」と入っているため、二刀流だと勘違いしそうな技。というか私がしばらく勘違いしてたら、公式のスタッフも間違えてたらしく海賊無双4の発売前のスクショに思いっきり「二刀流」と書かれてた。(製品版では修正されてた)



さんとうりゅう ヒョウキンダマ
三刀流 豹琴玉

【技の概要】
重心を前に置いた前傾姿勢から、横向きに回転しながら相手に飛び掛かり、遠心力により殺傷力を高めた斬撃で相手を斬り裂く技。
エニエスロビーでのカクとの戦いで使用。『紙絵』によって動きを見切られたが、更にその動きを読み越し攻撃を当てた。 
【使用箇所】
43巻 第417話  VS カク
【コメント】
直前にカクは『ネジ白刃』という技を披露しており、長い首を使って捻りを加えている事以外、この豹琴玉に酷似した動きをしている。のちに錦えもんの狐火流を盗んだりもしているゾロだが、こちらもカクの技を基にして放った意趣返しのようなものなのかもしれない。



さんとうりゅう だいブツぎり
三刀流 大・仏・斬り

【技の概要】
建物の上層から駆け下りながら、建造物などをブツ斬りにしていく技。
スリラーバークでのオーズとの戦いで使用。チョッパーに上空へと放り投げて貰い、塔を複数に切断する事でサンジの『ジェンガ砲』に繋げた。
【使用箇所】
49巻 第475話  VS オーズ
【コメント】




さんとうりゅう やしゃガラス
三刀流 夜叉鴉

【技の概要】
斜めに交差させた3本の刀を巨大な敵に連続で突き刺し、回転しながら高速で駆け上る技。
オーズとの戦いで使用。オーズの右腕にダメージを蓄積させながら、肩先まで接近した。この技を受けたオーズの腕には、カラスが歩いた足跡のような傷跡が残った。
【使用箇所】
49巻 第478話  VS オーズ
【コメント】




さんとうりゅう おうぎ ろくどうのつじ
三刀流奥義 六道の辻

【技の概要】
横に1本、縦に5本の斬撃を瞬時に繰り出し、敵の身体を六つ裂きにする三刀流の奥義。 
魚人島へと向かう道中で初使用し、クラーケンの腕を6つに引き裂いた。また鬼ヶ島屋上での戦いでは、狐火流の炎を切断する斬撃により、プロメテウスをバラバラにした。
【使用箇所】
62巻 第605話  VS スルメ
【〝焔裂き〟と併用しての使用箇所】
100巻 第1009話  VS プロメテウス
【コメント】
ゾロが新世界編になって初めて繰り出した『奥義』。
……なのだが、ミホークという屈指の強敵相手に印象深い使われ方をした三千世界とは違い、言ってしまえばただの動物であるスルメに対し気軽に使われたせいか、あまり『奥義』という大層な印象がつきにくい。まあ奥義だから必ずしも強いってわけでもないんだろうけど。
技としては、3本の刀で6つの斬撃を繰り出しているため、瞬時に2度の攻撃を繰り出すスピードタイプの技だと思われる。しかしスルメとプロメテウスのどちらに使用した際も、横向きの斬撃は1本しか確認できないため、口に咥えた刀で1回横に斬った後、首を90度傾けて縦の斬撃を加えている事になる。想像してみるとえらくシュールだ。



さんとうりゅう こくじょう おおたつまき
三刀流 黒縄・大龍巻

【技の概要】
新世界編から登場した、『龍巻き』の強化版。
回転によって発生させた巨大な竜巻が斬撃を伴い、鉄をも斬り裂く破壊力で敵をどこまでも追い続ける。 
新魚人海賊団との戦いで初使用。巨大な斬撃で鉄の甲羅を果物の様に切断すると同時に、発生させた斬撃の竜巻で敵を追い散らした。

名前の表記については、初登場となる魚人島編でのみ「・」が使用され、以降は普通に『黒縄大龍巻』となっている。
【使用箇所】
64巻 第635話  VS 鉄の甲羅部隊(魚人島編)
99巻 第1003話  VS カイドウ
102巻 第1032話  VS アルベル(キング)
【コメント】
通常の『龍巻き』の頃は送り仮名が入っていたが、『黒縄大龍巻』になると「き」が消える。
「・」の有無も相まって、表記がやたらとややこしい。ナレッジキングとかで問題になる時どうしてるんだろう。



さんとうりゅう れんごくおにぎり
三刀流 煉獄鬼斬り

【技の概要】
新世界編から登場した、『鬼斬り』の強化版。
魚人島におけるヒョウゾウとの戦いで登場し、トドメの技となった。
鎌ぞうとの戦いでは刀を2本しか持っていなかった為、口に咥える分を奪い取った鎌で代用して使用。
アルベル(キング)との戦いでは、『閻王三刀流』という新たな境地に至った状態で使用された。
【使用箇所】
65巻 第646話  VS ヒョウゾウ
93巻 第937話  VS キラー(人斬り鎌ぞう)
99巻 第1001話  VS カイドウ
101巻 第1022話  VS アルベル(キング)
106巻 第1076話  VS パシフィスタ(S-ホーク)
【〝閻王三刀流〟状態での使用箇所】
102巻 第1035話  VS アルベル(キング)
【コメント】
ルフィの『鷲〇〇』などは覇気を纏っている点が元の技との変化として分かりやすいが、ゾロの場合この煉獄鬼斬りが初出のヒョウゾウ戦からすでに刀が黒くなってない(=恐らく覇気を纏ってない)ため、イマイチ強化の方向性が分かりにくい。単に威力の違いなんだろうか。
鎌ぞう戦で見せたこの技は、長柄の鎌を口で咥えて扱うという何とも苦行じみた絵面のものだったが、初期のファンブックである『ONEPIECE RED』の解説によれば鬼斬りにおける口の刀は相手の逃げ道を塞ぐ役割を果たしているそうなので、リーチが長く刃が前に突き出ている鎌の方が意外と向いているのかもしれない。



さんとうりゅう ウルとらがり
三刀流 極虎狩り

【技の概要】
新世界編から登場した、『虎狩り』の強化版。 
パンクハザード編で初登場し、ドラゴンの牙を受け止めた。                                       
【使用箇所】
66巻 第656話  VS ドラゴン十三號
102巻 第1027話  VS アルベル(キング)
【コメント】




さんとうりゅう せんはちじゅうポンドほう
三刀流 千八十煩悩鳳

【技の概要】
新世界編から登場した、『百八煩悩鳳』の強化版。強化前に比べ、飛ぶ斬撃の太刀筋が遥かに巨大化している。 
ドレスローザ編で初使用。空を飛ぶロビン達を狙うピーカの攻撃を巨大な飛ぶ斬撃で妨害すると共に、ピーカの本体が入った部分にダメージを与えた。 
【使用箇所】
76巻 第754話  VS ピーカ
【コメント】




さんとうりゅうおうぎ いちだいさんぜん だいせんせかい
三刀流奥義 一大・三千・大千・世界

【技の概要】
新世界編から登場した、三刀流の新たなる奥義。
『三・千・世・界』同様に身体の正面で構えた刀から、町程の大きさを持つ岩石さえ一撃で両断する強力な斬撃を放つ。
ピーカとの戦いで初使用。オオロンブスに投げ飛ばして貰った勢いを利用し、巨大な岩石となったピーカを一刀両断した。更に落下する岩を蹴って進む事で、方向転換を加えながら幾度もの追撃を放っている。

初使用時の前口上は「九山八海 一世界(ひとせかい) 千集まって〝小千世界〟 三乗結んで…」。
【使用箇所】
88巻 第778話  VS ピーカ
【コメント】




えんおうさんとうりゅう
閻王三刀流

【技の概要】
ワノ国編で会得した、名刀「閻魔」によって放出される強力な覇気を纏わせた新たな三刀流。
使用時は通常の覇気と同様に刀が黒く染まるのに加え、緑色の炎の様なオーラを刀に纏わせて戦う。
強力な反面リスクもあり、使用者の意志を無視して覇気を奪っていく閻魔の性質上、戦いが長引けば命に関わるという。
【使用箇所】
102巻 第1035話  VS アルベル(キング)
【コメント】
ワノ国編でのゾロは「閻魔が放つ覇気」と「覇王色」の2つの強化を得たが、105巻時点ではあまり詳細が語られていないため、この閻王三刀流に「纏わせる覇王色」の要素が加わっているのかハッキリとは分からない。雰囲気的には覇王色を纏ってる様に見えるが、ルフィと違って覇王色に目覚めたばかり、かつ大きく纏う覇気の特訓もしていないゾロがいきなりその域にまで到達するのは少し違和感がある。やはり閻魔に残存するおでんの覇気がそうさせるのだろうか。詳しくは今後の描写かSBSで説明が入るのを待つしかなさそう。



えんおうさんとうりゅう いっぴゃくさんじょう ひりゅうじごく
閻王三刀龍 一百三情 飛龍侍極

【技の概要】
「閻王三刀流」の状態で放たれる技で、両腕の刀を上に構え、跳躍と共に斬り下ろす強力な一撃。
ワノ国編にて初披露され、アルベル(キング)が放った巨大な炎の龍を両断すると共にアルベルを斬り、決着の一撃となった。

のちにこの技の名前が、ワノ国の剣豪リューマの生前を描いた読み切り作品である『MONSTERS』のアニメ化の際、タイトルとして使用された。
【使用箇所】
102巻 第1035話  VS アルベル(キング)
【コメント】
これこそ構えの時に黒雷エフェクトがバリバリ言ってるし、覇王色を纏ってるって事でいい……とは思うけど、やっぱり明言されてない以上断定はできない。覇王色エフェクトって結構描かれる基準あやふやだし……。
ちなみに「閻王三刀流」は「流」でこちらは「龍」、「飛竜火焔」は「飛竜」でこちらは「飛龍」と、地味にややこしいので注意。



さんとうりゅう ここば まだらがり
三刀流 虎虎婆 彪狩り

【技の概要】
覇気を纏った両手の刀を、切っ先を右に向けたまま逆手に構え、突進と共に右側に振り払う事で相手を斬り裂く技。
エッグヘッドでのルッチとの戦いで使用。覚醒フォルムで繰り出される〝手銃 斑〟を避けながら放った一撃で、ルッチに大ダメージを与えた。
【使用箇所】
109巻 第1110話  VS ルッチ
【コメント】
名前は〝虎狩り〟に似ているが、上から下に向けて斬り下ろす虎狩りの要素はまったく感じられない。むしろ動きで言えば、アルベル戦で使った〝飛龍侍極〟の方がよっぽど虎狩りっぽい。
逆手持ちの刀を両方とも右側に振り払うという動きをする技だが、やってみると分かるが「左手に逆手で持った刀を、右に向けたまま右に振る」という動きは尋常じゃなく斬りにくい。突き刺す様なイメージで斬り付けている事になるが、それならどう考えても順手持ちの方が扱いやすいと思う。
漫画だとどういう動きで斬っているのかは分かりにくいが、意外と〝羅生門〟の様に、左手の刀は右側に構えたまま動かしておらず、突進の勢いで斬り付けているのかもしれない。右手側の刀を大きく振り払えば、本能的に敵の意識はそちら側に集中する。そうやって敵の気を逸らした所に、動きの少ない左手と口の刀で本命の斬撃を浴びせる。空手で言うところの「山突き」の様な、意表を突く特徴を持った技なのかもしれない。





むとうりゅう たつまき
無刀流 龍巻き

【技の概要】
刀を1本も持たない素手の状態で使用する『龍巻き』。
回転によって生み出す衝撃により、敵を上空へと跳ね飛ばす。徒手のまま放てるため、武器を使用できない局面にて活躍する。
デービーバックファイトにおけるグロッキーリングにて、武器の持ち込みがルール上禁止されていたために初使用された。ルール違反の刀を持って回転するピクルスの下に潜り込み、更なる回転を加えて上空に弾き飛ばす事でビッグパンとの同士討ちを誘った。
【使用箇所】
33巻 第312話  VS ピクルス
【コメント】
剣士が剣を使うのは「その方が戦いやすいから」であって、別に武器がなくても強い奴は強いんだな、と思わされる技。「武闘と剣術どっちが強いか……」とかゾロは言ってたけど、拳圧で相手を吹っ飛ばすなんて武闘派のルフィでもそうそうやらんよ。



ゴリラ
剛力羅

【技の概要】
『一剛力羅』で左腕、『二剛力羅』で右腕の筋肉を膨張させ、腕力を大きく上昇させる。筋力をコントロールする事で、剛と柔の剣筋を使い分けるための技。 
エニエスロビーでのカクとの戦いで初使用。これによって力を増した肉体から放つ『二剛力斬』で、相手を吹き飛ばした。 
【使用箇所】
43巻 第416話  VS カク
48巻 第470話  VS オーズ
【コメント】
ダジャレっぽい技名が多いゾロの技でも、特に直接的な名前をしている。真面目な場面な上にわりかし強いのだけど、CP9編の動物園っぷりも相まってシュールな笑いになっている。
三剛力羅、四剛力羅……と続ければ脚力もパワーアップできるんだろうか。



きききゅうとうりゅう アシュラ
鬼気九刀流 阿修羅

【技の概要】
闘気と気迫により、敵に三面六手の鬼神の幻を見せ、敵を圧倒する戦闘スタイル。 
エニエスロビーでのカクとの戦いで初使用。本格的に技を使う前の斬り合いの時点で、カクはゾロに鬼神の錯覚を見ている。
【使用箇所】
43巻 第417話  VS カク
52巻 第510話  VS パシフィスタ(PX-4)
100巻 第1010話  VS カイドウ
【コメント】
ルフィのギア、サンジの悪魔風脚と、他のメンバーが今後の戦闘の基本になっていく強化を遂げたのに対して、ゾロの阿修羅だけはイマイチ出番に恵まれていない。それでもカイドウとの戦いでは「通じない時は死ぬ時」と、渾身の一撃として阿修羅の技を放っていた辺り、ゾロの中でも最強クラスに位置付けられる技ではある様子。新世界編ではゾロが本気を出すに値する相手が多くないため、その割を食っているとも言える。



アシュラ いちぶぎん
阿修羅 弌霧銀

【技の概要】
『九刀流』状態で放つ技の1つ。闘気の幻像によって生まれた九本の太刀筋を、相手の急所へと一気に叩き込む。
エニエスロビーでのカクとの戦いで初使用。最強の嵐脚である『周断』の斬撃を霧散させ、九刀の斬撃により勝負を決めた。

初使用時の前口上は「苦難上等 好むものなり修羅の道」。 
【使用箇所】
43巻 第417話  VS カク
【コメント】




アシュラ まきゅうせん
阿修羅 魔九閃

【技の概要】
『九刀流』の技の1つ。全ての刀を左向きに寝かせ、身体を回転させながら敵を斬り刻む。
シャボンディ諸島(2年前)でのパシフィスタとの戦いで初使用され、ルフィのトドメに繋がる一撃となった。
【使用箇所】
52巻 第510話  VS パシフィスタ(PX-4)
【コメント】




あしゅら ばっけい もうじゃのたわむれ
阿修羅 抜剣 亡者戯

【技の概要】
『九刀流』の技の1つで、覇気を纏った九刀の剣技による渾身の一撃を放つ技。
鬼ヶ島でのカイドウとの戦いで使用。共闘したローに後を託し、自身の限界となる最後の一撃として放った。カイドウを倒す事は叶わなかったが傷跡を残し、またこれを受けたカイドウはゾロの剣に『覇王色の覇気』の片鱗を感じ取っている。
【使用箇所】
100巻 第1010話  VS カイドウ
【コメント】
久々に登場した阿修羅スタイルの技。
「覇王色を纏わせる」という技術は使い手の中でも一握りの強者のみが使える力だが、この技を受けたカイドウはゾロに覇王色の力を感じ取っている。これだけでは無意識に放出していただけなのか、纏う段階まで行っていたのかハッキリとはしないが、ワノ国でルフィがただ覇王色を放っただけの時には大して驚いてもいなかったので、反応を見るとやはり纏っていた可能性が高いと思われる。



きつねびりゅう ほむらさき
狐火流 焔裂き

【技の概要】
錦えもんが得意とする技で、それを見たゾロが盗み習得した技。炎を斬り裂く効果を持つ。
鬼ヶ島屋上でのカイドウ・リンリンとの戦いで初使用。ルフィを狙ったリンリンの〝天上の火〟に対し、プロメテウスを両断する事でルフィを守った。この際、元々実体がない為覇気でもダメージを与えられないプロメテウスに痛みを感じさせている。
【使用箇所】
99巻 第1001話  VS プロメテウス
99巻 第1002話  VS カイドウ
【コメント】




はおうしょくのはき
覇王色の覇気

【技の概要】
数百万人に1人の選ばれた人間のみが扱える覇気。世界で大きく名を上げる人物が秘めている事が多い力であり、本人の成長によってのみ強化されるという。
使用者の気迫により相手を威圧し、力に大きな差のある敵を気絶させる事ができる。 
2人の使い手が同時に覇王色を放つ事で「覇王色の衝突」と呼ばれる現象が起こり、真の強者同士の衝突は天を割る事すらある。
 
鬼ヶ島での戦いにて、無意識ながら徐々に力の片鱗を見せていく。明確に発動されたのは第1035話のアルベル(キング)との戦いが最初で、周囲の百獣海賊団船員達を気絶させた。

またTVアニメ版ではこれよりも遥か前の段階、アニメ第984話(原作第979話相当)の追加シーンにて、おこぼれ町やえびす町を苦しめながら贅を尽くす百獣海賊団に怒りを燃やした際、一睨みで周囲の雑兵を気絶させる描写がある。これに対しゾロはこれと言った驚きも見せておらず、無意識化での覚醒で当人も自覚していなかった後の原作とは一致しないシーンとなっている。
【使用箇所】
102巻 第1033話  VS アルベル(キング)
  周囲の百獣海賊団を気絶させた。
【コメント】
ゾロの覇王色については、同じく覇王色の使い手であったおでんの愛刀・閻魔が放つ特殊な覇気と無関係ではないと思うので、100%当人の素質なのかは不明なところがある。
とはいえ、モネ戦で見せた『大辰撼』なんかは「威圧する力」に限りなく近い性質をしていたし、あれも片鱗のひとつだった可能性はある。ゾロの実力や野望の強さなら、閻魔の有無に関係なく遅かれ早かれ覚醒していた事だと思う。




ゴムゴムのたつエポール まき ムチ シュート
ゴムゴムの龍肩肉〝巻き〟〝ムチ〟〝シュート〟

【技の概要】
ルフィの『ゴムゴムの鞭』、ゾロの『三刀流 龍巻き』、サンジの『肩肉シュート』を同時に繰り出す連携技。 
アラバスタ編で初使用し、同時攻撃によってサンドラ大トカゲを撃破した。
【使用箇所】
18巻 第162話  VS サンドラ大トカゲ
【コメント】




アルメ・ド・レール パワーシュート
空軍パワーシュート

【技の概要】
サンジの脚にゾロを乗せ、高速で蹴り出す事で敵に突進する連携技。
デービーバックファイトにおけるグロッキーリングにて、ボールマンを担ったビッグパンに対して初使用。前後からの連携攻撃でフラつかせたビッグパンの頭部を目掛けてゾロを飛ばし、そのままゴールへと叩き込んだ。
【使用箇所】
33巻 第312話  VS ビッグパン
49巻 第472話  VS オーズ
【コメント】




ゴムゴムのさんびゃくポンドキャノン
ゴムゴムの三百煩悩攻城砲

【技の概要】
ルフィの〝ゴムゴムの攻城砲〟と、ゾロの〝三刀流 百八煩悩鳳〟を同時に繰り出す連携技。技名は「108を2つで216」となる所を、ルフィが「長い」と言った為300になった。
エニエスロビーへと向かう道中に初使用し、アクア・ラグナに風穴を空けてロケットマンの抜け道を作った。
【使用箇所】
38巻 第367話  ロケットマンを呑み込もうとするアクア・ラグナに風穴を空けた。
【コメント】




ろくおくベル ジャック ポット
6億B・JACK・POT

【技の概要】
ルフィ、ゾロ、サンジ、ロビン、フランキーの5人が一斉に技を放ち、周囲の敵を一掃する連携技。 
スリラーバーク編で使用し、大量のゾンビ達を一掃した。
【使用箇所】
46巻 第448話  VS 兵士ゾンビ(スリラーバーク編)

【コメント】




パイレーツドッキングシックス ビッグエンペラー
パイレーツドッキング6 ビッグ皇帝

【技の概要】
麦わらの一味の身体をドッキングさせる事で誕生する、巨大ロボ戦士。実際にはただの組体操。
スリラーバークでのオーズとの戦いで使用。チョッパーが頭部、フランキーが胴体、ウソップが右腕、ゾロが右足、サンジが左足を担当するが、『左腕レフトアーム』を担当するロビンが合体を拒否したため、原作中では完成しなかった。
ゾロ自身も勢いで参加していた様で、解体した直後は「忘れよう」とボヤいていた。
【使用箇所】
49巻 第472話  VS オーズ
【コメント】




だいげっけん
大撃剣

【技の概要】
フランキーのヘビーヌンチャクに刀を突き刺し、振り回しながら敵を殴りつける打撃技。 
スリラーバークでのオーズ戦にて、「オーズを投げ飛ばす」という作戦の一環で使用。サンジの〝空軍パワーシュート〟で空を飛び、この技でオーズの左腕を弾いたところをロビンが関節を決めるという連携攻撃を見せた。
【使用箇所】
49巻 第472話  VS オーズ
【コメント】




ニー・クラッシュ

【技の概要】
ゾロとフランキーが協力し、巨大な敵の膝裏を同時に攻撃する事で態勢を崩させる連携技。 
スリラーバークでのオーズ戦で初使用。ウソップとチョッパーがオーズの気を引いた所を背後から攻撃し、膝を着かせた。
【使用箇所】
49巻 第473話  VS オーズ
【コメント】




さんとうりゅうゴムゴムのディアブルムートンジェットろっぴゃくポンドキャノン
三刀流ゴムゴムの悪魔風羊肉JET六百煩悩攻城砲

【技の概要】
ルフィの『ゴムゴムのJET攻城砲』、ゾロの『三刀流 百八煩悩鳳』、サンジの『悪魔風脚 羊肉ショット』を同時に放つ連携技。 
シャボンディ諸島12番グローブでの戦いで使用。同時攻撃でパシフィスタを吹き飛ばしたが、倒すには至らなかった。
【使用箇所】
52巻 第509話  VS パシフィスタ(PX-4)
【コメント】